「愛のかたちは人それぞれ」宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第五章「煉獄篇」 じーくんさんの映画レビュー(感想・評価)
愛のかたちは人それぞれ
直近の鑑賞日が8日なので、日にちを設定しておりますが、通算6回ほど観ております。
「すべての縁が整いました。」
「大いなる和、ヤマトを中心にした縁の力が滅びの箱舟を止めるるでしょう」
デスラーも、キーマンも、加藤も、そして桂木透子もまた大いなる和の一部であることを鑑みれば、それぞれの行動には必ず伏線が含まれてると考えるのが自然なわけで、キーマンの反波動格子さえトランジット波動砲として使われるわけだから、加藤の選択結果にも意味は含まれてます。
らしくないといえばその通りだし、論理的でないってのも正論です。
しかし、全体の流れとしてサブちゃんの息子翼君が死亡してしまうエンドなら後味の悪さ考えても最初からそういう設定にはしないはずですし、テレサの奇跡も期待できない状態で、加藤翼の死亡フラグをへし折るには、ガトランの科学力を利用するというのは、むしろ合理的ともいえるでしょう。
慟哭する加藤を見る斎藤、中略 ズォーダー → 透子 の流れになってますから、加藤のコスモタイガーにメッセージを送ったのは透子ではありません。
透子に指示を出したのはズォーダーなのは間違いありませんが、薬を作ったのは間違いなく別の人間であります。
なぜなら、無からはなにも作れないからです。錬金術ですら等価交換ですから無からなにかを作るには賢者の石が必要なわけで、材料もないのに薬を作れるかと言えば不可能です。
強いてあげれば血液ぐらいですが、それから作ったというのは無理があります。
よって、透子に薬を渡した人間が存在します。
さて、なぜ、加藤にそういうことをやらせたか?
この場面でトランジット波動砲を撃たせるわけにはいかなかったからと推測できます。
復活編のラストを思い出せば容易に想像できますが、強すぎる武器には必ず反動があり、6連一斉発射をやったおかげで、ヤマトは大破します。
波動砲艦隊の一斉攻撃の結果は力押しでは、都市帝国の障壁を崩すことは不可能だと示してるわけですから、ヤマト1艦でそれをこえる力が出せるのは不自然ですし、ご都合主義ならともかく構図としては異様です。
トランジット波動砲は都市帝国のウィークポイントを探し出した上で使われる必要がある以上、5話のラストでの使用は避ける必要があったことと、翼の生存ルートを確保するための流れととらえることができます。
おそらくはおそくとも7章でヤマトは復活することでしょう。
その間のつなぎが「銀河」と考えれば良いかと。
主役メカ交代はロボットアニメ物ではお約束のようなもので、主人公メカを超える力を持つメカの登場は自然です。
「銀河」の艦長はあくまで藤堂早紀であり、土方提督を含むヤマトの全クルーが乗り換えるという図式は異様ですので、それはないでしょう。
今回の伏線が次章どう回収されるのか?興味は尽きることはありません。