「戦国武将顔負け」ホース・ソルジャー odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
戦国武将顔負け
クリックして本文を読む
跡地に銅像が建っていたとは知らなかった、調べてみたらモデルになったODA595部隊は平均年齢32歳、本作戦の前にはウズベキスタンで特殊任務についていたそうだ。リーダーのマーク・ナッチュ大尉は映画と同様、戦闘経験が無かったようです。当初任務は撃墜され脱出したパイロットの救出だったようですが、CIAのお膳立てで反タリバンの主導者のドスタム将軍と連携して敵の本拠地を叩くと言う作戦に変えられました。主務は空爆誘導だからできたのでしょう。
9.11というテロが反撃の動機でしたから単なる軍事作戦と違って兵士達のモチベーションが高かったのは分かりますが成功のカギは大尉がウズベキスタンの服務経験でロシア語が話せたこと、若い頃牧場で働いており乗馬経験があったことでしょう。結果オーライでしたがもし別のリーダーだったら「ローン・サバイバー」のレッド・ウィング作戦の二の舞だったかもしれませんね。
流石に脚色でしょうが見どころは戦国武将さながら敵陣に突入する戦闘シーンでしょう、空撮の俯瞰や地表からのあおり、ハンディカメラの機動性など様々な撮影手法を駆使して迫力満点でした、それにしても槍や刀の騎馬戦ならともかく爆薬炸裂の戦闘で馬が暴れなかったのは不思議です、CG合成でしょうか・・。
兵隊ものではよくある下ネタばかりの無駄話や軽率なミスも無く只管、任務遂行、重症の中尉も助かり米軍に死者が出なかった作戦と言うのも稀有でしょう、「ランボー怒りのアフガン」ほどではありませんが部族長との勇者の絆も描いて男臭さ満点、不謹慎ながら楽しめました。
コメントする