劇場公開日 2018年11月23日

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「入江悠監督の描くアンダーグラウンドな世界感に魅了される。」ギャングース NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0入江悠監督の描くアンダーグラウンドな世界感に魅了される。

2019年9月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

幸せ

 入江監督は、「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」(韓国の「殺人の告白」をリメイクした藤原竜也の熱演が忘れられない秀作)でヒットを飛ばしたが・・・

 個人的には監督の出身地を舞台にした荒涼とした殺伐感が凄い「ビジランテ」(この作品、余り話題にならなかったが、ハイレベルの作品だと思う)の流れを多少引き継いだ作品。

 地味な作品なのであるが、境遇に恵まれない3人の少年が過ごす廃バスから滲み出る哀しみや、彼らが行う犯罪はある矜持を持って行われる設定など惹かれる部分が多かった作品である。

 高杉真宙さんがかなりイメージを変えて演じたサイケの姿や、出番は少ないが「ビジランテ」に続いて出演した篠田麻里子さんの闇を抱えながらもプライドの高い悪女がかなり真実味があった部分。(もしかして、こういう女性?と思ってしまった・・(すいません))

 金子ノブアキさんはこういう屑な男を演じさせたら天下一品の脇役だなあとか、MIYABIさんは演奏スタイルそのものの演技をするなあとか色々考えながら、面白く鑑賞した作品。

 初日に観たのだが、余りのお客さんの少なさに見応えあるのに、残念だなあと思った作品でもある。

<2018年11月23日 劇場にて鑑賞>

NOBU