X-MEN:ダーク・フェニックスのレビュー・感想・評価
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これで終わり、でいいの?
映画単体でいえば割と面白いのですが、これで終わりで良いんですかね?
フューチャー&パストからのローガンという流れがシリーズの終わり感あって感動したんですが、アポカリプスと本作の蛇足感はどうにもこうにも残念。
MCUに合流するんでしょうけど、そのために性急に畳むのはどうなのかと。マルチユニバース的に同時並行したっていいじゃない。
普通に楽しめた
エックスメンの新作としてちゃんと面白かった。
特殊能力を活かしたバトルシーンも良かった。
チャールズ、エリック、ハンク、レイブンの物語として見ると上手く纏めたとは思うが、レイブンの終わり方は切なすぎるが、、、
今回はエリックが中々カッコ良かった。
XMENは未完という結論に至った。
感想を言葉にするのも難しいし、評価を付けるのも難しい映画。素直に言えば面白くなかった。というよりはXMENにおいてジーンの扱い方って難しいなと思った。
なんかスカッとしないが仕方ないか
旧XMENでアメコミ映画好きに。FOX買収もあり本作でリーブト後も含め一旦終了だが、時系列をいじったシリーズあるあるで初期三部と話が整合せず得心できず。脚本は単純で予定調和。まぁファンならギリ許せる(笑)。やはりファイギみたいなリアル親分が必要。MCUでの登場を期待
#XMENダークフェニックス
コレは見なかったことにして・・・前向きに。
どれほどの"X-MEN"ファンでも、この出来には唸ることだろう。
すでに米国で報道されている通り、赤字100億円を超えそうな勢いで、近年のマーベル映画の快進撃に水を差すものになりそうだ。
多くのファンにとって、ジーン・グレイの暴走は、"既視感"しかないはずだ。こんなにもキャストは皆、見事に演じきっているのに、ストーリーの薄っぺらさに情けなくなってくる。こんな作品でジェニファー・ローレンスのミスティークが殉職してしまうなんて・・・。
だいたい「ファンタスティック・フォー」と同じような宇宙キッカケで始まること自体が不吉な映画だ・・・。サイモン・キンバーグ監督は、ずっと製作・脚本にも関わってきたのにどうしちゃったのだろう。
個人的には、「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」(2011)と「X-MEN:フューチャー&パスト」(2014)で完結していて、あとはアンコール上映みたいなものなので、どうでもいいのだが。
シリーズを通して、ブライアン・シンガーが埋め込んだ、"差別社会への抵抗"というメッセージの呪縛は、続けるほどに袋小路にハマっていった。そろそろこのテーマからは距離を置くべきだったかもしれない。実際、スピンオフの「ウルヴァリン」や「デッドプール」には別の魅力がある。
今回でシリーズが終わると言っているけれど、オリジナル3部作のときも、同じことを言っていたはず。来年には、「ニュー・ミュータンツ」(2020)も控えているのに、なんで"X-MENが終わる"なんて、平気で嘘つくかなぁ?
背景には、オトナの思惑が渦巻いている。
21世紀フォックスをウォルト・ディズニー・カンパニーが買収したことによって、ついに、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)にX-MENを組み入れようと画策している。
すでにマグニートーの娘、"スカーレット・ウィッチ"(ワンダ)は、アベンジャーズ入りしているけれど、スパイダーマンは、ソニーピクチャーズからの限定レンタル移籍(トニー・スタークとハッピー・ホーガンのセットで交換出演)になっている。それも、同じディズニーグループなら簡単だ。
「アベンジャーズ/エンドゲーム」でメンバーも減ったことだし。
基本的にヒュー・ジャックマンの降板で、新たに若いキャストによる、"ウルヴァリン"をアベンジャーズ入りさせることが可能になっている。もしくは女の子ウルヴァリンの"ローラ"をアベンジャーズに誘いますか?
本作「ダーク・フェニックス」はなかったことにして、さっさと次に行きましょう。さあ!
(2019/6/20/TOHOシネマズ新宿/シネスコ/字幕:松崎広幸)
不死鳥を信じる
今のMCUよりも前に始まり、アメコミ映画ブームの先駆けとなった『X-MEN』。
『アベンジャーズ』がフィナーレを迎えた今年、奇しくも『X-MEN』もフィナーレ。
…が、あちらの大熱狂&大絶賛に遠く及ばないほど、全米では散々たる不発&酷評。
確かにシリーズ最高傑作とは言い難い。フィナーレにしては物足りなく、難点や不満点も多い。
でも、言われるほど酷くはなかったと思う。
シリーズを見てきたファンにとっては楽しめるし、『~フューチャー&パスト』『~アポカリプス』で見納めかと思ったシリーズの新作を見れるのは嬉しい。
『X-MEN』は新作が作られる度に、シリーズ最大の危機!シリーズ最大の敵!…が定番の宣伝文句だが、残念ながら今回はそのどちらでもない。
シリーズ最大の危機なら『~フューチャー&パスト』。
敵のインパクトなら『~アポカリプス』。
さらに言うなら、フィナーレなら『~フューチャー&パスト』かスピンオフの『LOGAN』の方が相応しい。
それらではないが、シリーズ最大の悲劇ではある。
と言うのも、今回対するのは…
大統領命令で宇宙の救出ミッションに向かったX-MEN。
任務は成功したが…、その際、ジーンが謎の宇宙エネルギーを浴びてしまう。
彼女の中に眠る恐るべきパワー“ダーク・フェニックス”が目覚め…。
今回対するのは何と、仲間のジーン・グレイ!
X-MEN内でプロフェッサーXに次ぐサイキック・パワーを持つ。
しかし実際は、秘められたサイキック・パワーはプロフェッサー以上で、ウルヴァリンやマグニートーらを抑え、一番の最強ミュータント。
旧シリーズの3作目『~ファイナル・ディシジョン』でも別人格が目覚めウルヴァリンらと闘い、前作『~アポカリプス』でも片鱗を見せていた。
と言っても、単にジーンが悪となってX-MENと闘う訳ではない。
制御出来ず、自身のパワーに恐れるジーン。
彼女を救おうとするプロフェッサーやX-MEN。
やむを得ず抗戦となるが、その時、悲劇が…。ある重要なメンバーが…。
これにより、X-MEN内にも亀裂が生じる。
闘うのか、救うのか。
彼女を憎み、殺そうとするメンバーも。
それでもジーンを信じ続けるプロフェッサー。
が、プロフェッサーはジーンにある真実を隠し、嘘をついていた。
忌まわしい過去、犯してしまった罪、再び人間たちからミュータントは脅威の存在とされ、還るべき家も家族も居ない…。
悲しみと苦しみに陥るジーンに、謎の女が近付く…。
『X-MEN』はこれまでウルヴァリンかプロフェッサーやマグニートーがメインキャラとして話の中心に据えられてきたが、ジーン中心の話は新鮮。それくらい、複雑な内面を秘めたキャラ。
プロフェッサーがジーンにつき続けた嘘。
真実を隠し続けたのはプロフェッサーの罪ではあるが、全く理解出来ない事は無い。寧ろ、分かる気がする。
もし、ジーンが幼い頃に真実を知ってしまっていたら…? その時点でジーンの心は壊れてしまっていただろう。
ついた嘘は、彼女を守る為。
ジーンを引き取ったプロフェッサーの彼女への親のような愛情に嘘偽りは無い。
確かにその嘘が始まりとなり、その後の悲劇に繋がったが、それに対し自分自身のままで居られるか脅威の存在になるかは、彼女自身の問題。
我々は、信じるだけ。
ジーン中心の今作ではあるが、ちゃんと各々の見せ場も設けられている。
プロフェッサーと、X-MENメンバー。序盤の救出ミッションや要所要所の闘いで能力を発揮。
人里離れた地で静かに暮らしていたマグニートーも戦線復帰する。ある愛していた者への復讐の為に…。
幾度も対立と再会を繰り返すプロフェッサーとマグニートー。お約束のチェスは…?
ミスティークとビーストのヤキモキする恋の行方。
そして、そのミスティークが…。
前作『~アポカリプス』より圧倒的に出番が増えたジーン役のソフィー・ターナーをたっぷり堪能。初代ジーン役のファムケ・ヤンセンとはまた違った魅力。
今回、敵も女性。X-MENを率いる実戦リーダーはミスティーク。
“X-MEN”ではなく、“X-WOMEN”と言っても過言ではない。(実際、劇中そんな台詞もあった)
シリーズ初参加となるハンス・ジマーによる音楽は非常にエモーショナルで作品を盛り上げる。…あれ? スーパーヒーロー映画の音楽は卒業するって言ってなかったっけ??
要所要所のアクション、VFX。特に、終盤の列車内での各々の能力を駆使したバトルはエキサイティング。
だけどやはり、スケールや迫力はシリーズの他作品と比べて少々ダウン。
その分ドラマ部分に比重が置かれているが…、一見深く掘り下げられているように見えて、所々雑。キャラの心情が唐突であったり、コロコロ変わったり。
一応今回も登場する敵。ジェシカ・チャスティンがミステリアスに存在感を放つが、どうも今回の敵はインパクト的にも脅威的にもパッとしない。
これまでプロデュースや脚本でシリーズに携わってきたサイモン・キンバーグが本作で監督デビュー。
シリーズを知り尽くしている筈だったが…、全米での不振は自分の責任と謝罪。
が、かえってそこに彼のX-MEN愛を感じた。
良かった点イマイチな点も含め、フィナーレ。
大団円的な部分もあり、メンバーも数名死に、シリーズ続行は難しいだろう。
今後スピンオフ的な作品は作られていくようだが、しかし、ひょっとしたらいずれ、再び不死鳥のように…。
何だかんだ言ってやはり、『X-MEN』が好きなのだ。
ジーン物語
Xメンは、最初から全部観てるけど、ウルバリンから離れてから、何となく人物や時代設定が複雑になってきたように思い、理解するのが難しいのが本音。
今回は、これまでの流れからすると、時代がいきなり1975年からスタートし、アレアレって感じでしたが、まぁ、単発のジーンの過去からのストーリーとして観たら、それはそれで楽しむこともできました。
人類とミュータントが、互いを尊重し合う時代もあったのは、これまでのシリーズからしたら意外な感じもしましたが…。
どなたかのレビューにもありましたが、ジーンが、特殊能力で、苦悩するのはキャプテン・マーベルと被る部分もありました。
ただ、あれだけの能力なら、アベンジャーズの時、ジーンとキャンプ、マーベルだけでも、サノスに勝てたのでは…(笑)
マグニートとプロフェッサーの心が通い合う展開にしたのは、同じミュータントとして互いを友として認め合え、なかなか良いシーンだった。
おもしろかったけど…
良いところもあれば悪いところもある。
でも、これが最後じゃ満足できないかも。
・予告で葬式のシーンがあり、Twitterなどでレイヴンが死ぬんじゃないかと予想してて、私は絶対それはやめてくれと思ってたから、あんまりだったな…
最後に「愛してる」って言ったのもなんか、、私的にはあんまりだった。レイヴンがハンクを愛してたのはいいんだけど、なんか付け足しみたいというか…。
・ジーンの別人格が暴走してるわけではないよね?(私の理解不足?)だったらあれはひど過ぎない?あんなに人傷つける?
・チャールズみんなに責められてたけど普通に悪くないと思うんだけど。
・エリックが島でミュータント保護してたのはよかった。でもジーンに、復讐で人を殺しても意味ないと言ったすぐあとにレイヴン殺されたからジーン殺すってなるのはおかしい。それだけレイヴン大切だったってことなんだろうけど。
・変な宇宙人が列車の中に入ってきてミュータント達が俺たちにやらせろ的なことを言ってた時、そんなこと絶対しないみたいな感じだったのに、やべーってなった途端彼らの枷を外そうと必死になってる人間、最初逃げるのかと思ってたから、解放してくれて驚いたのもあって、あそこ好き。(語彙力ない…)
・後半があっさりしすぎてて、これで終わりなの?と思ってしまった。ジーンが強すぎてそうするしかなかったのかな?キャプテンマーベルとかも強すぎてそんなだったけどあれはスッキリしたからよかった。そう考えると、今回も散り散りになって消えてく敵を見るのは気持ちよかったかも…?
・チャールズとエリックのチェスはやって欲しかったからよかった!!
・わがままを言えば、ジーンには死なないで欲しかった。でも最後、不死鳥が飛んでたのはよかった!
感想がダメな部分ばっかりになってるけど、そこまでダメだったわけじゃない。普通におもしろかったし。
まあ、何か足りなかったけど、、嫌いじゃないです。どちらかと言えば好きだし、面白い!
アイマックスで観た2回目は全く違う映画でした
公開初日の最終回で鑑賞、〝満たされなさ〟に満たされたまま就寝。今朝になって、昨日は何かの間違いかもしれない、と本日初回で再度鑑賞。
2回目は全く違う映画のような印象で我ながらビックリです。
理由❶アイマックスの大画面、かつ前から4列目だったので迫力が凄かったのは勿論、役者さんの細かな表情の機微までが伝わってきて感情移入の度合いが格段に強まったこと。
特にジェシカ・チャステインの彫りの深い二重瞼や艶めかしい唇💋のゆがみにはゾクッとさせられました(最後までジェシカの擬態のままにしたのも納得です!)。ソフィー・ターナーの表情もよく見ると、それまでの仲間との絆を考えたら短絡的に過ぎるように見えた怒りや苦悩も実は内面の複雑な葛藤からの瞬間的な解放であり爆発であることも伝わってきました。
理由❷突然変異のミュータント、つまり遺伝子レベルの進化という前提から、いきなり宇宙レベルのパワーへの飛躍は荒唐無稽にも程がある。と初回鑑賞時は思っていたのですが、ペンギン・ハイウェイーや海獣の子どもだって宇宙と生命の繋がりが主題のひとつであることを思い出したら、違和感が薄れたこと。そしてこれもアイマックス効果のひとつだと思いますが、ハッブル望遠鏡が捉えた宇宙の美しさをそのまま映像化したような極彩色のフレア(実はフォース)の荘厳さは映画館でしか味わえない素晴らしさでした。
理由❸2回目はあまり字幕を追わなくても良かったので、❶❷の効果を丸ごと肌で感じられたこと。
1回目の鑑賞直後は、時系列的なないものねだりも含めて、
・人間とミュータント、ミュータント間の考え方の違いなどからくる軋轢
・マグニートーに軽く扱われるウルヴァリン、炎の能力と氷の能力の対決
・ジーンやマグニートーが橋や球場ごと動かしてしまうスペクタクルなシーン
・最後はイアン・マッケランとパトリック・スチュワートが見たかった
などなどに象徴されるあれこれが薄まってたことで物足りなさを感じていたのだと思いますが、今はかなり満たされたので、いい週末になりそうです。
ところで、MIBといい、この作品といい、女性の強さや能力を強調しているのは、昨今のハリウッドのセクハラ問題への懺悔と謝罪の意味も込められているということなのでしょうか。
制御不可能の力
マーベルコミック内でも屈指の強さを誇ると
噂されるジーン・グレイの覚醒状態:フェニックス。
リブート作として完結作ということでIMAXで鑑賞。
轟音唸る音響や迫力ある映像は大画面さながら。
宇宙飛行士を救うミッションを受けたX-MEN。
太陽フレアと接したジーンを連れ戻るも、
心身が不安定になると力を制御できなくなってしまっていた。
優れた能力を垣間見た周囲は尊敬よりも
恐れが上回りジーンを拒絶する方向へ。
正にX-MENの根本的な「差別」という概念を
大きく描いた物語である。
マグニートーが良かったのと…
いっつもジーンが悲劇的で、かわいそすぎる。
もし、自分のせいで、お母さんが亡くなってたら、僕も出来れば、 その子の記憶を何処かにしまってあげたいって思うだろうけど、チャールズが少し情けなかった気もするなあ。
チャールズはもっと謙虚で毅然としてないと…。
その代わりと言ってはなんだが、予想外にマグニートーがすごく良かった。
エイリアンを車両に押し込めて、ちっちゃく畳んで、ポイってのが、マグニートーらしくダイナミックだった。
あと、別のヒーロー像を提供しそうな感じがしたし。
今回は敵がエイリアンってことで、アベンジャーズと組んで地球を救うってストーリー展開もあるのかしらと、色々考えてしまう。
あんな未知のエネルギー体があるんだったら、ジーンを生き返らせてよとか、ドラゴンボールだってどっかにあるんじゃない?って、フラストレーションも溜まったなあ。
ダークかつヘヴィですごく見応えがあった
制御できない力を身につけたジーンを愛の力で最後まで信じて救うべきか、怪物を産み出してしまった責任を自分でとるべきか。最近起こった事件とも通じる重苦しいテーマが流れているので、見ている自分も苦悩してしまう。
映像とダークでヘヴィな音楽がマッチしていて、ボディにずしっとくる1本だった。感動のラストの後、エンディング曲が素晴らしく、そのまま余韻に浸れた。
シリーズ踏襲してないと楽しい要素ゼロ
X-MEN初心者の意見です。
・設定や各キャラの立ち位置をいちいち推測しながら観るのがしんどい
・見たことあるようなエフェクトばかり、映像に斬新さはない
・アクションに緊迫感がない
・ありきたりなドラマ
以上、初見をも魅了するような要素は微塵もなく、完全にシリーズファン向けだと感じました。
モヤモヤ
『ファースト・ジェネレーション』『アポカリプス』が私にはイマイチ、ノれなかったので、疑心暗鬼で観に行ったが、やはり……
ブライアン・シンガー監督の旧『X-MEN』って、「世界を救う」または「ミュータントという種を守る」だったのだが…
サイモン・キンバーグのプロデュースや監督になると、「個」や「家族」の小さいスケールの話になっちゃう印象なんですよね。
いや、その家族って大事なテーマなんだけど、家庭内の争いの巻き添えで普通の人間がぞんざいな扱いを受け、ミュータントたちの仲間割れに終始しちゃって、感情移入先がないんですわ。
そして、対ミュータントの動きをする警察や軍が、全然過去からの学習がなくて、正面から突っ込むから、こう被害は広がるし…
バカっぽくて、もやもやしてしまうのです。
Protect my family. FOX X-men これがホントの最終章
ディズニーに20世紀FOXが買収された事により、ついにホントに最後になってしまったx-men 。何だかんだと20年近く続いてきたシリーズなので、ちょっと寂しい感じもします。元々前作「アポカリプス」でジェニファー・ローレンスもマイケル・ファスベンダーも「もうx-men に出演するのはこれが最後」と言っていたのに本作でまた出演していたので「余程スゴい金額を積まれたんだろうなぁ」なんて邪推していたのですが、これが本国アメリカで大ゴケして、最終的に約108億程の赤字になるかもと噂されているので、色々な意味でトドメとなりそうです。
ただ正直言ってそこまで巨額の赤字を生む程悪くはなかったです。確かに不満点は多々あります。例えばクイック・シルバーが全く活躍しなかったり、レイブンなんか殺される為に出演したようなもんだったり。こういう魅力的なキャラクターを上手く使えないのはマイナスポイントですね。ジーンも25歳にもなって何言ってんだって印象でしたし。もう少し若ければ子供っぽくってもまだ納得できたのかも知れないですが、演じるソフィー・ターナーの年齢もありますしなかなか難しい所なんでしょう。
それでも本作は宇宙での救出劇、ジェノーシャでのジーンとマグニートの戦い、NYでの戦い、そして最後の列車での戦いと視覚的な見所は多いんですよね。やっぱりマグニートはカッコいいわ~。地下鉄を引き上げるシーンはそうきたか!っと感心しました。地下鉄に乗ってた客には大迷惑でしたけどね!磁力を操る能力で何故空を飛べるかは相変わらず謎でしたが、あれは安全靴を履いててソールに鉄板入ってると勝手に補完しておきます。
チャールズが偽善的で独りよがりになってた所も良かったです。原作アメコミだとあんな感じで、どちらかというと独善的なキャラクターなので本作では随分と原作に近づいた感じでした。映画で描かれる人格者チャールズに多少違和感を感じていたので、本作では「これぞ、チャールズ!」っと自分の持ってるイメージ通りになっていました。
マグニートがジェノーシャ作ってたのも良かったですね。原作でマグニートはジェノーシャという国の王様になってた時期があるんですよね。そういえば、あの世界ではJFK 暗殺犯(「フューチャー・パスト」参照)のはずなのに良く島をもらえたもんだ。マグニートの仲間は相当ビミョーな能力で残念でした。もっと他にいただろうに。
根本的に何故またダークフェニックス?3作目「ファイナル・ディシジョン」で一回やったやん。っと思ったのですが、当時脚本家で本作では監督のサイモン・キンバーグがもう一度やりたかったっというのがあるみたいですね。でも原作は50年以上続いており、エピソードもいっぱいあるのだから一度映画化した原作の焼き直しに走らなくっても良かったのではないでしょうか?このあたりマーベル・シネマティック・ユニバースがコミックも含め自社作品なので、エピソード等にメチャメチャ詳しいのに比べ、FOX 側はキャラクターの権利を持ってるだけという違いが如実に出ている気がします。言うなれば原作愛が薄い!
さて、ディズニーのFOX 買収に伴い同じディズニー傘下のマーベルとキャラクターを共有できるようになったマーベル作品。アメコミの方ではアベンジャーズとX-men は同じ世界に住んでるので共演は当たり前で、かのスタン・リーも生前全てのマーベルキャラクターは1つにまとまるべきと言っていました。しばらく冷却期間はあるみたいですが、将来的にアベンジャーズとX-men が共闘するのが今から楽しみです。
でも、その前にアニヤ・テイラー・ジョイ出演で作品は完成してるハズなのに買収のゴタゴタで半分お蔵入りになってる「ニューミュータンツ」をちゃんと公開してね!
原作に忠実故に惜しい気も。。
本作、すごく面白いシーンが多くあり、緻密に描けてるところもたくさんあります!例えばNASAの宇宙空間のリアルな緊張感あるシーン。一つの選択のミスが大きな危険をもたらすなど、まさに宇宙空間での超リアルな世界。ヘリコプターをめぐる、制御きかないジーンVSマグニートの2大ミュータントの共演など。
ただ後半から惜しいなぁとは思いました。宇宙人の登場ですか。うーん、そうなるともう何でもありなんですよねー。XMENは人間と人間なのか悩み苦しむミュータントの差別と心の葛藤の物語。そこは1番大切なコンセプトかと思うので、広げずフォーカスして欲しかった気がします。とはいえ、原作のストーリーを忠実に再現したとの監督の話もあるので、ここは仕方のないところなのですかね。全体を通して、アクションシーンも盛りだくさんですので、十分楽しめる映画ではあります!
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