ザ・プレデターのレビュー・感想・評価
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アクションを期待したが半端なSFが出てきた
プレデターはアクション映画。最初の「プレデター」からAVPシリーズまでずっとそう考えて生きてきた。だから今作ではシュワ顔負けの泥臭い格闘戦や数で押し切ろうとする銃撃戦が観られるものだとワクワクしていた。
まあ、銃撃戦はあったといえばあったのだけど、ワクワクするほどでもなかった。前半はほぼプレデターの独壇場。人間側は銃を持って抵抗していただけで、戦いとは呼べなかった。ただ、後半の、最後の銃撃戦は人間側もやる気満々だったので中々よかった。なぜだか全然効いてなかったけれど。
じゃあ、アクションがダメならストーリーがいいかというと、そうでもない。米軍スナイパーのケインは任務中に、墜落した宇宙船から異星人の装備を持ち出した。その後異星人と戦闘になり、仲間は惨殺されるがケインは命からがら逃げおおせる。ケインが持ち出した装備を奪取すべく、異星人プレデターは行動を開始する…!
と書くと格好いいが、このプレデター、冒頭で早速米軍に捕まってしまって研究室に安置されている。危機を察して覚醒するが、その後も低スペック地球人に無双しているだけで、忍者装備を全く生かし切れていない。
一方、地球人の方は切れのあるコメディ描写が多く、非常に楽しめる。最初の「プレデター」だと、開始数分のあのジョークだけだものね。でも残念ながらコメディを見に来たわけではないんだ…。
うん、ストーリーには目をつぶるしかない。なんであのプレデターはケインの仲間や研究員たちを惨殺したの?とかプレデター2やAVPの、格好いいプレデターはどこへ行ってしまったの?とか疑問は尽きないが、仕方がない。
きっと次回作があるだろうから、次に期待。
確かにプレデターだけど…
初めて観たけど、おもしろかった
プレデターvs人類の戦闘を描いた面白さ。
爽快で血塗れな愛すべきバカ映画
傭兵のマッケンナはメキシコのジャングルで任務遂行中に突如墜落してきた飛行物体に遭遇、突如現れたプレデターに仲間を瞬殺される。プレデターから装備を奪って生還したマッケンナは米国政府に拘束されるが、そこでは捕獲したプレデターと押収した装備の研究が秘密裏に行われていた。
以降『ランボー』を彷彿とさせるド田舎を舞台に惜しみない人体損壊を軽快にブチ撒けながら途方もなくアナーキーなエンディングまで一気に疾走。1作目の端役出演からのし上がった監督・脚本のシェーン・ブラックはいつものノワール風味を最小限に封じ込め、脳みそが梅干し大のバカな男達がキャッキャッとはしゃぎながら壮絶に死んでいく爽快さと、天才子役ジェイコブ・トレンブレイ君演じるローリーがシレッとプレデターの装備を使いこなすのを「天才だから」と思考停止する大胆さを開陳。懐メロを廃した全編オケ演奏の劇伴も爽快で、ちょっと前に観たバカSF『スカイライン 奪還』にも感じた突き抜けたB級感が個人的にはツボでしたが、普通なら激怒するデタラメな作品。何気にトーマス・ジェーンの名演が光っていて底抜けのバカっぷりに開いた口が塞がりません。
なんだかわからないこわさ
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