「無音・緊迫・恐怖…全力で即死回避せよ!」クワイエット・プレイス しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
無音・緊迫・恐怖…全力で即死回避せよ!
"クワイエット・プレイス" シリーズ第1作。
レンタルDVDで鑑賞(字幕)。
「音を立てたら、即死。」と云う印象的なキャッチコピーに興味が湧いたので映画館に観に行きたかったのですが、ホラー故にひとりで行くのはなんとなく気が引けてしまい、よく一緒に映画に行く同僚を誘いましたが乗って来ず(ホラーが苦手なんだろうと勘繰っています)、今回初鑑賞となりました。
音を立てられないから会話は手話(長女が聴覚障害者だから全員得意)で行い、靴は履かずに裸足で過ごし、道には消音のために砂を撒いていると云う念の入り用。
しかし、いくら気をつけても音を立ててしまうもの。思わぬアクシデントによりクリーチャーが一家の住む家を襲撃して来たことで恐怖の一夜が幕を開けました。
こちらまで音を立ててはいけない気になり、緊迫した静寂にハラハラ・ドキドキ。悲鳴も上げられない。逃げたいのに激しく動けない。敵が来ても銃を撃てない。手に汗握りました。
実際に音を立ててはいけませんが、家族の間には次男の死に纏わる不協和音が常に流れていました。長女の苦悩。母親の後悔。父親の想い。ドラマ部分を疎かじゃないのが良い。
ひょんなことからクリーチャーの弱点が判明し、いざ反撃と云うところで終劇。家族の行く末も気になるところなので、続編製作の話が無くならないことを祈るばかりです。
[余談]
子づくりは防音の効いた地下室でか。こんなご時世で子供をつくるのはリスクが高いのではないか。次男を失った悲しみを埋めるためだったのかもしれませんが、この世界で子供を守ることが非常に困難であることを理解しているような会話もしていたので、いまいちしっくり来ませんでした。
※修正(2024/04/19)