劇場公開日 2018年9月28日

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「サビ抜きの寿司の様で、怖くないサスペンス映画はコメディー作品か?」クワイエット・プレイス Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0サビ抜きの寿司の様で、怖くないサスペンス映画はコメディー作品か?

2018年10月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

怖がり屋の私は、ホラー系の作品を観るのは苦手だ。
怖がる為にだけ、わざわざ映画館へ出かけるのは、何だか馬鹿馬鹿しい気持が先に立ち、映画館でこのジャンルの作品を観る事が少なく、ホラー系の作品には詳しくないので、特に偉そうにはレビューで書けませんが、そんな私でも本作は駄作だったと自信を持って言いたい気持ちになる。
(ちなみに実際には劇場の方が画面もデカク、音響効果も抜群なのでホラー系作品や、サスペンス系映画こそ映画館で観た方が良い事、臨場感を味わう為にも、本来は絶対劇場でこそ観るべきカテゴリーであるのは重々承知いる。そしてこれらの作品は自宅でDVDレンタルをして観るつもりでも結局観ないで済ます事が多い気がする)
それにサスペンスやスリラー系は、上映時間中ズーッと緊張状態を保つのでは疲労困憊してしまうので、先ず映画館で観る事は少ないけれど、本作は時間の関係でやむなく例外的に観た。

結論は、やはり落胆した!と言うより、全然怖くないし、臨場感もひたすらZEROに近いのだ!
これでは昨年末に、スティーヴン・キング原作と言う事と、予告編の出来栄えについつい騙されて超駄作の「It」を観た時のアホらしさ、怒りを更に上回る、本作のつまらなさって、一体どう楽しめと言う作品なのだろうか?
本作はアメリカ映画には珍しい、ひ弱で情けない、駄目な父親像で驚かされたし、母親エヴァリンを演じているエミリー・ブラントが頑張っていたのは一応評価するけれど、脚本が余りに単純だし、怖くないサスペンスってコメディーになっちゃうもの。そりゃないでしょう?
エミリーが奮闘していたのも結局、夫の作品だから、体当たりしただけでしょ?
何故本作が米国でヒットしたのか理由判らず、ヒットが事実なら、その現実の方がミステリーと言うべきだね。
唯一、本作が良かった点と言えば娘と息子の存在。この2人が助け合い、協力する点が良かっただけですね!
父親を演じたジョン・クラシンスキーが本作の脚本及び、制作総指揮と監督も務めていたそうだが、その彼がマサチューセッツ出身と知り全ての謎が解けた気がした。

アメリカ社会も本当に弱体化が進んでいる事が本作に因って想像出来ただけでも本作を観た価値が有ったのかも知れない。

ryuu topiann