「単純なアイデアを逆手に取った作品。」クワイエット・プレイス マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
単純なアイデアを逆手に取った作品。
予告編上映を何度も観ていて、なんとなく興味があったので観賞しました。
音をたてたら即死と言う設定にさて、どんなんかな?とさほどハードルを上げずに観たら…個人的にはかなり当たり♪
設定自体はインディーズ系やB級作品にありがちですが、単純だからこそ、あんまり小難しく考えずに観れました。
音をたてたら即死の正体は宇宙からの謎のクリーチャーと言うのも早々とネタバレしてもさほど気にならず。
些細な音でも反応して攻撃してくる敵がいるのに、子供が産まれると言うフラグもご愛嬌♪
階段から釘が飛び出ているフラグも定番ながらに嫌いではない。踏んだら痛いのは当たり前でも痛さが伝わってくる。
この作品のポイントはクリーチャーが出ているけどSFホラーと言うよりもシチュエーションスリラー的な要素が強いのと、家族愛を描いたサスペンスドラマ的な感じが強いのがマル♪
何よりも観る側にも緊張感を強いているのが良いです。
音とたててはいけないと言うのが観る側にも伝わって、上映中も心地好い緊張感に包まれて、飲食をするのも躊躇うぐらい。
なので、上映時間も90分と言うのはベスト。これ以上長ければ、観てる側が持たないかな。
最近でここまで観賞に気持ちを傾ける作品も珍しいのでは無いかな?と思います。
難点があるとすれば、クリーチャーの弱点が割りと単純。
盲目で外皮が異様に硬くて、音に敏感に反応して攻撃してくるぐらい耳が良いのなら、音が弱点でもあるんじゃね?と言うのは割りと単純に推測できるのでは?と思うのに、そこには人類は気付かずに壊滅状態w まぁ細かい事は言いっこ無しかな。
あと、エミリー・ブラントがショットガンを片手に“さぁ反撃だ!”と言わんばかりに終わって、続編がある様な感じの終わり方でしたが、この設定だからこそドキドキする訳ですから、続編はやらない方が良いのではないかな?と言うのは個人的な意見です。
単純な設定ながら、声を出したり、音をたてたり出来ないストレスは十分に分かるので、最後まで飽きずに観賞。
単純なアイデアを逆手に取った勝利的な作品で細かい事は突っ込まず、考えずに観ると、楽しめる作品ではないかなと思います。
結構お薦めです♪