30年後の同窓会のレビュー・感想・評価
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主演3人のアンサンブルに酔いしれる
時間の有限性を描いてきたリンクレイターの新作は『さらば冬のかもめ』の精神的続編。旧友3人、息子の遺体を連れ帰る旅で浮かび上がる、アメリカの「体のいい嘘」と彼らの罪の意識。これは贖罪の旅でもあり、「優しい嘘」で止まった時が動き出す。主演3人のアンサンブルが見事
重ねてスティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンの3人のアンサンブルが素晴らしい。列車の中でベトナム駐留時代の思い出話をするシーン、初めて携帯電話を買うシーン…幸福な時を共有する感覚はリンクレイター作品ならでは。手紙を読むカレルの傍らに2人。泣いた
『30年後の同窓会』でブライアン・クランストンがラジオを点けるとエミネムの"Without Me"が掛かる。ラップ=黒人の音楽という固定観念からクランストンは「モータウンとはかけ離れてる」というが、歌っているのは白人。モータウンはデトロイト発祥のレーベル。エミネムはデトロイト出身。8マイルはデトロイトの通りの名称。白人と黒人を分断するライン
重いけどもほっこり
いい作品だなー、と。
望み
【戦争が、民に及ぼす哀しみを深く考えさせられる、戦友同士の上質なロードムービー。】
☆☆☆☆ 「なんのための戦争?」 生真面目なドク。 自分勝手で粗野...
☆☆☆☆
「なんのための戦争?」
生真面目なドク。
自分勝手で粗野な男のサム。
出来る事なら、昔の事は忘れたいミューラー。
この3人の言わばロードムービーと言って良い。
予告編を観た時には、久しぶりに会った戦友が『いつも上天気』の様に、思いっきり羽目を外すお馬鹿ムービー…かと思っていた。
しかし、実際はかなり違っていた。これは深く心に染み入って来る内容でした。
この3人が知り合ったのは、遥か昔のベトナム戦争。
そして時代は、9・11から数年後…。
《独裁者の死と名も無き兵士の死》
親として、ドクは大佐に対して言う。「見なけりゃいけない!」
それに対して大佐は言う。「見ない方が良い!」
こちらにまかせろ…と。
この時の場面と共に、3人が列車の中で想い出を語り合う場面は忘れがたい。
言っている言葉は違うのだけれど。どこか、「この国は間違っている方向へ向いてはいないのか?」…と語り合っているかの様な…。
しかし直後には…。
下ネタ満載で笑い合うって言うね(^^;;
確かに13歳でディズニーランドへ行くのは早すぎるぞ〜(ㆀ˘・з・˘)
映画の終盤での埋葬シーンを観ていると。例えとしての使い方として、かなり間違ってはいると思うのだが。どこか【悪法も法なり】では無いが…。
「それでも俺たちはこの国に産まれ、この国を信じている!」…と、宣言された様に感じてしまう。
国を批判こそすれ、それでも新しい変革は必ず起き。その指導者と共に進んで行く。
気持ちを1つにし星条旗の基に集う。
人によっては映画本編が、右に行ったり左に行ったり…と。優柔不断に観えなくも無いが。これこそが、アメリカに成熟した民主主義が根付いている証拠にすら思わされた。
何しろ途中から、この3人に寄り添うのは【ワシントン】なのだから。
「どんな意見もウエルカムだよ」と言っているかの様だ!
今、日本では有る作品を巡って、かまびかしいネット論争が起こっている。
ちょっとでも自分の(自分達の)思想とズレが有るだけで。その存在を否定・炎上させ、潰しに掛かるバカな連中が一気に!
更に臭いものには蓋とばかりに、長々と続く隠蔽体質。
これでは真の民主主義など根付く訳など無いのを思い知らされた。
2018年6月8日 TOHOシネマズ流山おおたかの森/スクリーン7
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