30年後の同窓会のレビュー・感想・評価
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静かに悲しさと優しさを感じる
果てなき悲しみの果て
どこかの国で、軍事衝突がありました。どこかの国で、テロがありました。多数の死者がいる模様です。こんなニュースが絶えません。そのニュースの先に、どんな悲しみが横たわっているのか、考える暇さえありません。
本作は、その中の、たった1つの悲しみ。でも、そのたった1つが、悲しい。
悲しみとともに生きる人、神とともに生きる人、酒とともに生きる人。それぞれの時間。癒し難い過去と、受け入れ難い現実。それでも生きてゆく。それでも齢を重ねてゆく。受け止め方は違えども、悲しみを別け合える仲間がいる。3人揃って、笑うこともできる。誰かにとって、私がそんな人になっているのかどうか、疑問。
いちばん偉い人は、哀悼の意を示す前に、やらなきゃならないことが、ある気もします。負の連鎖が終わる日を、希望と呼びたいものです。
今日も、果てなき悲しみの風が、父親達の星条旗を、なびかせているのでしょう。その悲しみの果てにある、ささやかな絆が、人を強く、優しくするのやも知れません。ぜひ、劇場でご確認ください。
ただ、ひとつ残念なのが、邦題。ちょっとズレてる。DVD が出る前に、公募で変更できないかな?。
勘違い・・・。
辛いことを乗り越えるときって案外ドラマちっくじゃない
さすがリチャード・リンクレーター
last flag flying
理解が出来ない
30年の間に変わったものと変わらないもの
30年ぶりに再会した海軍仲間3人組
スティーブ・カレルの息子が、戦争で命を落としたため、遺体を引きとって葬儀をするまで付き添って欲しいという
30年前、ベトナム戦争に従軍していた3人
戦争というのは、10代後半から20代前半という「最も遊びたい盛り」の男子が集合するところで
一番、バカなことをする年頃でもある
それは、彼らにとっても同じことで、そこが戦場であるにもかかわらず、おバカな行動をしてしまったがために
仲間を一人失い、スティーブ・カレルは服役するはめになってしまった
2003年、スティーブ・カレルの息子が戦死したことをきっかけに彼らは30年ぶりに再会する
その30年の間に、テクノロジーは世の中を変えた
インターネットで昔の友人の消息がつかめたり、携帯電話があれば、どこにいても電話できるようになった
しかし、変わらないものもある
30年前は、ベトナム戦争で多くの若者が命を落とし
2003年もテロとの戦いで若者が命を落としている
そして、彼らの友情は30年前に起きた事件以来、止まったままだった
そこから散り散りになった彼らは、生き方を変え、
ローレンス・フィッシュバーンは牧師になり
ブライアン・クランストンは酒浸りの日々を送るようになった
しかし、スティーブ・カレルの息子が彼らを再び引き寄せ
二人が負い目を感じなくても良いように、スティーブ・カレルが、誰よりも幸せな日々を送っていたことを知らせ、彼らの止まっていた友情の時計を再び動かすのだ
若気の至りで失敗してしまうことは、きっと誰にだってあること
その時に壊れてしまったものを修復するチャンスを息子が与えてくれたのだ
ただ、全体的にボンヤリとした描き方で、イマイチパンチが足りず、心に刺さるって程でもなかったのが残念なところだった
「かつて」か、いい言葉だな。
オヤジ達の再会
邦題に難ありか。
ベトナム戦争を、闘った元海兵隊の初老の3人が、過去と現在の戦争を背景に旅するロードムービー。
軍から息子の戦士を知らされた真面目なドク(スティーブ・カレル)、酔っ払いで楽天家のサル(ブライアン・クランストン)、神父に転じた乱暴者のミュラー(ローレンス・フィッシュバーン)のキャラの違う3人が織りなす物語。
常に戦争がある軍隊を持つ国でなければ、わからない感覚があるなぁと感じた。回想シーンは無く、彼らの語りから過去が見えてくるが、悲惨さや後悔を乗り越えてきたらか、暗さはあまりない。明るい映画かというとそうではないが、重苦しさを抱えながら、再会を楽しんでいる彼らの姿に、哀愁がつきまとう。
信じて闘ったが、あの戦争はなんだったのか、死を美化して終わらせるのでは無く、現実をきちんと捉えて、前に進もうという意志を感じる。
3人のが一緒に初めて携帯電話を買ってはしゃぐくだりが気に入った。2時間ほとんどが、主演3人の絡みで構成され、観る側(自分)の文化的な背景も違うので若干ダレるが、最後まで飽きずに観れるのは、名演であることは間違いない。
名優3人がとても良いです
主演3人のアンサンブルに酔いしれる
時間の有限性を描いてきたリンクレイターの新作は『さらば冬のかもめ』の精神的続編。旧友3人、息子の遺体を連れ帰る旅で浮かび上がる、アメリカの「体のいい嘘」と彼らの罪の意識。これは贖罪の旅でもあり、「優しい嘘」で止まった時が動き出す。主演3人のアンサンブルが見事
重ねてスティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンの3人のアンサンブルが素晴らしい。列車の中でベトナム駐留時代の思い出話をするシーン、初めて携帯電話を買うシーン…幸福な時を共有する感覚はリンクレイター作品ならでは。手紙を読むカレルの傍らに2人。泣いた
『30年後の同窓会』でブライアン・クランストンがラジオを点けるとエミネムの"Without Me"が掛かる。ラップ=黒人の音楽という固定観念からクランストンは「モータウンとはかけ離れてる」というが、歌っているのは白人。モータウンはデトロイト発祥のレーベル。エミネムはデトロイト出身。8マイルはデトロイトの通りの名称。白人と黒人を分断するライン
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