ラッカは静かに虐殺されているのレビュー・感想・評価
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命がけのドキュメンタリー
日経の記事観て、気になってました。
命がけで撮られたドキュメンタリー。何とも言えません。東京では2カ所しか上映されてないけど、一人でも多くの人に観て欲しいと思いました。
ペンは剣よりも強し
恥ずかしながらRBSSの存在を知りませんでした。大変勉強になりました。予告編の印象に対して、作品自体は結構クールな視点。その中でサラっと衝撃的な「公開処刑」の映像が差し込まれた時、ラッカの現実を肌感覚で垣間見た「気がした」。戦慄のドキュメンタリー
「ISは思想だ/思想は空爆で無くならない」という言葉が印象的。まさに不断の戦いに身を投じたRBSSに敬意を表する。「ペンは剣よりも強し」とはいうけど、実際剣にペンで対抗するにはどれだけの勇気と覚悟が必要か。自分なら逃げ回るか、最悪ISに参加してしまうと思う。自分の弱さに改めて気づかされる
本作の公式サイトにリンクがあるRBSS公式サイトから寄付ができるんやけど、金額が75US$から。寄付したいのはやまやまやけど僕も家計が厳しいんです。ごめんなさい。宝くじが当たったら絶対寄付します
試写会
原題:CITY OF GHOSTS
ISって言葉はニュースで知っていたが、そこまでの知識も無く鑑賞。
日本で生まれ育ってよかった。
と、率直に思った。
ラッカの人達は何にも悪くない……
だけど、生きる為にはISに寝返りせざる終えない……。
子供たちまでISに侵されつつある。
日本のニュースでは報道されない
残酷残虐なシーンが沢山あります。
それでも私は、観てよかったと思えました。
何も出来なくて、ごめんなさい
生まれた環境が違うだけで、こんなにも人生が違うのか。
新しい生命が宿れば誰もが微笑ましい気持ちになり、近しいものが亡くなれば悲しい気持ちになる。
ただ、善悪の基準は生まれた環境によって大きく異なる。
もし自分がIS側に生まれていたら?
この手の映画を観終わった時だけ、正義感をふりかざし、戦争はんたーい、などと唱えたところで、世の中何も変わりません。
また明日から、日々の生活に追われ、暇つぶしにスマホをいじり、ニュースで世界情勢の一部を知り、ああ大変だな、なんて頭の片隅で思い、また日常生活を送る。
シリア情勢を知ったところで、自分には何も出来ません。
観なきゃ良かった。でも、知って良かった。いろんな気持ちが交錯する。
何も出来なくて、ごめんなさい。
夢なら覚めてほしい
これが現実と信じたくない。
世界の何処かで起きているなんて
嘘であってほしい。
でもこの現実と向き合ってる人がいて
それを知れて、知ってしまった以上、無視できない。なんとかしたい。平穏な暮らしが戻ることを祈る。
人の欲望は無限だ。欲望の方向がバラバラなのがたちが悪い。映画より進んだ現在のラッカはISでもなく、アサド政権でもない勢力が掌握している。
まさに地獄だ。劇中の「ISとは組織ではなく思想。思想を超える政府が必要」のセリフ通りラッカ民による統治が叶うように。
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