アリータ バトル・エンジェルのレビュー・感想・評価
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人は機械を愛せるのか…
本日TOHOシネマズ日比谷にて3D IMAX鑑賞。
日本のコミック『銃夢』が実写化それもジェームズ・キャメロンプロデュースという事で公開を待ってました。
ストーリーはイドが屑鉄の山から半壊したサイボーグを見つけるところから始まる。
アリータと名付けられたサイボーグ少女とイドとの関係。そしてアリータが出会う若者ヒューゴとの恋心を主軸にした展開。
短い時間の中で二つの主軸に持ってきたのは正解。
でもヒューゴ役のキーアン・ジョンソンってなんか存在感ないっていうか甘いマスクとマッチョってだけで惹かれる要素あんまりないし頭悪そうって思ってしまう。これってワザとこういうキャストにしたのかと思ったりも。考えてしまいますね〜
中盤から終盤にかけてのローラーボールのシーンは70年代の映画『ローラーボール』を思い出された。『ローラーボール』ってジェームスカーンだったっけか…あの映画の設定って2018年じゃなかったっけかなどと上映中に意識が飛んだり(笑)
まぁ古くからの映画ファンにはニヤリとさせられた事だろう。
一つ一つのシーンもキャメロンにオマージュされたシーンも伺える。
ヒューゴがダクトから落ちて雲の中に落ちていくシーンはまんま『タイタニック』で海の中に消えていったディカプリオじゃねぇか(笑)
映画的にはハリウッド作品という事で展開は読めるし迫力もある。
ただ僕的にはもう3Dで映画を作る意味が無いのではないかと前から思っている。
映像も前景、中景、後景と3Dを意識させるレイヤーの重なりで逆に平面が強調されてる気がする。
この構図にはもう飽き飽き。
それと3D眼鏡をかける事で画面にグレーの膜がかかっているように感じる。
せっかく原色使いまくりのCGに膜がかかっているので色彩を感じたい人には違和感があるかも。
概ね映画的には楽しめたしラストも次に繋がる感じなので続編もあるかなって楽しみにしてます。
人は機械を愛することができるか?
※4.他作品と比較して【 都市の描き方 】を追記しました。(2019/03/10)
1.原作ファンとして 【 ビジュアル 】
まず、映像面は完璧! 言うことなしです。クズ鉄町の猥雑で混沌としていながら、なぜか無性にワクワクするような雰囲気が、期待をはるかに上回るクオリティで再現されていますし、戦闘シーンやモーターボールの場面でのアクションも最高! スピード感にあふれ、しかも見やすく工夫されているおかげで動きが分かりやすい! めちゃくちゃ楽しくてカッコイイ映像にただただ「ありがとう……ありがとう……」という気持ちでいっぱいになりました。
あと、特筆すべきはアリータのビジュアルです。作中に「人は機械を愛せるの?」というセリフが出てきますが、アリータを目が大きくて一目見ただけでCGだとはっきり分かる見た目にしたことは、この命題に対する映像面での挑戦になっていると思います。つまり、「CGで描画されたキャラクターに対して愛着をもったり、“可愛い”と思ったりすることはできるのか?」という課題に対する挑戦です。
初めて予告編を見た時には多少の違和感を覚えましたが、本編では割と早い段階ですでに“不気味の谷”を余裕で越えていた気がします。オレンジやチョコレートを美味しそうに食べ、イドに対して思春期の子どものように反抗し、ヒューゴに対してまっすぐな恋心を向ける……彼女の一つ一つの表情や仕草がとても人間らしく、可愛らしいのです。作中の「キミは誰よりも人間らしいよ」というヒューゴのセリフにも深くうなずくことができました。
ちなみに、私は3D吹替版と2D字幕版の両方を鑑賞しましたが、3D吹替版オススメです! 3Dだとクズ鉄町の奥行きが何倍にも感じられ、没入感が格段に高まるのが良いです。吹替の声も全く違和感なく、むしろ、アリータの可愛らしさが何割か増しているように感じました。上白石萌音さん、グッジョブ!です。
2.原作と比較して 【 ストーリー 】
ストーリーは、原作コミックそのものというより、1993年に発表されたOVAがベースになっていると思います。
➀ヒューゴ(原作では「ユーゴ」)が最初から登場する。
➁アニメ版だけのオリジナルキャラクターである「チレン」が登場する。
➂原作での「マカク」にあたる「グリュシカ」のキャラクター設定もアニメ版に近い。
ちなみに、グリュシカに殺された犬の血をアリータ(ガリィ)が目の下にペインティングする場面もアニメオリジナルです。(原作では、地下の下水坑でタールをペインティングする。)
その他にも、ベクターがモーターボールの支配者になっている等、いくつかの人物設定において変更が見られますが、人物の相互関係が整理され、話運びがスムーズになっていると感じました。非常に上手い脚色だと思います。
原作でいうところの「マカク編」と「ユーゴ編」に加え、モーターボールの要素まで入れて(実は原作では「ユーゴ編」が終わるまでモーターボールは出てきません。)、2時間強に収めているのですから見事と言う他ありません。結果的に、映像面での大きな目玉となるモーターボールの場面を序盤から入れ込むことができたのは大正解だったと思います。
3.続編に向けて 【 敵キャラクターの描き方 】
強いて一つだけ不満点を挙げるなら、敵キャラのグリュシカの描き方でしょうか。原作のマカクには、「生後間もなく母親に地下の下水坑に捨てられ、誰にも気が付かれず、応えてもらえずに生きてきた」という背景が描かれています。そんなマカクは自分に対して初めて本気の憎悪を向けてくれたガリィ(アリータ)に愛情にも似た奇妙な感情を抱き、マカクの想いを知ったガリィは彼の最期に涙します。……この部分のドラマが泣けるんですよね。彼を単なる悪役にしてしまったのは、非常にもったいないと感じました。
順当にいけば、「ユーゴ編」の後には「モーターボール編」の本番となる「ジャシュガン」のエピソードと「ザパン編」が控えています。ジャシュガンもザパンも、敵キャラながら非常に魅力のあるキャラクターなので、続編ではその描き方に期待したいところです。
モーターボール編の「炎の中に立つ男」とザパン編の「強き者と弱き者のために」は、どちらも原作の中でも一、二を争うほどアツくてエモいエピソードです。これを本作と同等のクオリティで完璧に映像化してくれれば、SF映画の歴史を大きく更新するような大傑作になること間違いなしです! 本作のポスターにあるキャッチコピーの通り「時代が変わる、映画が変える。」ことになるでしょう。期待に胸のマイクロリアクターが張り裂けそうです!
4.他作品と比較して【 都市の描き方 】
オマケです。『アリータ』の1週間後に公開がスタートした『移動都市 モータル・エンジン』は、本作と多くの共通点をもつ作品だと思います。どちらも、世界規模の大戦(「没落戦争」と「六十分戦争」)から数百年が経過した遥かな未来を舞台にしていて、作中にはビジュアル的にも構造的にもユニークな架空の都市が登場します。ここでは、都市の描き方に注目して、両作品を比較してみたいと思います。ちなみに、私は映画『移動都市』をあまり評価していません(評価でいうと☆3.0相当)。あしからず。
どなたかがレビューで、『アリータ』は「街のシーンばっかりで、引きのショットが少ない」と書いておられましたが、それは都市の見せ方として本当に悪いことなのでしょうか? 私はそうは思いません。ちょうど比較対象の『移動都市』は、「街のシーンがほとんどなくて、引きのショットばっかり」の映画です。この作品を観ると、街のシーンが少ないことで、どんな問題が生じるかがはっきりと分かります。
『移動都市』の原作では、トムやキャサリンの視点から、都市の内部の様子や、そこで暮らす人々の生活がイメージ豊かに描写されていましたが、映画では都市を内側から見た描写が大幅にカットされています。おそらく、都市が移動したり崩落したりする、外側から見たダイナミックな画をたくさん撮りたかったのだと思いますが、都市の内部にどんな街並みが広がっていて、そこにどんな人たちが暮らしているのかが全く想像できないため、派手に都市が崩落したところで何の感情も湧いてきません。私が以前、別の作品のレビューで用いた表現ですが、「派手で大掛かりなだけの花火大会を見せられているような状況」なのです。
『アリータ』では、アリータやヒューゴの視点から、クズ鉄町の街並みやそこでの生活の様子がじっくりと描かれています。序盤のローラースケートの場面や、チョコレートの件りでは、背景に映る街並みも含めて、街の様子を映像的に雄弁に物語っていますし、モーターボールの場面も、市民の娯楽として街の生活の様子を表現するのに一役買っています。『アリータ』は街を内側から見た描写に力を注いでいるからこそ、都市とそこで生きる人々に実在感を感じることができるのだと思います。
あと、『アリータ』についての様々な意見や感想を見聞きした中で、「なるほど!」と思った指摘が一つあります。それは「クズ鉄町には広告がほとんど存在しない」ということです。本作は遥かな未来を舞台にしたSF映画ですが、街の様子を見るに、そこは現代と地続きの“消費社会”になっています。ましてや、身体の一部でさえ機械のパーツとして取引されているのですから、クズ鉄町は現代よりも消費の形態が進んだ社会と言えるでしょう。それなのに、消費を促し、競争を勝ち抜くための、商品や企業の広告が全くと言っていいほど見られないのは、たしかにおかしいと思います。
本作を観て真っ先に思い出したのが、『ブレードランナー』に登場する未来のロサンゼルスの街並みです。しかし、似ているようでどこか違うなとも感じていました。その最たる違いが広告の有無なのだと思います。『ブレードランナー』は街頭の巨大エキシビジョンや、巨大なディスプレイを搭載した飛行船、街を埋め尽くす広告の文字や意匠のイメージがとにかく凄まじく、未来のビジョンとしても圧倒的にリアリティがありました。本作のクズ鉄町のビジュアルは、原作の再現としては十分に満足できる仕上がりになっていましたが、SF映画の都市の描き方としては、『ブレードランナー』に一歩及ばないのではないかと感じてしまいました。
26世紀フォックスでした。
3D吹替にて鑑賞。
イド博士がスクラップ場にて謎のサイボーグの一部を回収し、娘に使う予定だったサイボーグボディを取り付け、娘の名前であるアリータとなずけるのだが、、、、。
この映画の主人公、アリータの目が大きめ。
別映画アバターの青い種族の時もそうだった。
少し目が大きめのCG顔。
「脚本・製作のキャメロン監督、今回も目が大きいよ!」と最初違和感は感じたが、見馴れてくるとアバターの時同様、意外とイケる。
表情豊か、作品に溶け込んでいる。
モーション・キャプチャーのグレードアップ版、パフォーマンス・キャプチャーを利用し、違和感ないキャラクターを創作していた。
溶け込み過ぎて、本当に近い未来にこんなサイボーグな彼女と暮らす現実が来るのでは?と思う程の作り込みだった。
俺は何次元を観ているんだろうとも?3次元?2.8次元くらいか?
壮絶なアクションも面白かった。
「銃夢」なんて日本でもマニアックな漫画原作をよく映画化したもんだ。他に似たり寄ったりの荒廃した未来世界の映画なんて幾らでも観て来たはずなのに、何故か面白い。
面白くするのは監督や周りの力量なんだな〜と思わせてくれる作品でした。
TCX3D字幕版。ピント合ってる?
暗くて単調だが…
思わず見とれるアリータの目。
『アリータ バトル・エンジェル』2D字幕版
*主演*
ローサ・サラザール
*感想*
原作は未読。「アリータ」は、去年からずっと気になってまして、どこまでが実写で、どこまでがCGなのか分からないぐらいクオリティ。
前半、なかなかその世界観に入り込めず、ちょっと置いてきぼりになってしまいましたが、アリータが戦士として目覚める姿が描かれてて、CGを使ったアクションが凄かった。2Dで観ましたが、3D映像のような描写に驚いた。
あと、驚くのがアリータの目!大きいし、可愛らしいんだけど、めちゃめちゃ強かった。モーターボール戦は興奮しちゃいました!
それと、アリータを狙うハンター達のビジュアルが超不気味で、リアルだし、ストーリーは、がっつりSFテイストと思いきや、ロマンスも描かれてた。話の展開もスピーディーだった!
ストーリーのほうが一部分かりづらかったけど、色々な意味で驚いたので、結構面白かったです!\(^^)/
さすがキャメロン監督。魅せられた。
スゲー
日本漫画の原作では当たりの作品
木城ゆきと原作の「銃夢」 (91年〜)の映画化。
最新話が現在も連載中。
製作にジェームズ・キャメロンが携わっているので
メカモノ映画としては安心して鑑賞できる。
敵がほとんどロボコップっぽい見た目だけど
アリータのいろんなものを体験していく表情は
愛おしさを覚える。
キャメロンが携わるとその映画のどの男よりも
強い女性が描かれる。
T2では弾切れさえなければサラがT-1000を倒せてたし、
アバター、タイタニックともにヒロインが主役の危機を
救うシーンは多い。
CG含め完成度は非常に高いのだけど、原作ありきなので
まだ連載中という件も含め様々な伏線を描きつつ
未処理のまま終わるのが残念。
まさに「俺たちの戦いはこれから」状態。
続編情報は今のところ出ていませんが、
「続編ありきで終わる」
そういう気持ちで鑑賞されるのがよろしいかと。
鶏口牛後、鯛の尾より鰯の頭
最も期待していた格差社会の描写。ザレムの様子がどんなのだか知りたかったのにほとんど教えてくれなかった。原作は未読ですが、CGのアクションや世界観なんかはとても好きになりそう。そうして、アリータやヒューゴがザレムに登っていくことを期待していたのです。が、途中で終わってしまい、欲求不満・・・早く続編を!ノヴァが最後に顔見せしたんだから、きっとあるよね?
モーターボールという競技もローラーゲームを思い出させてくれたし、殺人も許されるというなら映画の『ローラーボール』から来てるのだろうか。。イド先生が靴をスケート靴に替えてくれるシーンがなぜか好きになる。最初は自分がハンターであることも隠していたけど、一緒に戦い、新しいボディに改造してからは、心を許すようになったところ。父と娘の愛情が芽生えたのがよくわかる。
いまいちのめり込めなかった原因は。ヒューゴが犯罪を犯しているのに指名手配されてないからといって、アリータやイド先生が全く気づかなかったところでしょうか。そんな彼がザレムに行くためにアリータが心臓を差し出すところにはウルっときたけど、心の中では「やめとけー」と叫びたくなっている自分がいました。
監督と同じ苗字だからなのか、ミシェル・ロドリゲスがゲルダ役で参加していたと観終わってから知った。全然わかりませんでした。それよりもロバート・ロドリゲスといえばこの人、トニー・ダレホがどこかにいるんじゃないかと探し回っていた愚かな自分がいました。
なんだかんだと不満がありながらも、犬好きの自分にとっては犬殺しのシーンでメラメラと怒りが込み上げてきて、グリュシュカをやっつけたい衝動に駆られてしまいました・・・。続編には犬使いのおっさんは出るのかな?と気になる存在。
実写化作品の新たなお手本に
サイバーもん
原作未読
2563年、没落戦争から300年後の人とアンドロイドが混在する世界で鉄クズの山から発見された記憶喪失の少女型アンドロイドの話。
この時代には残っていない技術で没落戦争前に兵器としてつくられた心臓や脳にこの時代の普通の女の子の身体を貰い再生した主人公。
設定的にも映像的にもゲームの様な世界観。
記憶はないながら備わっていたバーサーカーの血や機甲術という戦闘スキルと、女の子としての心情とをミックスしながら成長し闘う様子が切なく温かい。
ストーリーの展開というか彼氏の暴走が後半は少し駆け足になった感があったし、観賞しながら予想したところまでは行かず…ダラダラやられるよりはね。
続編をつくるつもりなのかこれで終わりなのか、完結という感じではなかったけれど、これだけでも話として充分まとまっていたしテンポも良くて面白かった。
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