劇場公開日 2019年2月22日

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「キャメロン映画の到達点」アリータ バトル・エンジェル ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0キャメロン映画の到達点

2019年2月25日
iPhoneアプリから投稿

TOHOシネマズTCXで視聴。
原作未視聴ながら、エンタメ作品として最高に楽しめました!!

高校時代からジェームズ・キャメロン監督による「銃夢」実写化を長らく待ってきました。その為ロバート・ロドリゲスとのタッグで映像化されると聞いた時は正直戸惑いました。ロドリゲスの作品は「シンシティ」や「マチェーテ」など、好きな作品もありましたが、なによりキャメロンかメガホンを取らないのが不満でした。

いざ見てみると、全て杞憂に終わりました。
この映画、ジェームズ・キャメロンとロバート・ロドリゲスの特性が見事に融合してるんです!

ドラマが最高に盛り上がるシーンで的確に挿入されるスローモーション。
サイボーグの女性が自立し成長していくエモーショナルなストーリー。
表情豊かなアリータの水々しい魅力。
父と娘、擬似親子の絆。
更に青白い照明を効果的に使ったキャメロンブルーも健在。

どこを切り取っても"最新版キャメロン映画"として遜色ないクオリティでした。

宇宙と地球を繋ぐ軌道エレベーター。
その下で繁栄するアイアンシティ。
300年前の大戦以降タブーとされた銃器に次いで、斬撃に特化したサイボーグ達。

ビジュアル面も本当に素晴らしく情報量も多いので、映画館の巨大なスクリーンで見てこそ映える作品でした。

ターミネーター 、タイタニック、エイリアン2へのオマージュ等々、キャメロンファンならニヤリと出来る"分かってる演出"もたまりません。
ロバート・ロドリゲスのキャメロンと銃夢へのリスペクトなしに、これほど高次元の作品は産まれ得なかったと思います。

アバター4部作製作で、キャメロンによる脚本化以降長らく中断していた本作。
このまま日の目を浴びることなくお蔵入り寸前だった本作を掘り起こし、映像化する後押しをしてくれたロドリゲスには本当に感謝しかありません。

正に、今スクリーンで見るべき作品だと断言して言っていいでしょう!
おススメです!!

ジョイ☮ JOY86式。