劇場公開日 2019年2月22日

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「実写化映画として至高」アリータ バトル・エンジェル RRさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5実写化映画として至高

2019年2月24日
PCから投稿

原作は「知る人ぞ知る」と言った感があり、原作者は良くも悪くも「媚」がなく、なので良くも悪くも読み手が限定された作品と考えています。

より多くを占める原作未読の方が、当然ながら予備知識なしで純粋に映画として楽しめ、初めて見るアリータや諸々の人物像に感情移入できるのではないか、と思います。それでいて原作からのファンも映画製作者の原作への想いを随所に垣間見る事ができます。

包容力あふれる普遍性とマニアックさの最大公約数が採れていて、少なくとも漫画・アニメの実写映画化としてこれ以上のものは思い当たりません。

映像も、10年ほど前、映画化が先延ばしになっている理由の一つとして、キャメロン監督は「CG技術の成熟化を待っている」と語った記憶があります。「アバターが作成できるほどの既存技術があるのに何故?」と思いましたが、本作品での風景や格闘シーンを見るに、それが決して逃げ口上では無かった事を思い知らされました。

沢山のエピソードを魅せんとしたテンポの良さの表裏一体で情感・観賞に浸る時間的余裕が充分ではなかった事と、キャメロン・ロドリゲス両氏の原作愛の普遍性への還元の挑戦・情熱とは裏腹、日本版予告編編集者の本作品への思い入れの浅さを感じ-0.5としました。「予告では大作の予感がしたのになぁ」という作品が多い中、こういう形で裏切られる作品も珍しいです。

RR