「鶏口牛後、鯛の尾より鰯の頭」アリータ バトル・エンジェル kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
鶏口牛後、鯛の尾より鰯の頭
最も期待していた格差社会の描写。ザレムの様子がどんなのだか知りたかったのにほとんど教えてくれなかった。原作は未読ですが、CGのアクションや世界観なんかはとても好きになりそう。そうして、アリータやヒューゴがザレムに登っていくことを期待していたのです。が、途中で終わってしまい、欲求不満・・・早く続編を!ノヴァが最後に顔見せしたんだから、きっとあるよね?
モーターボールという競技もローラーゲームを思い出させてくれたし、殺人も許されるというなら映画の『ローラーボール』から来てるのだろうか。。イド先生が靴をスケート靴に替えてくれるシーンがなぜか好きになる。最初は自分がハンターであることも隠していたけど、一緒に戦い、新しいボディに改造してからは、心を許すようになったところ。父と娘の愛情が芽生えたのがよくわかる。
いまいちのめり込めなかった原因は。ヒューゴが犯罪を犯しているのに指名手配されてないからといって、アリータやイド先生が全く気づかなかったところでしょうか。そんな彼がザレムに行くためにアリータが心臓を差し出すところにはウルっときたけど、心の中では「やめとけー」と叫びたくなっている自分がいました。
監督と同じ苗字だからなのか、ミシェル・ロドリゲスがゲルダ役で参加していたと観終わってから知った。全然わかりませんでした。それよりもロバート・ロドリゲスといえばこの人、トニー・ダレホがどこかにいるんじゃないかと探し回っていた愚かな自分がいました。
なんだかんだと不満がありながらも、犬好きの自分にとっては犬殺しのシーンでメラメラと怒りが込み上げてきて、グリュシュカをやっつけたい衝動に駆られてしまいました・・・。続編には犬使いのおっさんは出るのかな?と気になる存在。