万引き家族のレビュー・感想・評価
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一応働いてるんだ
万引きだけで生計を立ててると思ったら働いていた。貧乏でもワイワイ楽しい我が家。でも男の子も保護という誘拐してきたのかな? 安藤サクラはああいう下働きで気のいい女性を良く研究したのだと思うけどそこはかとなく漂う上品さが上流階級で育った環境を思い起こさせ今一つ。リリーフランキーも妙に早口で無理矢理下層階級を演じてる感じ。 樹木希林は怪優過ぎ、歯を抜いたりみかんを汚く食べたりやりすぎなんだよな。演技が光ったのは祥太役の子。 自然なのに感情が伝わった。客観的に見ると万引き、車上荒らし、死んだばあちゃんを床に埋めたりとニュースで現実に見たら酷い家と思うんだろうけど住んでいた本人たちは暖かい心や優しさがあったりする所が面白い。祥太がりんには万引きさせないよう意識してから内面が変わったから最後リリーフランキーを振り返らなかったんですね、他の方の感想で知った笑 是枝監督のインタビューで最後りんが母親に首をふり隙間から覗くのではなく台に上って外を見てる所にりんの内面的成長があると知った笑 映画は難しい笑
おばあちゃんが砂浜で呟いたこと
T●UTAYA新作でレンタルして、
地上波でリアルタイム、2度鑑賞しました。
おばあちゃん(樹木希林さん)が
砂浜で何かを呟いていたたシーンが
個人的にとても気になりました。
いったい何を呟いていたんだろう(´・ω・`)
(字幕でもセリフなしだったので)
ニュースで目にする
日本の社会問題が色々と盛り込まれ、
見る側はいろんな問題を提示され
最終的にはモヤモヤっと終わって、
キャラクターに感情移入出来なければ
それは他人事で、
また自分にとっての"普通"の日常に戻る。
爪痕を残してきたかと思ったら
ふとすると傷跡が消えてしまうような、
人によっては大きな爪痕なのかもしれない。
(個人の意見です)
国を動かすことに携わるような方々にこそ
観てほしい映画だなぁと感じました。
(そんな時間ねぇ!とか言われそう)
地上波視聴の際、監督の新作映画
(ベイビーブローカー)紹介?で
パルマドール、
パルムドール、
と 何度も聞いて
山田孝之さんが歌っていた
ドラマ「東京都北区赤羽」OP曲の
「♪パルムドールだ〜れもしらないー♪」
というフレーズが脳内リピートされました
(´・ω・`)
どうするのが正しかったのかを視聴者に考えさせる作品
家族の愛に飢えた者たちが集まって、自分たちの家族を形成した物語。
血の繋がった本当の家族ではないが、たしかにそこには愛があり、皆そこでの生活に満足していた。
男の子の祥太もそこでの生活に満足していたと思う。ただ、祥太は思慮深く、賢い。
この家族には問題があった。万引きを日常的に行い、家族もそれを知ったうえで当たり前のように流している。生まれて間もない頃からこの環境にいる祥太も万引きを行っていたが、徐々にこの万引きという行為に疑問を抱くようになる。
祥太は「お父さん、お母さん」と呼ばなかったことから、子供を万引きという形で形成された家族が正しいのかという疑問も抱いていたのかもしれない。現状の家族には満足しているが、自分がその家族に入る過程から心の底から「お父さん、お母さん」と呼んでいいのか分からなかったと思う。
祥太はある日万引きをわざと店員に見つかるように行う。それは妹のように可愛がっているゆりが万引きをしようとしたときである。祥太は自分が大好きな家族が万引きという悪い行いをすることが耐えられなくなっていたのだと思う。
祥太の行いによって家族は捕まり、ばらばらになるが祥太の気持ちは軽くなったように見えた。家族が好きだからこそ、その家族が悪い行いをしてるのに平気で過ごしてしまうことが祥太にとって辛かったからであると思う。
子供を万引きをした夫婦は愛はあったがやり方が間違っていた。
対照的に祥太は正しく生きる子供であった。今ある家族がどれだけ幸せなものであったとしても万引きを繰り返していた家族は一度捕まるべきであったし、「誘拐」という形で形成された家族は一度ばらばらになるべきだったと思う。
そして一度ばらばらになった上で「自分にとっての家族」について考え、これからそれぞれがどうするかを考えるべきであったのだと思う。最後の祥太、ゆり、亜紀の描写から視聴者は想像力を働かせてられた。
寄せ集まった人たち
皆。血が繋がらない人たちの共同生活
ひどい生活ぶり。子供たちに万引きさせたり
学校にも行けなくて お金がなくて…万引き
でも。皆が優しいし楽しくてあったかで心地いい
食事する風景も大した物を食べている訳じゃないのに皆が笑顔で楽しそう(本当の家族の様にみえる)
安らげる場所
この人たちに共感はできないけど虐待をうけている子供は親から離れて良かったのかなと思わせる
でも。万引きは良くないと祥太は思っただろうし
ゆりに万引きをさせたくなかった
最後に幼いゆりが一人で遊ぶ姿
寂しげな表情が 見つめる先は……何を意味するのか(ぎゅっと抱きしめてもらった事を思い出している)
幸せはどちらにあるのか問いかけている
……しあわせって 偽家族 それとも本当の家族
貧困の中で、これも家族か・・・
受賞直後に鑑賞後
3年ぶり2度目の鑑賞
是枝監督の作品は
「家族とは?」
という問いかけがあると思う
この家族は血がつながっていなかったり
でも心は通じているっていうか・・・
実際に合った事件を連想させるエピソードもあって
少し考えさせられた
いい映画だと思うけど
自分は、こういう「答えの出ない」作品は少し評価が低くなってしまう
是枝裕和作品の集大成
複数、是枝裕和作品を視聴したが、本作は集大成と言える。
家族の在り方がテーマになっており、血縁関係に基づいた家族が本当に正しいのかを問ている。
血は繋がっていなくとも、気持ちが繋がっていることで成り立つ家族が描かれている。
また、国語の教科書にのっている「スイミー」は、これは社会と言う大波に対して、弱い力を持った人間が疑似的な家族(スイミーなら大魚)に粉していることの暗示であると思った。
血がつながっていることに加えて、愛を持っていることも重要なのだと再認識した。
どこにも愛はなかった
寂しい者同士、肩を寄せあって作ったかりそめの家族。祥太の万引きがバレなくても、社会と接点をもたずに育つ子供に明るい未来が待っているわけがないことは大人なら誰しもわかる。初枝が亜紀の存在を隠しながら両親のところへ行き強請りのようなことをしているのも、復讐めいた感じがして恐ろしい。
だけど、この家族を不道徳だとか無知で片づけることが誰にできるのか?家族を取り巻く人々に愛はあったか?虐待する親、綺麗事を並べる警察、誘拐を知ったパートの同僚、駄菓子屋の店主だってもう一歩踏み込んでいれば・・・。
結局どこにも愛はなかった。そこにリアリティーがあった。
もどかしさが胸をかすめる作品
「万引き家族」とのタイトルであるが、その家族構成がイマイチ説明されず、少しずつ会話の節々や当事者同士の距離感でそれを推察していくしかないのだが、現代の底辺層の生活が本当にこのようなのか?と言う不安というのか、なんとも言えない感情が胸のあたりをウロウロとしたまま物語は続いていく。
言わずもがなの名優たちがそれぞれの味を出しているのだが、やはり本当のその配役の人間がそこに居るような演技はさすがである。それは特に子役の二人が輝いており、お兄ちゃん役の城桧吏
くんは物語の中核を担うキャラをしっかりと演じきっていた。
また安藤サクラはお世辞にも美人とは言えないが、独特の魅力や艶っぽさがあり、素敵な女優だと再認識できた。
万引きという比較的軽いと思われがちな犯罪(りっぱな犯罪ですが、、、)から家族構成を魅せていく手法、またそれと並行して社会のおかしな点を糾弾していく姿勢には感服します。
またそれぞれの特に子供達の表情や心の機微を描くのが非常に秀逸だと感じました。
最後に少しずつ家族のそれぞれの中身が明らかになっていくのだが、治と信代が正当防衛とはいえ殺害し、埋めたというのはなんともピンとこない。またリリー・フランキーも色々な役柄をこなすカメレオン俳優ではあるが、安藤サクラと共に見せる屈託の無い笑顔には元々の人の良さというものがにじみ出ており、リアリティに欠けていたとも感じた。
しかし、ラストのゆりちゃん(りんちゃん?)の描写は悲しすぎる。まだ日本のどこかにこの様な状況が起きているのだと思うと非常に悔しい気持ちでいっぱいである。
個人的には苦手。 貧困と家族愛と。父親とは何?。 独特の視点を持つ淡々としたストーリー展開。
見終えた後のモヤモヤとした気持ち。
やるせなさと不快感と少し怒りと。
是枝監督の映画を観た後は、この気持ちになることが多いです。
今回はダメな方の映画でした。
ワイドショーを観た時に感じる、歪んだ良心で誰かを抉るような気持ち悪さ。
初期の『幻の光』や『DISTANCE』を観て、この監督が苦手になり、
その後の『誰も知らない』、『花よりもなほ』は違和感なく観れたものの、
この映画は自分にはダメでした。
独特の視点を持った映画を作る監督だと思います。
登場人物の誰かに視点を置いた映画ではなく、はるか上空から淡々とストーリーを進めていく視点。
そういった意味では『シン・レッド・ライン』や『天国の日々』を作ったテレンス・マリックに近い部分はあると思います。
特に『天国の日々』は幼い少女が殺人を犯す男女と疑似家族を過ごすストーリーという意味では近いテーマを持った作品かと思います。
ただ、テレンス・マリックの視点があくまで無感情で平等であるのに対して、是枝監督の視点は皮肉な目線を感じます。
これを言葉で伝えるのは難しいのですが、ありていに言えば「ここまで残酷にする必要はあるか?」と、私自身の根っこの部分が拒否反応を起こしてしまいます。
例えば、DVがあり、育児放棄があり、貧困があり、教育の放棄があり、お金への執着があり、死体遺棄があり、上げればきりがない程、世の中の残酷さを挙げて、それらをありきで繋いでストーリーを組み立てたように感じてしまう。
その上で登場人物を絶対的な悪として描くのではなく、振れ幅のある人間性として善と悪や、優しさと冷たさや、逞しさと弱さや、そういった2面性を持たせて描く。
そういった描き方が、これもありていに言えば「人間をバカにしているように感じる。」というのが私がどうしても拒否感を感じる部分です。
映画なので、少なからず2時間という尺を持たせ、広げた話をきっちりと収束させる必要があります。
フィクションでもある以上、受け手を惹き付け、感情に訴える作りが必要なのは分かります。
ただ、私は作り手の意図を上のように感じてしまったし、それが事実であるとも思いませんが、居心地の悪さと不快感を持って観てしまいました。
多くの方が称賛されている映画なので、決して悪い映画ではないと思いますが、人によっては別な受け止め方をするという意見の1つだと思って頂ければと思います。
もう少し、映画の内容に関して、拒否感ではなくストーリーに関してです。
家族という物がテーマではありますが、血の繋がりはなくいびつな共同生活というのが正しい関係かと思います。
父親的な立場である治の立場として考えた時に、治が父親として相応しいのか?というのは少し考えていました。
息子的な立場の祥太のことを可愛がり、楽しく明るく接する父親、世間で煙たがられる厳格で高圧的な父親という姿とは正反対です。
ただ、同じく子を持つ父親として感じるのは、父親という存在は「子供を真っ当に育てる」という責任を強いられるという事。
場当たり的な優しさや楽しさではなく、子の将来にとって正しいか?という考えで、嫌われても疎まれても子が正しい方向に向いてくれるように見守る必要があります。
治は祥太にとって望まれる父親でありたいのだろうな。と思って観ていました。
優しく、楽しく、面白く、そうすれば祥太は自分を求め、自分は父親になれるのだろうと考えていたのでは?と思います。
けれど、祥太はいつまでも自分をお父さんとは呼んでくれなかった。
そして祥太が警察に保護されたことで自分に追求が来ることを恐れ、逃げ出してしまう。
表面的な優しさはやはり脆い。という事を突きつけられたシーンだったように思います。
「おとうさんはおじさんに戻るよ。」という言葉は、この映画に批判的だった自分にも心に刺さる言葉でした。
父親になりたかった自分の弱さと限界を認めた一言だったと思います。
と同時に、治にとっての家族という理想が、精神的に破壊された出来事だったように思います。
ラストでバスを追いすがる治を無視し、遠く離れてからその姿を探す祥太。
力強い眼差しに、いびつな共同生活を自ら離れ、自分の意志で未来へ進む姿が想起され、この子はちゃんと生きていけるという強さを感じるシーンでした。
先に、この映画の視点を淡々とストーリーを進める視点という話をしましたが、結論を多く語るのではなく、未来を受け手に委ねる映画ではあると思います。
祥太に関しては希望を感じましたが、家族として共同生活を送っていたそれぞれがこの後、どう進むのか?
特に妹的な立場のりんに関しては絶望しか感じないです。
本当に、なんて胸糞悪い映画を見せるんだろう?と、こういう所がこの監督が合わないと感じるところです。
世の中は残酷な物。という思想をぶつけられた気がして、それは事実であれ、それを堂々と口にしていいのは経験した人間だけでは?と、言いたくなります。
最後になりますが、役者の存在感は際立つ映画でした。
樹木希林の情の深さとあざとさを併せ持つ存在感は素晴らしいです。
松岡茉優の儚さのある諦観もかなり引き込まれました。いつ崩壊するんだろう?というギリギリ感が怖さも感じる演技でした。
リリーフランキーの情けなさ、脆さ、軽さ、その一方で狂気を感じさせる死体遺棄のシーンも堂々としたものでした。
子供たち二人も良かった。
祥太のキラキラした目とりんのおどおどした目。
チョイ役のはずの柄本明の存在感も凄い。
安藤サクラも、役者としては初めて観たのですが、明るさと情愛の深さ、そして筋の通った芯の強さも素晴らしい。
母親の意味を問われ、涙を浮かべて思いを語るシーンは、画面と向き合って見入ってしまいました。
切ない
まず思ったことは、一生懸命しっかり働いて家族を養っていこうということ。何かあった時のためにしっかり保険に入って家族を守ろうということ。
葬式代は保険で賄えるし、自分が死ぬ事と交換で家族に安心を与えられる。
その他の皆はどうにか人生を(気持ち的に)幸せに生きれそうだけれど、りんちゃんだけ心配。誰かりんちゃんを救ってほしい。
カンヌっぽい
最初から最後まで同じトーン
ただ淡々と起こっていることを撮影した感じ
BGMもなし
説教くさい映画なのかと思ったらとてもあっさりとしていて、カンヌっぽいなぁと思った。
何だかんだ楽しくやっていたように見えたから、家族がバラバラになったの寂しかった
誰にも救いがなかったね
祥太の「わざと捕まった」もショックだった
あの女の子は最後に何を見たのかな
リアルであってそうでもなくて
なんだかな〜
感情がむちゃくちゃになってしまう。
リアルな質感すぎて、存在しない家族のはずなのに、
あの子は幸せに過ごしてるのかと心配してしまう
とりあえず安藤さくらがすごい。
子供たちもすごい。出てる人みんなすごい。
けど、しんどくなっちゃうので
もう1度観たいとは思わない。。。
無責任な大人たちに翻弄されて結局報われない子供達
映画自体はとても良い感じでした。
ゆったりとしていながらも、所々クスッと笑えるセリフや展開で飽きない。
飾らない日本の裏と表の光景は自然。
ストーリーについてはやや複雑な心情になります。
少なくとも「犯罪一家にも愛はあるのね」ではない。犯罪一家に限らなくても別に愛は世界のどこにでも溢れてる。
ただ問題は子供に必要な家族っていうのは愛とか絆だけではないだろう、というところ。まあ虐待よりはさすがにマシだけども、、、。
最後は救いようのない気分になりました。
やっと愛や絆を知ることが出来て、そしてそれが闇雲に壊された子供達の今後はどうなるのだろう、、、。
せめて大人達からもっと説明があれば救いようもあるのに、、、。本人達も何が起きてるのかよく分かってないような頼りなさだった、、、。
観たあと、しばらく
溜め息ばっかついてました。
(あ、もちろん、ガッカリ、、とかそういう意味の溜め息じゃなくて、腹に堪えた、、みたいな意味の溜め息ね)
いーなー、柄本佑。だって、家に帰ったら安藤サクラがいるんでしょ。
羨ましい‼(そこか(笑))
好きなんだよねー…顔と声と演技と雰囲気が。
あんまり数を観てないので、リリー・フランキーさんの芸達者ぶりにも驚かされました。
子役も可愛い上に上手い。松岡茉由(優?)はスタイルまで良い。樹木希林の怪演もミモノ。
是枝作品は「誰も知らない」「花よりもなほ」「歩いても歩いても」とか、、あれ、他にも観たかな。個人的には、「誰も知らない」と同じか、それ以上に好きかも。
ちょい役で柄本明、池松壮亮、高良健吾、池脇千鶴、森口瑶子なんかが出ていて、そのあまりの豪華さにビビりました(笑)
めっちゃ良かった。
今年は映画を50本、つまりは1週間に1本は欠かさず見る。その記念すべき1本目。そして以下感想。
おばあちゃんの葬式、松岡茉優のつながってるものは心じゃないかと問われた時「お金じゃない?普通は」と言った彼女が一番お金に執着していなかったようにも見える、彼女の嘘つくところの嫌いさ彼女は違った感想を言うだろう、俺がリバタリアンである可能性、見なかったことでそれが解決することにはならない、きっかけはなんでも良かった、みんな違う名前の誰かになりたかった、物語の共有をしない大人だちが片隅のストーリーになく不自然さならば自分で語れよ、映画の嫌いなところはイメージであるが故に日常が変わり「これ映画で見たことがあるやつ」を自分の目で事実よりそのフィルターで見ること本当は痛みのない虚構に対してわかったような気になって道半ばになること、友達も彼女も小さな嘘の積み重ねで勝手に病んでいく空気がそうさせているという宗教(虚構)に惑わされて、それをそうしなかった理由は情報格差が生み出したのかもしれない、村上春樹が抜け道がある方が良い社会だと言っていたことを思い出す、周りの反応を気にしすぎなのか俺は。
駄目なものは駄目!
何があっても遺体を隠す為に埋めるなんて行為は許されません。樹木希林がそんな事して成仏出来ると思っている?それに2度目!?驚きました。子供に万引きしか教えられないとは、随分可哀想な育ち方をしたのだと思う。教育が大事だって事を悟っていない。それ以前に戸籍すら与えられない。架空の家族。この夫婦の親、りんちゃんの親、子供への愛はあるのだろうか?あの駄菓子屋の店主のひと言で男児の心に引っ掛かるものが出来たようだ。夫婦は若く身体も丈夫で働いてお金を得る事が出来ないわけじゃないのに、前科者だからまともな仕事にも就けないのだろうか?貧困の連鎖を断ち切る為に義務教育もあるのに、虚構の家族だからそれさえ受けさせる事が出来ないのだ。現実つい最近、元戦争孤児で五島列島出身の高齢女性が無戸籍、自宅で餓死。その同居の息子さんも衰弱している状態で見つかる事件があった。息子さんは49歳。学校にも通えなかったらしい。この万引き家族の様な事はしていないだろう。ただ50年近く学校に行かなかったことも気付かれず暮らしていた事に驚愕しました。原因は戦争。実の親子で暮らしていたとはいえ無戸籍により学校にも病院にも行けず気の毒です。最後に、この映画は冷たい熱帯魚の様な気持ち悪さもあり、夫婦の考えについて行けず共感出来ませんでした。
家族の在り方
家族は一人一人血がつながっておらず、万引きなど不当な方法で生活費を稼いでいる。子どもたちは、学校にも行けておらず、家族以外の人間関係が極端に少ない。母は、子供たちを守るために引きとっていた。映画の中では家族での関係は和やかではあったが、祖母の死、万引きがばれてしまうことを機に家族関係が崩れてしまう。子を育てることは難しいと感じたのと同時に安定した生活費、親の社会的なモラル、子供への教育が安定した家族を形成していく上で不可欠だと感じた。
万引き家族
一見、万引きと年金だけで生活をしている
家族かと思いきや全員他人、でも
血の繋がっている家族以上の家族でした。
家族とは、幸せとは
考えさせられました。
どんな形でも良いので
将来幸せな家族・家庭を築きたいです。
是枝監督が描く人間関係の美しさを改めて好きになった
世間的に考えてみたら『万引き家族』というのはタブーなのに、あの家族がいつまでも続いて欲しい、とすごく願う自分がいて、やはりそれは、あの家族が貧しいながらに美しく楽しそうに暮らしていたからだと感じる。
万引きは悪いこと、でも治が凛が居やすいように彼女に仕事を与えたり、信代が職場を犠牲にしてまで凛を守ろうとしたり、凛に食事を分けてあげたり好きなお麩を買ってあげたり、一人ひとりに人間的な温かみを感じる。それは時に家族だけでなく、駄菓子屋の親父など世間の一部にも感じられるところも良い。
そして、ただただ貧しいながらに楽しく生きるだけでなく、それが初枝の死を境に急転直下で崩れていく様も、その脆さに魅了させられるところがあったと思う。この家族の内側を何も知らない淡白な警官との尋問からもなおそれが際立つ。
特に信代が尋問されたシーンは切なくてやりきれなかった。
最後に、この作品を通じて演者のプロフェッショナルさを、すごく感じた。本物の家族のように本当に思える。特に佐々木みゆさんの演技は、本当に心の傷を負った少女のようだった。みなさん、凄すぎる。
全235件中、21~40件目を表示