万引き家族のレビュー・感想・評価
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正しさというのは見る角度で変わる!万引きで生活する家族の映画
~ポケモントレーナーみゆきは、85点の経験値をもらった!~
2018年に公開された実話に基づく映画。
カンヌ国際映画祭で最高賞を獲得した作品でもあります。
「家族」とはありますが、それぞれがわけあって集まった家族を模した家族。
家族の死亡届を出さずに年金をもらい続けながら生活し、小さい子供も当たり前のように万引きをして必要なものを集めて生きています。
そのうちの子供の一人は、家族に不憫な姿を見つけられて勝手に連れてこられた子。
テレビで行方不明の放送がされますが、名前を変えて生活するなど、それまで愛がなかったその子にとっては笑顔を取り戻せる生活が始まります。
その中で警察に見つかった家族の実態が、映画を観る人によってどう映るのかに考えさせられる作品です。
自分の持っている正しさは違うのかもしれません。
だから、法律が必要なのだと感じました。
ポケモントレーナーみゆきとしても、その一線と愛情を大切にします。
ぜひ観てみてください。
★大好きなポケモンに例えると★
アブリボン
あくタイプわざの「すりかえ」を使える見た目は可愛らしいポケモン。正しさというのは沢山の形があるのかもしれません。
役者演技抜群
韓国映画パラサイト見たあと、気になってこちらもアマゾンプライムで見てみた
あっという間だった
内容は特になく、ある底辺?家庭の日常なのだが、なぜだか見入ってしまった
今の時代を生きる事について、色々考えさせられた
今の日本の縮図
市井の人々を描く是枝作品の中で、今回はとても設定が分かり辛い。この人とあの人はどういう繋がりなのかという、謎解き要素もある。
万引きは生活の一部で、そのベースにはもっと深刻な問題が山積みで、
再就職出来ない元犯罪者、
夫に捨てられた孤独な老女、
留学と偽って日銭を稼ぐ若い女性、
ネグレクトで親の愛情を知らない子ども、
それが寄り添いあって生活している風景には、当たり障り無く生きてきた自分には共感ポイントはゼロ。しかし、放置されていた子どもが感じるモノは、元いた家族のそれとは遥かに違い、その子に目をかける老女や偽夫婦の心情もまた、他人ではあるが惜しみない愛がある。
少なくともここで言う愛とは、世間的な常識とは少し離れたモノであるのは、製作者の意図として理解出来る人が多いだろう。
同じ是枝作品「そして父になる」での台詞、
「一緒に過ごした時間が大切」
が身に染みて理解出来る作品である事は、
是枝作品の一貫性を教えてくれる。
偽りとはいえ、彼らは家族だった。
これだけは言いたい。
松岡茉優の頑張りと池松壮亮の存在感に拍手。
家族のホンモノとは何か
ANA NH231便にて鑑賞。
家族のホンモノとは何か 愛とは何か。
そんな永遠のテーマを今までにはない切り口で描写している。
犯罪もするし裏切りもあり不快感をも上手く伝えていると思います。
リアルと芸術の狭間
この映画は、視聴者の価値観(特に自分の体験談)に大きく依存する映画だと思う。
自分に軽犯罪を犯す心理、または複雑な家族関係(コミュニケーション)が多少なりとも描ければそれをフォーカスして共感する。
もしくはその複雑さと、語らない曖昧さに芸術的要素を垣間見るのかもしれない。
しかし主人公たちの行動は、常識を少し当てはめるだけで解せない点が多々あるので、そこはリアルを描いている(または現実的な雰囲気を作り出している)にしては御粗末だった。
感想が二極化しそうな点においても、興味深い作品だった。
一緒に見ていた母は、「作品に共感できない」と、途中眠ってしましまし...
一緒に見ていた母は、「作品に共感できない」と、途中眠ってしましましたが、
私は、この作品は、実際にあった事件をモチーフにして作ったんだろうと感じるほど、とてもリアリティを感じました。特に、おばあさんが亡くなったあと、葬式などの費用がないので、庭を掘って埋めるなど。実際、本物の家族でも、葬式が出せずに、そのままにしている方があとを絶ちません。善悪ではなく、現代の、ある擬似家族の1断面として、良く、描かれていると感じました。
ひどいと言っている人は何も不自由なく育った方だと思います
こちらの作品を見てただただ泣きました。その後はまずレビューが気になりました。同じ感情の人がいるのが見たくてたまらなかった。普段はレビューなんて投稿もした事は無いけれどとにかく皆んなの感想が知りたかったです。レビューを見れば普通に育って来た方、ネグレクトで育った方の解釈は明らかに違いが出るだろうと…やはりレビューには普通に育って来た方の評価は悪く、何らかの違った育ち方なのかはわかりませんが、人の痛みが分かる方のレビューもあり救われました。この作品は完結ではないし丸く収まる形でも終わってないのがまた泣けるポイントだと思いました。愛が溢れる嘘の家族の中で育つよりも愛のない本当の家族の方が良い環境だと思われてしまっている。戻ったとしてもやはり嘘の家族の時のことを不意に思い出してしまい遠くをみるりん。しょうたに最後嘘を付いたのも愛だと思う。嘘を付いてしまってもバスを追いかけてしまう所。泣けて泣けてしょうがなかった。でもこれは育った環境で感想は違うかな。でも分かって欲しいと心の底から思いました。
この映画は鏡
高良健吾と池脇千鶴が演じる刑事が詰問するシーンに是枝監督のメッセージが込められていたんじゃないのかなと。刑事たちの言葉は正論で常識的。でもそれはこの社会での常識的とされる生き方から外れざるを得なかった人たちへの偏見で満ちていて残酷だ。そして、この偏見は観ているあなたたちにもあるのでは?と問いかけているのだと思う。
やられた人しかわからない
虐待を生まれてから何年もされ続けた人にしか分からない痛みがあるし家族に存在を消される痛みも本人にしか分からない
やられた者だけがわかる痛み
その傷を少しでも癒そうと集まって
自然と家族になってしまった万引き家族。
私は生まれてから家出をする17歳まで虐待されていたので泣きながら観ました、痛いほどみんなの気持ちがわかりました
学力や経歴もないので水商売するしか生きていく方法が無いのも理解できます。
夏のシーンでは本当の家族のようにみんなの笑顔が素直で可愛らしくて尊かった
信代がきちんと働いていたので治が真面目に働いていればもう少し家族でいれたのかなと思いました。
この映画は理解出来ない人が多い事を願います
痛感して涙を流した人にはあなただけじゃないよ、よく頑張ったねとお伝えしたいです
酷い経験をしていなくても見事に演じきった製作に関わった全ての方達も凄いの一言に尽きます。
家族とは
家族とは血のつながりだけではないと思い知らされる作品でした。
いかにも日本映画という構成と雰囲気でした。
序盤から中盤以降までは、家族の生活風景のみなので、刺激が全くなかったのが残念な点でした。
是枝監督の技量
カンヌ国際映画祭パルムドール賞を受賞した2018年最高の話題作ですが、何とも後味の悪い映画でした。
『三度目の殺人』『海街diary』『そして父になる』『誰も知らない』等々、近年の映画祭、映画賞の実績からすれば是枝裕和監督は、日本映画界を代表する名匠といえるのでしょうが、本作を含めストーリーテリングの妙は大いに実感しつつも、僭越ながら私としては映像作家としては超一流だが、映画監督としては疑問を抱いています。
公開後かなりの時間を経ても、その世評は相変わらず高いのは周知の通りです。安藤サクラや樹木希林といった演技派の、説得力を持って観衆に訴える、淡白ながらも迫力あるナチュラルな演技、子役二人の自然な情感に満ちた演技、リリー・フランキーの猥雑さ、松岡茉優のナイーブで堂々たる品のなさ。彼らが有機的に融和して昇華し、現代日本社会の底辺に生きる生活実相を赤裸々に抉り出し世に訴える社会ドラマは、やはりセンセーショナルであり重厚です。一方で観衆を惹きつける筋立てと小気味よくテンポの良い場面展開によって時を忘れさせる編集の技巧は名人級だと思います。
抑々のテーマは悲惨であり暗鬱であるにも関わらず、不快な嫌悪感が残らないのは、犯罪を描く惨憺たるエピソードを滑稽でユーモラスな台詞・所作と描写に徹しているからであり、いわばシリアスな社会派の色彩を塗した吉本新喜劇という印象がします。
またラストの安藤サクラのアップでのロングショットは、是枝作品では珍しく、作者の主張を明確に言わせていて、私としてはやや違和感を抱いた次第です。
ただ社会の底辺で生きる人間の強かさ、逞しさを高らかに讃えるような作調にはなっておらず、終始醒めた視点で淡々と画を切り取り組立てられており、黒澤明監督の名作『どですかでん』のような人間賛歌への感動は持てません。
但し、観終えた後に何とも言えぬ鬱屈感が残ります。それは、己より下層の者が犯罪にすら手を染めて、日々の暮らしに必死に踠く様、その苦しむ様に対して、決して公言したくはありませんが、どうしても心の中で抱いてしまう優越感、侮蔑感です。嘲笑してしまう自分を決して否定出来ない、一種の自己嫌悪でもあります。
これが後味の悪さの根源でしょうか。
尚、是枝監督の私見としての評価ですが、“家族”の在り様、真の“家族”とは、を常に追求する姿勢は、映像作家としては非常に高く尊重します。
ただ、私としては、映画館で対価を払って観る「映画」作品には、満足感、幸福感、陶酔感、高揚感による快感や感動を与えてくれることを期待しています。日常の延長として家庭のリビングで心身弛緩してやや騒然とした中で観るのと、映画館の暗闇と沈黙の中、多少の緊張感と不安感に揺蕩いながら、非日常空間の極大画面で観るのとは本質的に作品の作り方が異なるはずです。
是枝監督のストーリテラーとしての水準は極めて高いと確信しますが、映画作品としては、全体的ダイナミズム、その展開する舞台、アピールするテーマ、映像の構成が小ぢんまりと収まってしまっている感が拭えません。
残念ながら、昨今の映画作品、特に邦画には、映画館で観る作品たり得ていないものがあまりに多いと感じており、大いなる不安と憂慮を抱いています。
【不寛容な思想が広がる現代日本でこの作品を世に送り出した是枝監督の映画人としての気概、姿勢を全面的に支持する】
現代日本が抱える様々な問題
・日雇い労働者の実態などで描かれる様々な経済格差
・ネグレクト、児童虐待
・家庭の崩壊
(今作では上辺では普通の家庭を装っているケースを描いている)
・年金詐欺
・・・を炙り出した作品。
記憶に残るシーンは数々あれど、
信代(安藤サクラ)が女刑事(池脇千鶴)に机越しに尋問される件で、涙を拭いながらも毅然と前を向く姿には、涙が滲んだ。
<本当にあの家族は全否定されなければいけないのか。あの家族を産み出してしまった背景を深く考えさせられた作品>
<2018年6月2日 劇場にて鑑賞>
<2018年6月16日 劇場にて再鑑賞>
どうしてもリリー・フランキーより池脇千鶴
安藤サクラ、リリー・フランキー、樹木希林、松岡茉優を他人は挙げるが、池脇千鶴の取り調べシーンが私は好きだ。訥々と攻め上げていく警察官池脇千鶴。好きです。安藤サクラの濡れ場よりもちぃちゃんの取り調べ。好き。いかん、取り乱した。
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