万引き家族のレビュー・感想・評価
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やはりパルムドールはこんなもの
非常に長く感じる映画。
ラストもあれで満足してる人は羨ましい。最近は客にぶん投げの監督多すぎ。
しかし役者の演技は素晴らしいので、引き込まれました。それだけに惜しい感じ。
でも、みんなちょっといい人過ぎです。
あともう少し‼
考えさせられる作品
賛否ありますが私は考えさせられいい映画と思います
万引きは犯罪だからいけません。でもりんちゃん(じゅりちゃん)や亜紀ちゃんは本当の家族との生活よりもこのニセ家族の中の方が幸せのように思えます。芦田愛菜ちゃんの代表作ドラマ『mother』でも当時まだメジャーになる前の綾野剛・尾野真知子夫妻にゴミ袋に入れられ寒い屋外に捨てられたのを思い出し胸が苦しくなりました。映画やドラマだからっていう見方もありが、ここ数日前に実際起こってしまった虐待死事件、しかもノートに5歳の女の子が綴った「おねがいゆるして」と重なって涙が出ました。家族とはいったい何なんでしょうか?昔から「生みの親より育ての親」なんて言葉がありますが考えさせられます。
役者陣もさすがの樹木希林さん、リリーフランキーさん、安藤サクラさんは言うまでもなく翔太役、じゅり役の子たちの演技も素晴らしく、前半の進み具合から若干眠かったことは事実ですが後半に進むにつれパルムドール受賞作品の貫禄を感じました。子供さんは除き色々な世代に観てほしい映画だと思います。
受賞作だから良い映画とは限らない
というのは常識だが本作もその一本。
ただ、酷評するほど酷い作品でもない。
絶賛するほどのものではないということ。
一番の問題は何を言いたいのか分からないということ。
分かったように書いてる人もいるが忖度してるだけ。
基本的にこの監督の作品は評価してない。
北野武作品よりは100倍マシだけど。
スイミー家族
パルムドール受賞、おめでとうございます。
是枝監督が、日蔭に寄り添う血の繋がりのない家族をテーマにした新たな挑戦。痛く、切ない物語でした。
この作品が、カンヌで評価されたのは、少し意外。どちらかというと、日本的な格差社会や児童虐待の問題が根底に流れているだけに、海外の人には日本のこうした社会問題がどのように映ったのかな…と不思議でした。
でも、安藤サクラが凛ちゃんを、ぎゅーと抱きしめる場面こそが、世界共通の愛の証なのかもしれませんね。
子役の2人をはじめ、リリーさん、安藤さん、希林さん、演技と思えない、素の表情は素晴らしかった。松岡さんも、ひと皮剥けました。
最後に凛ちゃんが、覗いた先には何が見えたのかな…?
それほど良いかな・・・
家族ノカタチ
弱いとは
大きな賞を取ったり、右だ左だと何かと話題の本作
見てみると実に是枝監督らしい、非常に抑制の効いた演出が切実で暖かくて苦しいお話だったと感じた
端的にいってこの映画はこの世界のどこかに実在する 弱者たち のお話だったと思う
弱者 というのはただ貧困に苦しむ人達という意味ではなく、この社会で生きていく中でまるで蝕まれるように人としての 弱さ をかかえてしまった人達として描かれているところが、この映画のミソだった
柴田家は確かに貧困が大きな引き金となって 万引き という犯罪に手を染めてはいるけれどもこの映画はそういった行為に対して決して良しとしているわけではない かといって断罪しているわけでもない
ただ粛々と彼らが生きようとし、必死で家族でいようとする様を見せていくことで見る側に この日本に というか この世界に 確かに弱者は存在していて、彼らは傷ついたり喜んだりしながら確かに生きているのだ ということを見る側に訴えかけてくる
確かに彼らはいびつで、間違っているかもしれない
それでも確かにこの世界で生きている
このあまりにも当然な事実が、観客の大多数がそうでであろう 正しい人達 の前にズッシリと突きつけられる
相手の気持ちになって というと簡単に聞こえるけど実はそれは凄く難しいし特にこの映画で描かれる弱者の領域に正しい人達が踏み込むのは容易ではない
その冷徹さを描くように 正しい人達を代表して出てくる池脇千鶴や高良健吾の丁寧で優しい言葉の一つ一つに傷ついていく安藤サクラの名演が特に印象的だった
弱者は確かにいる そして彼らに思いを馳せた時に
この社会は彼らを救えるのか という問いに対して
そうでありたい と思わせてくれる
そんな苦しい一本だった
格差社会の苛烈な現実。
格差社会の見てはいけない部分を集約してみせたような作品です。表の見てくれが「万引き」であるなら、裏のテーマは「人の死」でしょう。私は、観終わった後、かなり気分が落ち込みました。まるで、ペシミスティックなフランス映画を観終わった後の気分でした。トリュフォーやデュヴィヴィエのような映画でした。なんだか救いようのない作品でした。是枝作品の常連ともいえる福山雅治はキャスティングされていませんでしたが、もし、出演していたなら、ぶち壊しになっていたでしょうね。いまや、国民的歌手となった福山雅治に下層階級の日本人を演じられるとは、とても思えないからです。
とにかく、日本社会の残酷な現実をまざまざと見せられた気分になりました。是枝作品はなるべく、観るようにしていますが、個人的に評価が高い作品は、もう一度、観ようとは思わない作品が殆どです。余りにも酷薄な現実を扱った作品が多いからです。なかには、露悪趣味の極みともいえる内容の作品もあります。
多分、この世に「神」は存在しないのでしょう。この映画は観る人に「神の不在」を確信させる作品です。二度と観たくない映画ですが、一見の価値はある映画です。一度、観れば、十分、記憶に残ります。
結末部分が鋭さを欠いていたので☆を半分、減らしました。
行き着くところは擬似家族。
集中してみないと
愛は血よりも濃いか
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