万引き家族のレビュー・感想・評価
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受賞作だから良い映画とは限らない
というのは常識だが本作もその一本。
ただ、酷評するほど酷い作品でもない。
絶賛するほどのものではないということ。
一番の問題は何を言いたいのか分からないということ。
分かったように書いてる人もいるが忖度してるだけ。
基本的にこの監督の作品は評価してない。
北野武作品よりは100倍マシだけど。
スイミー家族
パルムドール受賞、おめでとうございます。
是枝監督が、日蔭に寄り添う血の繋がりのない家族をテーマにした新たな挑戦。痛く、切ない物語でした。
この作品が、カンヌで評価されたのは、少し意外。どちらかというと、日本的な格差社会や児童虐待の問題が根底に流れているだけに、海外の人には日本のこうした社会問題がどのように映ったのかな…と不思議でした。
でも、安藤サクラが凛ちゃんを、ぎゅーと抱きしめる場面こそが、世界共通の愛の証なのかもしれませんね。
子役の2人をはじめ、リリーさん、安藤さん、希林さん、演技と思えない、素の表情は素晴らしかった。松岡さんも、ひと皮剥けました。
最後に凛ちゃんが、覗いた先には何が見えたのかな…?
それほど良いかな・・・
2時間のなかで1時間30分はゆっくり話が進行する。
結末ははっきり描かない。
役所嫌いの監督ゆえ、役所の一部門である児童相談所は全く
機能しない。女の子を取り巻く環境は振り出しに戻る。
この作品、それほど良いかな・・・
カンヌ受賞作を貶すほど映画に詳しくないけど、人に勧めようとは思わない。
家族ノカタチ
ホントにこういうこと考えてた。
安藤サクラが取り調べで話してるとこからすっごいしっくりきた。自分も子供がいないからなのかね。子供産まないと親になれない?産んだら親になれる?血縁があるから家族?無いと何の集まり?
社会的立場として取り上げられてるけど是枝作品に一貫してある家族ノカタチを問う傑作。
ストーリーも完璧。映画として最高。
リリーさんがどんどん上手くなってる…
いい映画でした。
弱いとは
大きな賞を取ったり、右だ左だと何かと話題の本作
見てみると実に是枝監督らしい、非常に抑制の効いた演出が切実で暖かくて苦しいお話だったと感じた
端的にいってこの映画はこの世界のどこかに実在する 弱者たち のお話だったと思う
弱者 というのはただ貧困に苦しむ人達という意味ではなく、この社会で生きていく中でまるで蝕まれるように人としての 弱さ をかかえてしまった人達として描かれているところが、この映画のミソだった
柴田家は確かに貧困が大きな引き金となって 万引き という犯罪に手を染めてはいるけれどもこの映画はそういった行為に対して決して良しとしているわけではない かといって断罪しているわけでもない
ただ粛々と彼らが生きようとし、必死で家族でいようとする様を見せていくことで見る側に この日本に というか この世界に 確かに弱者は存在していて、彼らは傷ついたり喜んだりしながら確かに生きているのだ ということを見る側に訴えかけてくる
確かに彼らはいびつで、間違っているかもしれない
それでも確かにこの世界で生きている
このあまりにも当然な事実が、観客の大多数がそうでであろう 正しい人達 の前にズッシリと突きつけられる
相手の気持ちになって というと簡単に聞こえるけど実はそれは凄く難しいし特にこの映画で描かれる弱者の領域に正しい人達が踏み込むのは容易ではない
その冷徹さを描くように 正しい人達を代表して出てくる池脇千鶴や高良健吾の丁寧で優しい言葉の一つ一つに傷ついていく安藤サクラの名演が特に印象的だった
弱者は確かにいる そして彼らに思いを馳せた時に
この社会は彼らを救えるのか という問いに対して
そうでありたい と思わせてくれる
そんな苦しい一本だった
好評な受賞作と言うことで鑑賞したが
04年の誰も知らない と同じパターンで特にストーリーは無く彼らの日々の生きざまを描いたドキュメンの様な展開と終決 受賞の基準は不明確だか普段映画を観ない方が感心を持って観たのなら退屈なだけかも?
格差社会の苛烈な現実。
格差社会の見てはいけない部分を集約してみせたような作品です。表の見てくれが「万引き」であるなら、裏のテーマは「人の死」でしょう。私は、観終わった後、かなり気分が落ち込みました。まるで、ペシミスティックなフランス映画を観終わった後の気分でした。トリュフォーやデュヴィヴィエのような映画でした。なんだか救いようのない作品でした。是枝作品の常連ともいえる福山雅治はキャスティングされていませんでしたが、もし、出演していたなら、ぶち壊しになっていたでしょうね。いまや、国民的歌手となった福山雅治に下層階級の日本人を演じられるとは、とても思えないからです。
とにかく、日本社会の残酷な現実をまざまざと見せられた気分になりました。是枝作品はなるべく、観るようにしていますが、個人的に評価が高い作品は、もう一度、観ようとは思わない作品が殆どです。余りにも酷薄な現実を扱った作品が多いからです。なかには、露悪趣味の極みともいえる内容の作品もあります。
多分、この世に「神」は存在しないのでしょう。この映画は観る人に「神の不在」を確信させる作品です。二度と観たくない映画ですが、一見の価値はある映画です。一度、観れば、十分、記憶に残ります。
結末部分が鋭さを欠いていたので☆を半分、減らしました。
行き着くところは擬似家族。
どう転んでもこういう展開しかならないよなー、と思いつつ家族って?つながりって?世間って?といろいろ感じてしまう作品でした。
樹木希林は相変わらず流石だし、リリーもいい感じ。安藤さんもやっぱりうまい。っていうか全員がいい味だしてます。
ラストの含みにも期待感もてた。
集中してみないと
場面に起伏がなく、淡々としているので想像力などが求められます。
ゆえにそれが好きでなければ楽しめないでしょう。
ドキュメンタリーを見ているようで私は楽しめませんでした。
是枝監督色が強すぎる感じもしました。
演技がリアルすぎる(くさすぎる)ため、キツく感じるところもありました。
というか安藤サクラの演技は好みが分かれると思います。
私は好きではありません。
受賞には値するのだろうとは思いますが、見る人を選ぶと思います。
愛は血よりも濃いか
是枝監督が一貫して描く、家族と血縁の話。
いつもながら納得なのですが、本作は兎に角、出演者全員の演技の熱量に感服しました。
安藤サクラさん、リリー・フランキーさん、樹木希林さん、松岡茉優さんはもちろん、子役の2人も素晴らしかったです。
観客自らに託すエンディングもあり。
文句無しのパルムドール賞!
自分は今「万引き家族」を観た1時間くらい経過してこのレビューを綴っていますが、
あまりにも頭の中がこの映画の場面一つ一つが走馬灯のように駆け巡っているので、
何から話したら良いのか、
どう言葉を作って良いのかわかりません。
それだけこの映画に感動出来たと思って頂いて結構です(笑)
それでもその中から、頑張って言葉の欠片を拾い集めながら記載していこうと思います。
万引きで生計を立てている家族がいて、父親と息子がある冬の寒い日に帰りの夜道を歩いていると、部屋に一人でいる5歳の女の子を見つけ、家に連れていく。
そこから物語は始まります。
物語自体はキャストが自然な演技をすることであたかも実際に起きてるかの如くリアルに見せるモキュメンタリー風な演出で見せています。
これは、是枝監督が「誰も知らない」という柳楽優弥主演の映画で見せた演出と同様です。
そしてもう一つ、子役の演技を上手く見せる演出も行われています。
これはどのような手法で行ってるかは解りませんが、先程の「誰も知らない」と僕の好きな「奇跡」という映画でも行っていて、恐らく是枝監督の最も得意且つ独特な演出技法だと言えるでしょう。
この方法で演出してくれた結果、本当に子役の演技には引き込まれました。特に女の子を演じた佐々木みゆちゃんが映る時は何回も涙目になりました。
そして、演じた女の子のキャラクター像を観て考えさせられました。
少しばかりネタバレしてしまいますが、この女の子には虐待の跡がありました。
これについて、最近似たような事件があったと思います。
女の子を親が虐待した挙げ句に亡くなってしまうという事件。
その子も、映画の女の子と同じ5才でした。
観ている時に凄くこの事件を思い浮かびました。
映画に出てくる親も無責任で最低な両親で、その行動を観るや、「こういうやつがあの事件を起こしてしまうんだ」と悟りました。
作品がその事件の直後に公開された事を考えると、非常に複雑な気分です。
これについて監督はどう感じたのかも気になります。
こうやって絶賛はしているものの、前半部分は家族の日常部分を映しているのですが、ここまで引き込まれていませんでした。しかし、決定的に引き込まれたのは後半部分の演出です。
ワンカメでリリー・フランキーや安藤サクラのドアップで映し出されます。
邦画ではよくある手法なのに、キャストの演技の良さも相まって、気が付いたら釘付けになってる自分がいました。
単純な演出でありながら本当に素晴らしかったです。
上でも記載しましたが、キャストも非常に素晴らしいです。
主演は恐らくクレジットが一番上に来てるリリー・フランキーだと思います。
ですが個人的には、主人公はこの家族6人全員だと思います。そして全員が演技良かったので、もし僕がどこかの映画賞の審査員ならこの家族キャスト全員に主演俳優賞を贈りたいです!
今年観た映画で、そして僕が今まで劇場で観た映画の中で、こんなにも映像に釘付けになった映画は他にありません!
カンヌ国際映画祭で最高賞を獲ったのも充分理解が出来ました!
改めて言いますが、
是枝監督、本当にパルムドール賞受賞おめでとうございます!
余談ですが、映画というのはあくまでも娯楽作品だと思っています。
ですので、あまり娯楽に長けてない社会派の作品ばかりが日本の映画賞を受賞したり雑誌のランキングに入れる事に前々から疑問を抱いていました。
それは、社会派のものが作品として全部が良いとは思わないし、演出面やカメラワークが良くない作品も多いからです。
しかし、今回の「万引き家族」のように演出やキャスト面でも良い要素があると納得出来ます。
何が言いたいのかというと、
話の良さだけで無く、演技、カメラワーク、音響、演出でも良い、こういった作品が評価されてほしいということです。
日常と非日常
万引きを繰り返し生きる柴田家。貧困に喘ぎ苦しい毎日を生きる彼等は妙な絆で結ばれていて…。
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。海街ダイアリーやそして父になるなどの是枝裕和作品と世界観や人生観も似ていて日常の描き方が人を選ぶ。リリーフランキーの演技が終始素敵です。
いいと思う
日本の闇をストレートに描いている割には、だいぶ見やすく作ってあるし、過激な描写もほぼ無い。
万引きを肯定してる訳じゃないし、あくまで生きていく手段として描いている。
ドキュメンタリーの様に淡々と1つの家族を描いてるし、結末も予想するまでも無い。
だから、どんでん返しやハッピーエンドを期待してる人にはとても退屈だと思う。
でも、こういう汚ないところも包み隠さず描く映画はとても必要だと思いました。
好き嫌いが分かれる作品である事は間違いないけど、出演者が演技の上手い人ばかりだから、余計な所に気を奪われなくて、集中して見られました。
色んな感情でぐちゃぐちゃになる
感想なんて一週間くらい経たないと出てこない感じ。この濃密な二時間で整理しきれなかった感情を引き出しに一つずつしまうことからやっていかないといけない。
ただ、これだけは言わせてほしい。
タイムリーにも程がある!!!!笑
是枝監督、あらためて受賞おめでとうございます!!
感動よりかは心にグサッとくる作品。さらに、子供の虐待のニュースがリアルタイムで発生している中での鑑賞なので、さらにグサッとザクっと心にしみた作品でした。
絆はあるんだけど、とある理由を持つ1つの家族。生計は万引きと若干の給料とおばあちゃんの年金で生活をしていたけど、やはり長くは続かない・・・。
でも、家族としての絆は成り立っている。作品を観ても、食事のシーンや何気ない会話シーン(特に安藤サクラさんと松岡茉優さんの台所での会話や松岡茉優さんと樹木希林さんとの娘とおばあちゃんの会話シーンは少しのシーンだけどよかったぁ~)や海水浴場へみんなで遠出をして海で遊ぶシーンはもう家族なんですよ。でも、子供に万引きさせたりするから、同情はできない面もあるんですよ。でも、こういう理由があるからこうなんだ・・・という意見も若干同情できることはあるんですよ。是枝監督お得意の家族映画の演出の上手さはさすがと思います。
ストーリーもいいけど今回はメインキャストメンバーの演技はすごかった。とくにダントツで子役の演技はすごすぎました!!次世代の柳楽優弥とも言われている子役、城桧吏くん(もうまさに「誰も知らない」の時の柳楽優弥そっくり!!)もすごかったけど、佐々木みゆさんの演技もすごかったぁ~~ネタばれになるから詳しくは言えませんが、まさにいい兄妹なんですわ。
でも、今回はみんなすごかったですよ!!すばらしい!
わけありの1つの家族を中心に家族の過去がわかっていくうちに、今の日本が直面している生活問題を描いておりクライマックスへ向かっていく。日本ではあまり報道されない社会問題を描いたことがカンヌで高く評価されたんだろうなと実感させられました。
あらためて、是枝監督。受賞おめでとうございます!!!(*^_^*)
時間がもったいない
1時間我慢できずに出てきました。
開始10分で時刻を確認しました。これほど、経過時間が気になった映画は初めてです。
パルムドールの真の価値がわからず、我慢してみていました。テレビで放映したら、きっと10分でチャンネルを変えたことでしょう。
もし、後半が面白いということであれば、宣伝不足です。
以上
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