万引き家族のレビュー・感想・評価
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想像通りかな
鑑賞して、数年前尼崎であった、他人同士暮らしてて最後にはリンチや多数の殺人になってた事件がネタなのかな?とか思った。
あれを日本の事件といえるのかは、犯人のほんとの国籍とかも日本だかわからないのでどうかなと思うけど、
要するに昨今の日本素晴らしいという風潮に対しての日本ディスりたいのかな?と思いながら観た。
感動するだとかそんな映画では当然なくて、ひたすら暗い背景だとか見せつけてるみたいなね。そりゃまあ安倍さんも何も言わないわけだ。
まあ、ある意味一面かもしれないけど。
情緒とかテーマもない気がする、単に暗い閉塞感のある住みにくい日本なんですよ〜と、言ってるような映画では?
大体「万引き家族」なんて美しさも身もふたもないタイトルな訳だし。
なんかの意図があるのかな〜とか、癖というかつい思っちゃって、
マスコミさんは作りたいし、賞も与えたいんだよね、こういうの。
個人的には、安藤サクラさん、好きだから残念。演技いいのに、勿体無いなって思います。
この映画を観て感動しなかった自分にホッとした(長文)
題名から嫌な予感がしつつ色々と話題になっていたので鑑賞・・・でもやはり見なけりゃよかったかな
(注)以下、鑑賞後に感じたモヤモヤをありのまま書かせてもらいます。長文で辛辣な内容も含むので
この映画が大好きで「最高!泣けた!」って方はどうぞスルーして下さい(意見には個人差があるので)
まず、万引き家族(リリーさん達、以下カゾク)が文字通り人の物を平気で盗む人達でドン引きしました。
映画とはいえ普通の人が平気で盗みをするシーンは見て余り気持ちよいものでないけど、この映画は更に、
親代わりの大人達が子供にノリノリで盗みをやらせてます。本作は「家族とは何か」がテーマだそうですが
反社会的なことを家族(特に子供達)に絶対やらせない、それが問答無用の家族の基本じゃないですかね。
それがデタラメな時点でこのカゾクの大人達に対する共感、感情移入の余地がほぼ完全に失せました。
そもそも子供への犯罪教唆って相当悪質な虐待行為でしょう、それをさも、この人達がなにか特別で、
問題を抱えながらも実親の虐待から子供を救った、愛ある優しい人達のように描かれていることに
最後までものすごい違和感を感じました。ぶっちゃけ、虐待から別の虐待に子供たちが流されていく話が
そんなに感動するような話なんですかね(みんなよく平気で、しかも感動して観ていられるなぁ笑)
普通、あの少年ぐらいの歳なら周囲の大人に隠れてやる行為(見つかれば厳しく罰せられること)が
反社会的行為であることぐらい肌感覚で「すぐに」わかるはずなんですよ。小さい子供にだって良心は
あります。ゆえに万引きをすること、させられることに対しての心の痛みはあるはずで、だけどそれを
最初から描いてしまうとドラマにならないし、犯罪をさせてる、黙認しているカゾクの面々がまさに
虐待者そのものであることが観客にバレてしまう、なので原作、脚本、演出をされているカントクさんは
その様な「現実味のある話」にはしないで、盗みを教え「犯罪行為を暖かく見守り黙認しているカゾク」に
少年達がなついている風な、ご自分のカゾクファンタジーに都合の良い話に仕立てているだけでしょう。
本作の評価の分岐点は多分、この倒錯した「カゾクファンタジー」に乗れるかどうか
つまり、よそんちの小さい子に犯罪をやらせてる大人達が、あろうことか自分達を父ちゃん母ちゃんと
呼んで欲しいとその子に求める、実際そんな大人がいたら世間が許さない様な全くふざけた話なんですが、
これで泣けますか?って事です。自分は全然ダメでした。なので後半のサクラさん達の熱演も
こいつら何自分勝手なこといって自分に酔ってやがるんだって冷ややかにみてましたね。
又、この映画の売りは現実問題を直視させるという事らしいですが、それならば実際にこのカゾクが自分の
近隣に住んでいたらと想像してみたらいいと思います。人の物をノリノリで笑いながら盗るような人達が
いろんなところから集まってきて一軒家で共同生活をしている、田舎などによくある無人販売の売り物など
余裕で盗まれるでしょう。いざとなれば老女(希林さん)の顛末も含め、法を破る行為も仕方がないな、
これも自分達の生きる権利だとばかりに開き直って平気でやる、そんな人達が自分の近隣に住んでいて、
本当にこの映画のレビューのように親近感を込め、泣けるとか、切ないとか感情移入して言えるんですか?
ということです(周りの迷惑、苦しみに無頓着な人への感情移入は自分には無理です)
実社会では平気で嘘をつく人、平気で人のものを盗る人は疎まれます。これは避けられない現実でしょう。
ゆえに、そうならないよう大人は子供達に「嘘はつかない」「人のものは盗まない」という最低限の
社会ルールを教えねばなりません。家族というのは単に一緒に遊んでワイガヤする面だけでなく、きちんと
社会で共存し、疎まれずに生きていくための最低限のルールを教える場という役割もあるはずなんです。
実社会にでたらすぐにわかりますが、わざわざ他人に社会的ルールを教えてくれる人などめったにいません。
だからこそ家族(あるいは学校)で教わる事が大事なんですよ。なのに、少年を学校に行かせさせないわ、
盗みを教えるわの虐待だらけ、そのくせ映画はタイトル含め「家族」「家族」って連呼する、この異様さ。
そもそもこのカゾクの面々、盗まれる側の事を全然何も考えてないですね。そんな、他人が悲しみ怒る事を
平気でやり、子供にやらせる自分勝手で最低な大人達のどこに愛情ややさしさがあるのでしょうか。
その盗んできた品々を使って子供達と海に川に遊びにいってワイガヤの楽しい思い出作り?これって良い話?
子役をはさんでみんなで笑顔で遊んでるシーンをみせとけば家族に見えるってか(笑)、みえねえよ(笑)
家族って多分、お金にせよ時間にせよ限られたものを互いに分かち合い、譲り合う事で愛情が芽生えて絆が
高まるものでしょう。例えば「これ父ちゃんの好物だけどおまえにやるから食べろよ」とか、子供が限られた
小遣いをためて親にプレゼントするとか、そんなところにドラマがあって泣けるんじゃないですかね。でも
本作の場合、欲しいもの?そんなの盗めばいいじゃん、誕生日プレゼント? 言えば盗ってくるよ、って
そんなゲスなノリでしょう。つまり限りあるものをわかちあう家族としての「器の底」がぬけているんです。
その、いざとなれば盗めばいいじゃん、子供だって見捨てればいいし法律?何それってノリからくる無責任な
明るさ、そしてその余裕からくる別に一人増えても二人増えても同じじゃん、助けてやろうや的軽薄なノリを
「優しさ」とか「思いやり」とかの別の何か良いものにカントクさんのファンタジー演出で見せているだけ。
そして多くの「心やさしき」観客がその「是枝マジック」に酔っ払っているだけの映画、っていうのが自分の
正直な感想です。自分には全然この映画は響きませんでしたし、万引きカゾクは家族には全然見えなかった。
(カンヌという権威、是枝マジックという映像力、多数の好意的レビューに負けなかった自分の感性に感謝)
まとめ
既述の理由で子供達にはまず見せたくないし、これから家庭を作ろうという人達(特に若い人)にもあまり
みせたくない映画です。家族はタイトルだけでどこにも家族なんか描かれてません。カントクさんの個人的
カゾクファンタジー映画って感じ。役者さんの演技力とカントクさんの映像力(洗脳力)は満点に近い
ですが、その内容はといえば陰鬱かつアナーキーで、虐待から救った様に演出されているカゾクもまた
虐待者というシュールな話ゆえに大幅減点。差し引き1点台の自分にとっては二度と見たくない映画です。
追記
万引きには嫌な思い出があります。子どもの頃、近所に優しいおばちゃんがやってる小さな小間物屋があって、
自分は買うものが特になくても立ち寄って可愛がってもらっていた。ある日、同級の奴が何も言わずに一緒に
ついてきて店に入ったと思うや否や万引きを始めた。子供の自分にも丸わかりだったのでおばちゃんもすぐに
気づいたと思う、だけどおばちゃんは何もいわなかった。自分も頭が真っ白になって何もできなかった、ただ、
こいつに万引きの手引きをしたと思われてないかとか、自分も普段から万引きをしていると思われないかとか、
それよりもおわびに何か買わなきゃとか、そんな事が頭をぐるぐる回っておばちゃんとその後なにを話したか、
どうやって帰ってきたか、その後のことはよく覚えていない。でもあの時のおばちゃんのものすごく何かを
いいたそうな寂しげで悲しい顔は今でも思い出すことがある(その後つらくて二度と店には行けなかった)
万引きってイジメに似ている。やってる本人はノリノリで楽しげだけどやられた方はきつい。そして小さな
イジメがきっかけで暴力がエスカレートするように、万引きがシビアな犯罪の入り口になる事もある。更には
むかし小売の店員のバイトをして感じたことだけど、お客さんを「盗むかもしれない人」の様に疑うのって
とてもつらい。万引きってそんな具合にお金や物を盗む以上の何か大切なものを壊しているような気がする。
その万引きを、家族と結びつけて得意になっているこのカントクさんの感性に自分はそもそも共感できない。
以上、普段はマイナスレビューを書かない主義ですが、このカントクさんが「同調圧力の強い国(日本)の
中で、多様性の大事さを訴えていくのはすごく難しい」と仰せなので、絶賛意見が大多数の本作のレビューに
こんなマイナスの感想をもつ観客もいるという多様性を訴える意味を込め、あえて批評を書いてみました。
そして何よりも、このレビューをあの小間物屋のおばちゃんへの懺悔の気持ちと共に、目の前で起こった
万引きを止められなかった子供の頃の自分に捧げます(ここまでの長文をお読みくださった方に感謝です)
注)
意見には個人差があります。このレビューは一意見にすぎません。それぞれがそれぞれの感想をもって当然
ですので、本レビューに関する議論は差し控えさせていただきます。異論、反論のある方は、ご自身の映画
の感想として個々にレビューされることをお勧めします。
置き忘れてきたもの
ヒトが人たる所以は、社会をつくること。その最小単位が、家族。その家庭に問題があると、社会性に問題がある人になる確率が高まるとか。負の連鎖の始まりです。
常識という単語が機能しない時代。家庭とか、親子関係の土台になる何かを、私たちはどこかに置き忘れてきたようです。
映画は、男の子の成長が、家族(本作を観てると、家族の定義が分からなくなります)を、次のステージに連れてゆくことになりましたけど、やはり、気がかりなのが、ラスト。どうしても、映画より暗い、現実の事件と結びつけてしまいます。
断罪と断絶では、何も解決しない…。監督さん、テレビで、現実の事件について、コメントしてました。本作にその答えがあるかどうかは、ともかく、制度としての家族より、ヒトがヒトを、大切に想う共同体が、あって欲しいものです。合法的にね。
海外でも、受けたそうですね。やはり、地球規模で砂漠化しているんですかね。ヒトの心。
追記 よその方の感想文を、少し拝読。本作は、ご見物の、これまでに見てきたもの、体験したことで、大きく印象が変わるようです。リトマス試験紙みたい。そして、実体験として、負の連鎖を乗り越えた方のコメント。己の無知を恥じるばかりです。
語れる映画
ヒェ〜、こんな家よく探して来たよね、と思ったが、こういう家はある。ただし大抵は一人暮らしで社会とあんまり接点がない人が住んでいる。
あぁ、このばあちゃんは始め、一人暮らしだった、そこに得体の知れない人たちが家族のように集まって来てたんだ。
だから子供を育てている筈なのに、家の中の乱雑さは気にならないのか、ばあちゃんに遠慮してそのままの状態で生活している。
ある意味、ばあちゃんは、もちろんのこと、母役、父親役の人たちも多分
まともな生育歴を得られなかったんだろう。
生きて行くために、ちょっとだけ何かをくすねるなんて事は、罪だとは思っていない。在るものを、在るところからもらうだけという意識。
同じように、ちょっとだけ気の毒な子どもを居心地の悪い場所から移動させてあげただけの家族ごっこ。
この映画の中でうまいなぁと思ったのは、安藤サクラとリリーフランキー、そして、ちょっとだけ出る池松。
安藤のスリップ姿は艶めかしくて、2人の絡みシーンは、全般にドヨドヨ している映画の中で"生"を感じた。なんでこの二人が夫婦⁈って感じなのに、何かありそうと思わせた場面だった。
でもそれ以上なのが、リリーフランキーだ。道徳心の無い有様を漂わせる佇まいや、小狡そうな目つき、スケベな感じ。あー居るよねー、こんな感じの人!それを演じているリリーフランキーは凄いし、ピッタシの配役。池松は何か哀しみを秘めた目が印象的だった。
この映画は後からあとから色々な場面が蘇り、自分の中で熟成され色々語りたくなる映画である。
よくぞ作った、監督。
賞をくれた人たちは、見る目があるなと思う。
「賞を穫る!」という意欲に溢れた作品
俳優さんが豪華だよね。「このチョイ役に池松壮亮!」「物語終盤のこの段階から池脇千鶴と高良健吾!」「この一瞬のために山田裕貴!」「その一言に蒔田彩珠、その父親に緒形直人!」って。みんな主役で映画が撮れるもんね。
もちろん主演陣は超豪華になるんだけど、リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林が作ってく芝居に松岡茉優がちょっと合わない気がしたの。「ここだ!」ってシーンの表情とかは良いんだけど。ここ本当は夏帆つかいたかったんじゃないかな。
映像も綺麗だよね。見えない花火を見上げるところとか。リリー・フランキーと祥太が雪だるまつくるところなんて、モノトーンで決めてるしね。でも「あざといなあ」とも同時に思うの。「どう、このシーン、綺麗でしょ?」って言われてる気がする。
映像の綺麗さにも関わるけど、雨のシーンも多いんだよね。加えて雪のシーンもあるし。予算潤沢に使えたのかな。
端役に至るまで豪華俳優の起用、限定された気象条件での綺麗なシーンと「やったんでー」という意欲に溢れた作品だなあと思った。「見ろ、俺が是枝裕和だ!」って感じ。カンヌで賞獲れて良かったね。
そうした気合を活かす脚本はものすごくうまいと思った。細かなシーンを重ねて、少しずつ少しずつ「家族って?」っていうのを自然に訴えてくる。
「映像の力も活かした映画らしい良い作品」という気持ちと「作為が隠せてなくて嫌味になってる」という気持ちが半々になる映画だったよ。
しっかりと家族だった
親子で万引きするほど
貧しい家族の秘密が明らかになっていく話。
役者陣みんなすごかったけど
やっぱり安藤サクラが最強だった。
演技しかり体しかり。
家族って何だろうを
全力で問いかけてくる作品だった。
1人じゃ生きていけないから人が集まる。
それが友達であれ社員であれ。
自分には本当の家族っているのかなと
ふと思ってしまった。
劇中の柴田家はしっかりと家族だった。
そこで思い出したのは「なんちゃって家族」
あれは毛色が全然違う作品だったけど
家族に必要なのは血の繋がりじゃない!
是枝監督、本当におめでとうございます‼
この作品を見て是枝監督の作品が好きになりました。
万引き家族を見て分かったことは家族の絆って何なのかです。
※この作品で本年度のカンヌのパルムドールだけじゃなく本年度の米アカデミー賞外国語作品賞ノミネートしてもおかしくないと思います‼
やるせない
現代社会の闇的な話。ラストもスッキリはしない。本当の家族とは、なんなんだろうと考えさせられる。確かにそこには、家族があったと私は思う。おばぁちゃんを、隠してしまうシーンは、現実にもよくある報道で、ニュースで見て、ひどいなーとか、凄い人がいるなとかしか、思わないけど、報道されないだけで、裏にはいろんな事情や、しょうがない理由があるんだろうな、と考えさせられました。
あとは、役者が凄いよかった。ただ、無駄にキャストが豪華過ぎることも、若干きになる。
しみったれた話
是枝監督の映画はしみったれた話を
いつも延々と流してる。
映画はハラハラドキドキビックリ
心震わせる感動。
万引き家族には
そんなものが全くない。
パルムドールってこんなものか?
日本アカデミー賞はこんなうすら汚い一家を
讃えるのか?
ひたすら重い
ほのぼのシーンもあるけれど。
現実味が薄いからか、感情移入はあまりできず。
難しい。
潰れなきゃ良いとそう都合良い解釈は通じずく、結果父子は違う道に辿り着く。
母娘は一瞬可哀想と思うが、母に関してはやはりしっぺ返し感が否めない。
祖母娘の繋がりが強そうに見えた理由は今一つわからなかった。
背景とか知らない限りは、後半登場の警察官の心情になる人が大多数なのではなかろうか。
ヒトは弱い
パルムドールを受賞したこの万引き家族。
中々見た足を運べなかったが、昨日やっと鑑賞できた。
映画の感想どうこうよりも、この作品は
パルムドールを獲るべくして獲ったといえる
そんな作品であったと思う。
パルムドールを受賞した「パリ、テキサス」と同じような撮り方をこの映画ではされている。
是枝監督の「そして、父になる」でもあったように今回では風俗店のシーンをオマージュしていた。
また無駄に豪華すぎるキャスティングといった点から、かなりの資金が注ぎ込まれたことがわかるし、これには文部科学省の後押しもある。
是枝監督はパルムドールを喉から手が出るほど欲しかったんだと推測できるし、国としてもも同じく狙っていたと思える。
感想としては、とても難しい内容の映画であったし、やはり家族再生というものがテーマであったが、その結論というものは私たちに投げかけて映画は終了した。
オープンエンディングたったということは、この映画は問題を鑑賞者に投げかけただけで、これから先どうするかは私たち次第ということだ。
この作品から私は、人間の弱さを感じた。
どんだけ人を大切にしようとしても、誰もが自分を優先してしまう。これは人の性だ。
決して悪いことではない。
誰もが心の中に見えない闇、悲しみを抱えている。
それを共有できるヒト(家族である必要はない)がいるだけで、人生は変わっていく。
是枝監督はこれらを社会問題とミックスさせながらセンセーショナルに上手くまとめ上げた。
しかし、作品は高評価とはならなかったが、作品の価値はこれからの私たちに委ねられている。
日常に潜む、静かな闇
みたいなものが深く繊細に描かれていて、是枝監督は「誰も知らない」からちっともブレてない。
終盤の安藤サクラさんの演技が素晴らしかったです。
そしてエンドロール、細野さんの温かくも不穏な音楽が、なんとも言えない観後感にパーフェクトマッチング。震えがくるほど余韻に浸ることができました。
安藤サクラは現代日本の宝。
是枝監督の、是枝監督らしい一本。
惜しむらくは、今の日本にそれが刺さるような的はもう無いんじゃないかという日々の実感。
作品トーンを乱す俳優紛いの起用はかなりマイナス。
池松壮亮、高良健吾が出て来なければ星満点だった。
申し訳ないが、個人的に。
現代日本が誇るエロシーンにしかかり出されない「AV俳優」池松壮亮氏には、嫌悪感しか無い。
珍しく一般作品に来ても、セリフモニョモニョの上にキムタク演技、偉そうにオゾン監督と対談するレベルでは到底無いんだが。
セックス監督のオゾンは大好きなんだろうな、(以下言わずもがなで申し訳ない)
曲者揃い踏み。 ようやく見に行きました。ほぼ松岡茉優ちゃんがお目当...
曲者揃い踏み。
ようやく見に行きました。ほぼ松岡茉優ちゃんがお目当てでした(笑)
いやしかしよくぞここまで味のある俳優ばかりを集めたもんだ。安藤サクラを筆頭に子役、そして端役まで。
「万引き」という題名通り、決して明るい話ではありません。どころか、誘拐、年金搾取ととんでもない家族、いや擬似家族です。しかしそこには確かな愛情もありました。
いったい家族とは何か、何が幸せなのか、登場人物ともども私たちも考えさせられます。
お目当て松岡茉優ちゃんの曲者っぷりも他の大御所たちに負けず良かった。彼女の台詞、「つながりって普通はお金」、染みました。あとセクシーショットも予期せぬご褒美(笑)
日本より貧困が多い(気がする)他国から見たらどうなのでしょうか、この作品。
パルムドール受賞おめでとう🎉
1- I-9席にて鑑賞。レディースデーだったようで女の人ばかりでした。
演技を愛でる時間
なるほどー、とは思ったけれど、ぐぐっとは来なかった作品。
それぞれの得意な熱演を寄せて集めて、その時々は非常に美味しいのだけれども、時間が経つと記憶に薄い幕の内弁当。個人的にはそう感じてしまいました。
けっして面白くないわけでも、考えさせられないわけでもないのですけれどね。
現代邦画の傑作
現代社会の闇を一点に集約したような話で現実離れしてはいるが
間違いなく現代の日本人が目を反らそうとする社会問題と正面から向き合っている素晴らしい作品。
監督の演出の手腕と役者人の名演もあってか後半から泣きっぱなしだった...劇場で見れて本当に良かった。
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