劇場公開日 2018年6月8日

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万引き家族のレビュー・感想・評価

全931件中、121~140件目を表示

3.5第42回日本アカデミー賞最優秀作品賞

2020年9月11日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

ってなわけで、ようやく観ました。
わざわざ調べなくても、注目を浴び、話題となった本作でしたし、なんせ、同じ年に上映された「孤狼の血」が自分的には最高に面白かったので、そこを押さえての最優秀作品賞!と期待が高まっていました。

で、結果、期待しすぎた、、、と思いました。

孤狼の血とはジャンルも違うし、内容も違うし、好みの問題ではあると思うが、作品として、こっちかー⁈と納得いかず。今更なんか悔しい気持ちすらでてきます。

タイトルの「万引き家族」と、お話の設定は興味深かったです。これが映画だからこれで済んでいますが、実際にもしこれがノンフィクションで実際に起こった事件だったとしたら、そんなお気楽なことは言ってはいられなかっただろうけど。そこは映画なので。

これだけ日本社会の中で格差ができ、貧困層が増えたり、子供の虐待死が増えたりしている現在、切り口としてはとても良かった。でも、実際にこのような環境にいる子供やお年寄りや若者がいると感がるとすごく怖い。日本の未来が暗すぎて。

万引きしなければ生きていけないなんて事があるはずがないと思う人もいるだろうけど、実際にはいてるやろなと思うし、虐待で死んでしまった子供の事件を聞くと、なんで近所の人は気付かないor通報せんねやー!と嘆きたくなる。
万引きも虐待も年金不正受給なんかも、リアルに思えてくるので、観ていて辛かった。

今年の春に、同じように貧困家族を描いた韓国映画のパラサイトを観たが、正直こちらは鑑賞後にもっと明るい気持ちにしてくれた。
それはなぜ?
血のつながりのある家族が描かれていたからというわけではなく、パラサイトの家族はみんな同じ方向を観ているなと感じたからだと思う。
万引き家族の家族は、各々が秘密を持ち、そして方向がバラバラ。だからとても薄っぺらく、危うく見えたのだと思う。

是枝監督がこの作品からなにを伝えたかったのかはわからない。けれど、この作品をみて、日本の現状が浮き彫りになった気がしたことが一番共感できたとこに思う。

リリーさんの危なっかしくて弱いおっさんは、流石でした。最優秀主演女優賞の安藤サクラさんも、ラストの取調室と刑務所のシーンが特によかった。

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M hobby

4.0貧困を伝えたいわけじゃない

2020年9月6日
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鑑賞方法:VOD

知的

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ワァ!

3.5タイトルなし

2020年9月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

3.5ヘマな家族より他人の方が。

2020年8月31日
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movie mamma

5.0こういう映画をもっと見たいと思った。

2020年8月23日
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鑑賞方法:VOD

ご都合主義や体のいいハッピーエンドが一切なく、
リアルな展開に引き込まれました。

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カシミール

2.0これがパルム・ドール???

2020年8月22日
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鑑賞方法:DVD/BD

パルム・ドール受賞ということで、大々的に宣伝されていたので見てきました。
そもそもパルム・ドール受賞作品には私的に見てろくな映画がないので、そこまで期待していなかったのですが。

最初に申し上げておくと、私は映画を見る際に重要視してるのは4つぐらいしかないです。

笑えるか。スリルを感じるか。泣けるか。
そして、今迄見たことないような映像体験を味わえるか。

このうち一つを満たせば、わたしは大満足です。

そして、この映画はどれも満たすことがなかったです。
退屈な映画でした。
貧困と家族がテーマなのは分かったんですが、だから?って感じでした。

勘違いのないように言っておくと、低評価の方に多い意見ですが、万引きを肯定しているとか、大人が醜いとか、絵面が汚いとか、そんなつまらないことで、映画を評価しているわけではありません。
もちろん映画の見方は人それぞれなので、それが間違いとは言いませんがね。
ただそういう人は、そもそもなんでこの映画を見に来たんだと思いますが。
タイトルでわかるじゃん。万引き家族って。ポスターみて、予告編観たら、万引きと貧困を描いている暗い映画だってことぐらいわかるじゃん。
まぁどうでもいいや。

私がこの映画を見てつまらなく感じたのは、なんの意外性もないし、感動するようなシーンもなかったからです。特に貧困な人々の様子を見て、胸に迫るような気持ちにもなりませんでした。

なんでこんなに面白くないんだろう?それはこの映画で描かれてる貧困と家族が、ドキュメンタリーで散々描かれてきたものだからだと、私は思います。
残念ですが、現実の貧困の方が、はるかにリアリティがあり、社会的な問題を私達に提示します。
ですから、それを映画、つまりはフィクションとして描いたとしても、現実は超えられないのです。

所詮は焼き直しに過ぎないのではないのでしょうか。
あと、是枝監督の特徴ですが、作品に抑揚のなさを感じます。

近年、評価される映画にはこういう作品が増えてきたように感じます。
なんだか、それがオシャレかのように、何も起きないのが面白い、泣ける、感動するみたいな風潮がありますが、それは個人的に大嫌いな映画です。

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映画マン

3.5疑似家族から愛を受け取ることは現実世界でもあること

2020年8月16日
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鑑賞方法:VOD

本当の家族が愛を与えてくれるとは限らない。疑似家族から愛を受け取る、ってことは現実世界でもあること。犯罪者だってだれかを愛したいし、現実世界では誰から見捨てられた人も誰かから愛されたい。それを表現した映画だと思う。

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shinobu999

0.5大人たちがクズすぎて同情できない

2020年8月14日
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単純

犯罪行為を全く悪びれずに行う大人たちに少しも同情できなかった。子供に万引きさせて、学校にも行かせないで父親気取りか。窃盗に殺人、死体遺棄、車上荒らし、年金の不正受給は流石に許されないでしょ。重犯罪です。そんな人たちをあたかも善人のように描いている事に違和感と気持ち悪さを感じた。女刑事の話し方が鼻につく。映画としての演出、シーンの撮り方も洋画やインド、韓国映画と比べると見劣りする。裸のシーンはいらなかった。見苦しいし。映画というよりは長尺のドラマって感じのクオリティー。これが邦画の限界かな。

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Yurika

4.5駄菓子屋の店主

2020年8月9日
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鑑賞方法:DVD/BD

東京の下町で、祖母・父・母・母の妹・息子の5人が暮らしていた。
ある冬の日、父は虐待されている女の子を家に連れて来て、
6人で暮らすようになった。

“万引き家族”というタイトルだが、
万引きしているのは主に父と息子である。
しかし、物語が進むにつれ、
他のメンバーも世間的には良くないことをしていることが
徐々に明らかになっていく。

息子が単独でよく万引きしている駄菓子屋に
息子と女の子で行き、女の子が万引きした時に
息子は「妹にはさせるな」と年配の店主から言われる。

そこから、6人での暮らしは徐々に崩壊に向かい・・・。

描写はないが、
店主が「妹にはさせるな」と言った意味を、
息子は深く考えたと思われる。

自分の万引きは黙って見ていたのか。それはなぜか。
同情か。見捨てられているのか。自分の判断でやめろということか。

以降、息子は父との万引きを渋り始め、
やがて大きな転換点を迎える。

他にも印象に残っているシーンがある。
母の妹が祖母に”童貞殺し”を説明しているシーンである。

ちょっと横乳の見えるニットのワンピースを着て
乳を揺らすと3000円という母の妹の説明に対して、
祖母は「いいねぇ、そんなんでお金もらえて」と応じる。

正しさが過度に強調される現代日本の風潮を
一蹴する強さが、その発言にはある。
貧しさに対して、たくましく、したたかに生きていく
強さを感じた。

自分に対して世間知らずだなと思う一方で、
世間知らずでいられる境遇にあることを改めて感じた。

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hi02

3.5家族とは

2020年8月7日
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少年とリリーさんの冒頭。
指を回して息を計る。ファーストシーンでキャラクターを語らずとも伝えてくれる。
令和時代のいま、家族というものはなんなのか。
血縁だけではないつながりを考えさせられる

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モー子

4.0《問題は「他人事にしている側」にある》

2020年8月6日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

家族=血の繋がりではない。
それぞれが望んだ形ではないが
居心地が良い空間、それが家族と呼べるものだ。

お互いを「拾った」ことで繋がった関係をどう捉えるのか?
取調室の警察官たちに共感しますか?
それとも「家族」の言葉にハッとさせられますか?

柄本明が演じる商店主が見せる
『寛容さ』
それが人にとって最も必要なもの
そして今の日本に欠けているもの。

問題を「他人事」にすることなく
『寛容さ』を持つ生き方をしよう。

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邪悪ばうあー

3.5いろいろな事情で家族になった人たち。 みんな愛は欲しいよね。

2020年8月1日
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いろいろな事情で家族になった人たち。
みんな愛は欲しいよね。

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lanachama

4.5「本当の家族」とは?

2020年7月29日
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現代の日本が抱える社会問題を背景にストーリーが描かれている。
貧困や虐待など救いようのない現代社会の片隅で見つけた本物の愛情。
血のつながった親よりも、愛情で繋がった”家族”の絆。
しかし、その繋がりはあまりにも脆く崩れてしまう。

心温まるのと、切ないのと、皆幸せになって欲しいと思う映画。
駄菓子屋の「妹にはさせるなよ」も優しくて印象的。

俳優の演技も良い。

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ドライトマト

3.0本当の家族とは

2020年7月26日
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家族がテーマとなる作品は多くあるが、終盤に一気に序盤の伏線を回収する作品は珍しいのではないだろうか。治と信代の不思議な関係と過去、亜紀と初枝と血の繋がった家族との関係。それらの伏線が回収されたときに見える家族の本当の姿はお見事。いくつかの、疑問は残りますが、祥太がわざと捕まったのは、りんを救いたかったからでしょうか。本編とは関係なく、松岡茉優ファンは必見ですね。

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こんにょ

3.5家族って何なんでしょうね

2020年7月24日
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泣ける

悲しい

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セツ

5.0パルムドールを獲るべくして獲った作品

2020年7月19日
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鑑賞方法:映画館

たしかにこれはパルムドールを獲るべくして獲った作品でした。

練りに練られたシナリオと細部まで神経が行き届いた演出。

小さなあばら家の中で身を寄せ合う6人全員の演技には息を呑むばかりです。

ちゃぶ台があり、登場人物たちがそれを囲んでいるという構図は、何千回も目にしたはずの「ホームドラマ」なのですが、観ている2時間のあいだ、凡多のホームドラマとの類似性について一瞬も頭をよぎることがなかったことこそが、独創性の証明だったのだと、今思うのです。

セリフを使わず演じられる多くのシーンのメッセージが、欧州人という文化背景が異なる人たちにも間違われずに伝わったことは、驚くしかありません。

幸せとは何か。
それは結局のところ、自分が自分のことを幸せだと思っている状態を指すのだろうな、と感じたのでした。

映画が進むにつれて、人間関係の糸の絡みがほぐれてくるのですが、しかし、ほぐれることは無条件に良いことなのか?
果たしてそれで幸せになれるのか、と観客に鋭く問いかけています。

これでカンヌを獲れないわけがない仕上がりでした。

ps.ムービーウォーカーのあらすじ欄に「団地の廊下で凍えている幼い女の子を見つける」とありますが間違いです。
あらすじ担当者は、映画を観ずに書いたのかも知れませんが、正しくは、真冬に、団地のベランダに締め出されていたのです。5歳の女の子が。

昨日発覚した哀しい事件が、偶然とはいえ、まったく完全に同じシチュエーションであったことがオーバーラップするのでした。

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お水汲み当番

0.5つじつまが合わない話は嫌い

2020年7月16日
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鑑賞方法:TV地上波

リアリティがなさすぎて全く楽しめませんでした。
ほんとに生活困窮な人を描くと感動は一切生まれない。無理やり家族愛を入れたせいでつまんねえエンタメになってます。

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ikering仔パンダ

4.0

2020年7月11日
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血の繋がりがないけど家族と呼べるのか。
きっと本当の父親、母親、兄弟にはなれないかもしれないが
それとは別の形で愛や絆があったのではとは思いました。

でも、本当の家族って何だろうとも思いました。
血が繋がっていたら家族なんでしょうか。
私はあの集団は家族と呼んでも良いと思いました。

信代の泣くシーンは何とも言えない気持ちに。

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なまむ

5.0家族とは何か、善悪とは何か

2020年7月11日
iPhoneアプリから投稿

子どもを虐待する母親と、貧困故に万引きをさせながらもコミュニケーションを取り愛情を持って接する家族。
嘘で塗り固められた家族なのに、大切なことは決して嘘はつかず、自分の言葉で伝える大人たち。血はつながっていて関係に嘘はないけど、子供を傷つけ、嘘の言葉で誤魔化す大人たち。
家族ってなんだろう?
常識から外れているかもしれないけど、子どもたちは本当の親に育てられるより幸せを感じてた?それとも間違いに気づいた翔太は最後まで父ちゃんとは呼ばなかったから幸せではなかった?
きっとどちらかというような極端な答えはなく、翔太の心の中でぐちゃくちゃに混ざってる。
翔太はきっと、おじさんが正直に話してくれたから踏ん切りがついて、前に進んでいくのかなぁ。

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みのむし

5.0万引き家族は、本当の家族だったのです

2020年7月5日
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鑑賞方法:DVD/BD

号泣しました
胸が張り裂けそうというのはこのことかと思いました

貧困問題だとか万引きだとか、年金の不正請求だとか、そんなことはこの家族のディテールに過ぎないことで、言わばフリルのようなものです

テーマはあくまでも家族とは何かです
鬼畜、家族ゲーム、台風クラブときて日本の家族はとうとうここまできてしまいました

本当の家族とは何か
父とは何か、母とは何か、おばあちゃんとは何か、兄妹とは何か
愛情と信頼の関係性とは何がもたらしてくれるのか
様々なテーマが提起されます
誰も知らない、そして父になるで提起されたことをさらに突き詰めたのが本作です

肉親間の愛情の崩壊もそれに関係しているのだと思います
この家族のモラルの崩壊が、その愛情の崩壊と比べて一体何ほどの事なのかと言っているのだと思います

万引き家族
肉親間の愛情が崩壊した本当の家族と比べて何ほどのことなのか
愛情が崩壊した家族の家の心の光景を可視化したならこのような姿なのだと思います

中盤になって、この家族の本当の関係性が薄々感づいてくるまで、何気なく見過ごしていた言葉や表情や素振りの意味、何気ないシーンの隠されていた本当の意味がようやくわかりかけてくると、それらは矢のように心に突き刺さってきました
もう終盤のころにはハリネズミのようになってしまいました

ゆりの元の服を燃やすシーンは、じゅりの火葬でした
虐待児は死んで、家族に愛される子供りんが生まれていました

ゆりがりんとなり家族の一員となったとき、信代は治に性交を迫ります
何故って、子供は夫婦に愛があって生まれて来るものだからです
だから何年もしてなかったのに、どうしてもしなければならなかったのです
愛の無いところに子供は生まれてきてはいけないのです

おばあちゃんは亜紀が戻れる環境になっているか定期的に確かめてくれていました
亜紀は聾唖の青年の4 番さんを抱きしめて自分も同じだと泣いていました
彼女の声は両親には聞こえないのです
だから彼女も自傷行為をしたことがあるのです
さやかの源氏名で性風俗店で働くことは両親への復讐であると同時に自傷行為だったのかも知れません

花火は音しか聞こえなくとも楽しい花火なのです
花火大会が行われていて家族で楽しむことには変わり無いのです
目に見えなくても良いのです
確かにあると感じとれているのですから
この家族に相応しい楽しみ方でした

おばあちゃんがこの家族のそれぞれを救いあげたのかも知れません
でも最初は家族に見捨てられて、長年独り暮らしだったのかも知れません
それが、また楽しい日々をもたらしてくれたと、新しい家族に恵まれましたと、声を出さずにありがとうございましたと五人の背中に言っていました

りんの歯が抜けた朝、おばあちゃんは亡くなります
歯が抜けるというのは死の暗喩であり、家族が
歯抜けになるということです
下の歯だから天に向けて放り投げるものです
じゅりのおばあちゃんも天国に行きました
りんのおばあちゃんも天国にいくのです
子供の成長と老人の退場、つまり時代が変わるという予告でもありました

家族はおばあちゃんが葬式代くらいはでる保険に入っていたことを知っています
でも、年金が止められないように死んだことは隠さねばなりません
だから床下に埋めます
でも死体遺棄ではなく、本当の意味の家族葬でした
おばあちゃんを本当に愛して悲しんでいる家族だけでお葬式を出してあげたかったのです
捨てた人は他にいるんじゃないですか
捨てられたおばあちゃんを拾って、愛している人間だけで立派な葬式出してあげたと言外に言っていました
本当の葬式をだしたら、愛しても悲しんでもくれない人がくるだけです
そんなことおばあちゃんは望んでいないと思ったのです
そんな人が喪主になるのです
海街diaryのすずの継母を思い出しました

じゅりはあの時死んだから、じゅりの家にいるのはりんです
りんは、もう悪くないのに謝らないし、叩かれるなら服もいらないと言えるのです
叩かれるのは可愛いいからでは無いことを、母ちゃんに教えてもらったからです
戻りたいといったのは、じゅりではなくりんです
じゅりの家ではなく、りんの家に戻りたかったのです
りんの母ちゃんに会いたかったのです

ニュースを知って一回帰るか?と父ちゃんにいわれた時、ゆりの足は椅子の足に帰りたくないと巻きついていました
それほど素晴らしい家族なのです

うちらじゃ駄目なんだよ
子供の幸せを願う母の言葉でした

セミの脱皮のシーンは祥太の成長の予感を表現していました

わざと捕まろうとしたと
つまり、自分でこの家族を終わらそうとしたと、ひとつの布団の中で父に打ち明けます
それでも絆は切れるものでは無いし、それを切ろうとした行動ではないのです
それを父にわかって欲しかったし、父もわかってくれています

降り積もった雪は、大事な家族の思い出が雪となって積もったようです
父と作る雪だるまは親子の絆の再確認でした

父ちゃんがおじさんに戻ったところで雪だるまは溶けずに残っているのです

子供は成長していつかでていくものです
それでもバラバラになって暮らしていくことになっても家族は家族なのです

息子を乗せたバスは父を追い越して走り去って行きます
息子は父の背を乗り越えていくものです

別れの悲しみにたえて祥太は涙を見せまいと父ちゃんを見ませんが、やっぱり小さくなっていく父を見ずにはいられませんでした
目に焼き付けようとしているのです

マンションの1 階のベランダで遊ぶのは、じゅりではなく、りんでした
ベランダの柵の隙間から覗く様子はまるで牢獄の中に閉じ込められた囚人です
りんは踏み台に乗って柵から身を乗り出します
まるでこれから囚人が脱走しようと柵から身を乗り出したようにみえます

そこで映画は終わります
頑張れ!りん

万引き家族は、本当の家族だったのです
数々の世界的な映画賞を総ナメにするのは当然のことです
映画史に残るような永遠の名作です

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あき240
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