「底辺だけど」万引き家族 プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
底辺だけど
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いわくつきのリリーとサクラが婆さんと子供3人で家族として生きてた。
でも実際には親の虐待を受けてた子供を誘拐して来た偽装家族だった。
一応働いてはいたが貧しく、子供にも万引をさせて何とか生きてた。
やがて婆が病死するも色々ヤバいので死亡届を出さず勝手に埋めた。
しかしついに子供が万引で捕まり、警察に全てがバレる。
婆の死体遺棄に関しては前科あるリリーに代わりサクラが単独犯として服役。
子供は親のもとや施設に戻される。
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昔全然良さが分からず、大嫌いだった是枝監督の作品。
ただおれも歳をとり、自分や他人の心と向き合うようになった。
そんな今なら、面白いと感じるのかも知れない。そう思ってた。
そしたら、少なくともこの作品は良かった。悲しい話ではあるけど。
偽装の家族で、みんなろくな奴じゃないけど、何か温かみのある関係。
親から虐待されたり社会から冷たくされた人間ならではの仲間意識か?
モラルとかそういう点では全く褒められたものではないが、何か許せる。
でもホンマに子供に万引きさせなアカンほど貧乏なの?とも思うんよな。
だってリリーは肉体労働で働き、サクラもパートか何かで働いてる。
茉優だって風俗関係で働いてて、いやどう考えても余裕で生活できるでしょ。
ってことは画面では描写されないところで贅沢や浪費してんじゃないの?
もしそうだとしたら、ただの怠惰。許せんなあ。もっとちゃんと生きろやw