「心の葛藤模様がリアル」万引き家族 りくさんの映画レビュー(感想・評価)
心の葛藤模様がリアル
終盤まで感じる妙な違和感。
所々ヒントは出ていて、何かがおかしいんだろうなとは思っても、何がおかしいかは最後の最後になるまで分からない絶妙さは凄かった。
各々が正しいとまでは思っていなくても、何か信念のようなものをもってそれを貫いている。
正しさだけでは生きていけず、そこに幸せの定義も出来ない。そんな現代のリアルさを突きつけてくる作品でした。
しかし、それは大人目線の話。
子ども目線ではまた違うように映り、葛藤し、もがいている大人と子どもの対比も見事だと思った。
とはいえ、自分の親族にこんな家族がいたら距離を取ってしまうだろうし、どこか他人事でありファンタジーだと思ってるから観れるのだとも思った。
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