「すき」万引き家族 nemoさんの映画レビュー(感想・評価)
すき
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笑いのある楽しい家族像
誰も血が繋がってなかったなんて。
平屋のボロい家で暮らしているところに共通点を見出して、親近感を持ちながら鑑賞していた。
安藤サクラはリリーフランキーを守ろうとして自供した。家族は息子を見捨てようとして逃げるつもりだった。拾った捨てたの押収に見えたけど、あのときみんなで過ごした時間は美しく存在していた。
死んだ人のことは忘れろとか、いなかったことにしろとか、ないものにしようとする行為と対象になるようだった。
家族が解散して、それぞれの生活を送るわけだけどそれが幸せに前進するのかマイナスになるのか分からない。
長続きはしない、いつかはボロが出る関係性の危うさは幸せを感じるスパイスなのかもしれない。
わざと捕まった少年は、万引きが悪いことなのかの分別もついておらず正当化された環境にいることに、薄々罰の悪さを感じていた。捕まったらどうなるか試してみたかっただけなのかもしれない。ただ一瞬の好奇心で、家族だったものが離散したのは彼にとって、正々と清算した気分になったのだろうか。
松岡茉優が樹木希林に懐いていたのはなんだったんだ、あの子はどうなったんだろう。
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