劇場公開日 2018年6月8日

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「明るい映画。映画は、こうでなくちゃ!」万引き家族 アルカさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5明るい映画。映画は、こうでなくちゃ!

2018年9月8日
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鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

知的

感想は最高です。

是枝作品は今回が3作目という是枝弱者ですが…。

「誰も知らない」で柳楽優弥君の名演技を引き出した是枝監督は、今回も最高の子役使いでしたね。

祥太役の城カイリくん、リン役の佐々木みゆちゃん、最高です。

ラストの安藤サクラの泣きの演技。

ダメ男、適当男を演じさせたら右に出るものなしのリリー・フランキー。

食べ方が凄い樹木希林。

松岡茉優は、「桐島部活…」の時も絶妙の嫌な奴を演じきりましたが、今回もいい子なんだけど褒めれない子、でも、可哀想、という微妙なキャラクターを演じてましたね。

リンに「私も名前が2つあるの。」は、「お前、その話五才の子にする??」とかね。

ファンになりました。

貧困問題、社会保障問題を取りあげて、「こんな恥ずかしい日本の姿を海外に見せるな!」だの、「文化庁から助成金を受けて日本批判をしている。」とか叩いてる人がいるみたいですね。

まず、是枝監督は元々テレビのドキュメンタリー番組を作られていた方だそうで、その時から一貫してテーマは「貧困・社会保障問題」だったそうです。

そして、日本の恥ずかしい姿を見せるなって、事実を隠して良く見せる事を日本がやってしまっては、北の方の国みたいになっちゃいます。

映画や音楽と言った芸術が政治批判しなくなると、つまらないし。(今作品に、その意図があるかは、さておき)

この映画お涙頂戴の感動映画ではないです。

割と笑えたり、明るかったり、幸せを感じるシーンの多いので、それがまた不思議な感じ。

絶対観るべき映画です。

アルカ