「【感想の意見交換させて下さい】」万引き家族　YUさんの映画レビュー（感想・評価）

↑の内容に間違いがありました、ていうか訂正します。マジョリティではなくマイノリティです。

私の感想ですが、感情に訴えかけて揺さぶられます。でも雰囲気だけで何が言いたいのかハッキリわからないのでモヤモヤが残りました。
万引しか教えられる事がない人がいるのはマジョリティであって
大半の日本人は列にきちんと並び、サッカー観戦でゴミを持ち帰る人々なのです。
なので万引家族のタイトルも違和感を感じます。

僕はこの映画のラストで不幸な家庭に戻ってどうしようもなくなったりん(じゅり)ちゃんが、寂しそうな目をして今にも飛び降りそうに体を起こしたのでどうにも気持ちも後味も悪かったです。
僕もこの作品はつまらなかったです。

またレビューに書かれていることは正解ではなくあくまでも個人の感想や意見にすぎません。
もちろん是枝監督自身の意図があるでしょうが、作品になった時は観る人すべてにゆだねられるのでどうでもいいこととも言えると思います。
自分の感じ方や直感に従って映画を観るのでいいのではないでしょうか。
映画は理解しなくちゃいけないものではないと思うので、つまらないけれどもどかしさを感じたこと自体が素晴らしいことだと思います。

なお是枝監督は元々ドキュメンタリー作品を制作していたので脚本は流動的のようです。
個人的には、ドキュメンタリー作品のころから映像は綺麗で記憶に残るけれど、作品は間延びして眠い感じがあり内容は覚えていません。

最初っから最後まで、対比の連続のような映画だと思って見ていたので、戻れるけど戻らなかった男の子と、戻りたいけど戻れない女の子を見せたかっただけかと、、、個人的に気には、万引で生計を立てているというミスリードの方が気になりました。

りんちゃんの視線の向こうには、翔太がいる気がします。

こんにちわ。分からないものを否定するのではなく疑問を素直に述べられるというのは素晴らしい姿勢だと思います。
私の意見で言わせてもらいますと、最後のシーンがあの子である事はそれほど重要ではありません。
では何が重要なのか。それを言葉にするのはなかなか難しいのですが、まず、こういう作品はきちんと観察する事が大切なのです。
それぞれの人物の言動と表情、気持ち。じっくり見て理解する事が大切です。そうすることによってようやくこの映画がどういものなのかが分かってきます。
ただそれはもしかしたら今すぐあなたに出来る事ではないかもしれません。色んな映画を見て、色んな本を読めばきっと分かるようになる日がくると思います。ですからこれに懲りずにこれからも色んな作品に触れてほしいです。

私見ですが、最後りんちゃんで終わったのはこの物語のテーマである『家族』についての問いかけがされているのだと思います。
治は只の「おじちゃん」となる事を決め、祥太は施設へ行く事を選択し、信代は罪を全て引き受けてこの家族は清算されました。この社会のルールの中では、自分達は家族になれないと悟り各々が断腸の思いで自ら絆を断ち切っていく中で、りんだけはバルコニーから再びあの家族が迎えに来てくれる事を待っています。これは柴田家は社会で認められる事は無くても、間違いなく『家族』だったのだと思わされたシーンで、視聴者には最後に『家族』とは？を考えさせる意味があったのではないでしょうか。