「☆☆☆★★★ 「貴方がブルドーザーで私が車ね!」 冒頭、息子の戦死...」運命は踊る 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆★★★ 「貴方がブルドーザーで私が車ね!」 冒頭、息子の戦死...
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☆☆☆★★★
「貴方がブルドーザーで私が車ね!」
冒頭、息子の戦死を告げられ。痙攣を起こし倒れ込む母親に、絶望感に打ちひしがれる父親。
周りから聞こえて来る音の全てが、まるで自分に向けて撃たれて来る銃撃音の様な錯覚を覚える。
その緊張感は半端なく、息がつまる。この演出力が凄まじい。
やがて、息子のドラマが始まる。そして…。
或る日に起こった悲劇の出来事。
映画の最後は。息子を亡くし、悲しみに暮れる夫婦が。新たな絆で結ばれる…風なドラマが展開される…のだが!
ちょっと待てよ! この夫婦…ひょっとして?
この旦那は、ひょっとしてヨナタンなのではないのか?…と。
誤った誤射により、死なせてしまった女性!
せめての罪滅ぼしに…と、トラックに乗ったヨナタンが。その道中に妄想で産み出した、自分と彼女の夫婦なのではないか?
何故ならば、ヨナタン自らが書いた絵。
最後に破り捨てた絵には、ブルドーザーと車が描かれていた。
しかし、戦死した…と思っていたヨナタンは生きていた筈なのだ!
間違えに対して、怒りに震えていた父親は。ヨナタンの帰宅を軍に促す。
それなのに、夫婦の部屋にはヨナタンの書いた絵が有った…それは何故なのか?
或いは。最後の夫婦のパートは、《その後》を描いていた…って事だったのだろうか?
映画本編でのその辺りの説明は一切ない。
まああくまでも、私が観て勝手に想像した事では有りますが-_-
「むしろ逆だよ! 君がブルドーザーで僕が車だ!」
2018年10月3日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1
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