「藤木孝さんを偲んで」仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
藤木孝さんを偲んで
Amazonプライムビデオの方はDVDで全部観た
これもレンタル開始されてからわりとすぐに借りてみた
これを観るのは2度目
初心者は続編なので最初から全部観た方がいい
すっかりこういうパターンが定着したな
最後は映画館でってやつ
『ミノタウロスの皿』を思い出した
最高に悪趣味だ
特撮ヒーローものは子供騙しかもしれないが子どもには見せたくない
仮面ライダーらしくない意見もあるがそもそも元ネタの『仮面ライダーアマゾン』が仮面ライダーシリーズのなかではかなり特殊
『アマゾンズ』はそれをさらにグロテスクにスタイリッシュに仕上げている
初代仮面ライダーのコンセプトを思えばむしろ平成仮面ライダーの多くが間違っているんだよ
仮面ライダーの名前を借りた紛い物
この作品は一般人にはおすすめはしないがカニバリズムに興味がある人におすすめです
どうやって子供を増やすのか疑問
それぞれ個体に明らかな違いがあるので
アマゾン細胞というやつか
子供がアマゾンの姿になるとき体格が大人と変わらない身長になるのは興醒めだ
無茶苦茶な脚本だがそれゆえに子役たちの熱演を高く評価したい
特にムク役の国府田聖那が良かった
怪人としては珍しいリスは彼女に対する配慮か
役者として大成するかわからないがたとえ別の道でも活躍を期待したい
このアマゾンズの作品全体として印象に残ったのは二人
病的でワイルドでセクシーな鷹山仁役の谷口賢志
戦隊モノに出ていた頃は酷いヘタクソだったらしいが数々の作品を経験し成長したのだろう
もう一人はその連れの泉七羽役の東亜優
斉藤由貴主演『吾輩は猫である』で娘役として抜擢されるなどホリプロに期待されていたようだ
その後主演作もあったが伸び悩み事務所を退所する事となりもうダメかと思ったがまだ芸能界で活躍していることに嬉しく思う
ネオもそうだが肝心の対決シーンがかなり割愛されている
それだけで駄作に近い
タイトルは忘れたが時代劇映画でもそういうのを観た事がある
たしか悪役の親玉が山形勲で主演は大友柳太朗だったはずだ
ご想像にお任せしますで丸投げではあまりにも無責任だ
いろいろな考えはあるだろう
だがやはりやるべきことをやらないクリエイターは嫌いだ
あと足を撃たれて悶絶する局長は面白い
悪の親玉があっさり即死しては面白くない
若い3人に比べあまり報道されないが藤木孝さんの自殺は違う意味でショックだった
高齢でセリフ覚えが悪くなりそれに絶望したのか
どうせこのさき長くないんだからお迎えが来るまで役者を続けてほしかった