「WW84には世界大戦の意味も含まれている気がする」ワンダーウーマン 1984 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
WW84には世界大戦の意味も含まれている気がする
今の日本の政治家にも聞かせてやりたいような「真実は素晴らしい。嘘からは何も生み出されない」という名言まで心に訴えてくる。最終決戦では力だけではなく言葉の重さとハンス・ジマーの音楽の力に圧倒されて、思わず目に涙まで・・・
前作では第一次世界大戦が舞台となっており、反戦をテーマとした内容にも注目が集まりましたが、今作ではさらに反核、冷戦時代における東西の緊張までもが伝わってきました。市民の暴動の跡には「NO NUKES」の看板もあったし、間抜けな大統領が「核兵器をいっぱい欲しい」などと言ったりして、もう世紀末の混沌とした世界までが見えてくる。一人の油男が神の力を手に入れたもんだから、自分の欲望のみならず人々の願いも吟味せずに叶えまくる。そうして、自分も徐々に権力というものに取りつかれてしまうのだ。
古代アマゾネス村でのオリンピックも素晴らしい映像で浮遊感を味わえたし、84年のワンダーウーマン=ダイアナの姿も凛々しくて素敵で、かつての恋人を想い続ける一途さも良かった。子どもを助けるシーンがかなり多いし、銃が嫌いという一面も見られた。まぁ、一回だけロケットランチャーを使いましたが、そこはご愛敬というところか。
ワンダーウーマンといえば、もうスーパーマンに匹敵するくらいの無双ぶりを発揮するキャラだが、今回は同僚のバーバラがダイアナの力を得てしまったため同等の力の対決!アステリアの鎧を装着しなければ勝てないというピンチ。さらにマックスの狂人ぶりとアジア系息子への溺愛ぶりで、どうなることかと思ったけど、やっぱり全ては“嘘の世界”だったんだと妙に納得してしまいました。平和的解決という結末もいい。
今までハンス・ジマーの音楽はそれほどでもないと思ってたのに、今回はがつんとやられたなぁ。84年の代表的バンドのデュランデュランも良かったけど、ここではヴァン・ヘイレンをかけてもらいたかった。エディが今年亡くなったこともあるけど、やっぱり「1984」というアルバムを出してるからね♪
kossyさんの粘土の話(ワンダーウーマンの最初)、何でしたっけ?それは私すっかり頭から消えてた~!お手すきのときに、よかったら教えてください!
確かに、古代文字の解読は凄かったですね。猿の手に気持ちが奪われて、細かい仕掛けを色々と見落としているかもしれません。まだまだ見方が青くて、いけませんね😂
私の場合、核ミサイルの発射シーンあたりからX-MENアボカリプスがダブってしまい、ラストではWWがプロフェッサーと繋がったように見えてしまいました。