劇場公開日 2018年12月21日

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「力強い音楽で綴る男と女の物語」アリー スター誕生 みかずきさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5力強い音楽で綴る男と女の物語

2022年3月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

凄い作品に出逢ってしまった。本作は、サクセスストーリーとラブストーリーを融合した作品であり、全編に溢れる音楽の圧倒的なパワーに、心を鷲掴みにされる傑作である。

酒とドラッグに溺れる日々を過ごしていた人気シンガーのジャクソン(ブラッドリー・クーパー)は、立ち寄ったバーでアリー(レディー・ガガ)の歌声を聞き、その才能に惚れ込む。ジャクソンはアリーを指導していくが、次第に二人は惹かれ合っていく。ジャクソンの後押しで、アリーは瞬く間にスターへの階段を駆け上っていく。一方、ジャクソンは、更に酒とドラッグに溺れ、輝きを失っていく。そして、二人の気持ちはすれ違っていくようになる・・・。

予想以上に音楽の比率が高く、ライブを観ているような雰囲気になる。歌詞が歌手の心情を表現しているので、物語の部分と歌の部分が違和感なく繋がっている。当然、レディー・ガガの歌声は素晴らしいが、ブラッドリー・クーパーが、こんなに歌が上手いとは思わなかった。

アリーのサクセスストーリーと同時に、アリーとジャクソンのラブストーリーを丁寧に描いている。どんな状況でもジャクソンを強く想うアリーの一途さが胸を打つ。これまで我々が知っているイメージとは真逆の一途な女性をレディー・ガガが好演している。冒頭のアカペラなど、本作でのレディー・ガガは、『素顔』を曝け出しているように感じられる。それ程に、彼女の演技はリアルであり嘘が見えない。

クーパー、ガガともに、新たな才能を開花させた感があり、表現者としての力量の高さを証明している。

ラストシーン。万感の思いを込めたアリーの歌声は圧巻である。もっと違う歌詞を想像していたが、愛に生きたアリーの心情を吐露した素晴らしい幕切れだと得心した。正しくスターが誕生した瞬間である。

本作は、ストーリーで魅せる作品ではない。音楽のシャワーを浴びて、音楽のパワーに心酔する作品である。

みかずき
kazzさんのコメント
2024年7月6日

みかずきさん、コメントありがとうございます。
この映画は成功と挫折、愛と妬み、思いやりとすれ違いが絶妙に織り込まれた悲恋物語ですが、主人公は愛する人を失っても栄光を手にしているところがアメリカで好まれているところじゃないでしょうか。

kazz
LaLaさんのコメント
2022年3月29日

みかずきさん
こんばんは
この作品 観ましたが
レビューはまだです(^^ゞ
ガガ様、演技力もあって
まさに、スターですね☆彡
音楽のパワーに溢れていました。

ブラッドリーさんも上手でびっくりですね。

みかずきさん、例の件・・・
ぱおうさんは存じていますが
まだ、これからお越しになるのでしょうか
来られましたら 私もフォローさせて頂けたらと
ご挨拶のなしでいたので(^^ゞ
気になっていました。
また、教えてくださいね。

LaLa