「動物同士の異種格闘技戦!本当に強い動物は何か!?」ランペイジ 巨獣大乱闘 Trinityさんの映画レビュー(感想・評価)
動物同士の異種格闘技戦!本当に強い動物は何か!?
タイトルにもある通り、大きくなった動物が大乱闘する映画です。エナジン社が宇宙で行っていたゲノム編集に関する実験に失敗し、実験サンプルが地球上へ落下します。それを食べてしまったアルビノのゴリラ「ジョージ」、オオカミ「ラルフ」、ワニ「リリー」が巨大化・凶暴化し暴れまわります。人間にこの巨大生物たちの暴走を止められるのか……というストーリーです。
【動物界の異種格闘技戦!】
ゴリラ・オオカミ・ワニという生息地も種類も全く違う動物たちが、遺伝子の改変によりパワーアップしバトります。それぞれが10mオーバーの体躯を持ち合わせているので、そのバトルは迫力満点!シカゴの街はとんでもないことになってしまいます。本当に強い動物は何なのか?その強さに人間は太刀打ちできるのか??そういったところが、見どころの1つだと思います。個人的には、次はライオンvsトラを見てみたいものです!
【個性豊かな動物たちに感情移入する!】
アルビノのゴリラであるジョージは、元々動物の保護施設にいました。密漁にあい、殺される寸前のところで、世話をしているデイビスに救われました。知性が高く手話を使って人と会話もできます。保護施設で穏やかに暮らしていましたが、実験サンプルを口にしたことで自体が一変。巨大化し暴走するように待ってしまいます。デイビスのことも忘れてしまったのか……?2人の絆の深さにも注目してほしいです。
巨大化した他の2体は自然界で暮らすオオカミとワニ。オオカミのラルフは、ムササビのように空中を浮遊できるようになり、ワニのリリーはエラ呼吸が可能になり、水中移動ができるようになりました。なぜこのような力を持てるようになったのか、作中ではあまり説明されていなかったので、ここでちょっとだけ解説をしておきます。実験サンプルには、サメの成長が止まらない遺伝子、シロナガスクジラの成長率、カブトムシの強靭さ、チーターのスピード、トゲマウスの細胞修復能力などが詰まっており、このDNAを摂取したことで突然変異を起こしたと思われます。なかなかの変貌ぶりなので、その姿も楽しんでもらえればと思います。
【まとめ】
2種類の楽しみが詰まった映画だと思います。1つは、DNAの作為的な変異により、図らずも得たパワーにより暴走する動物と人間たちとの攻防です。王道SFともいうべき大迫力なアクションが楽しめます。2つ目は、理性を失った動物と友好関係を保とうとする人間の友情です。動物と人間の心が通じ合わせるヒューマンドラマとしての要素も持ち合わせています。おすすめできる1作です。