劇場公開日 2018年5月18日

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「怪獣大乱闘」ランペイジ 巨獣大乱闘 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5怪獣大乱闘

2018年5月21日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

遺伝子操作によって巨大狂暴化した動物たちが大暴れ!
ジャンル的にはアニパニもしくはモンパニなんだけど、こりゃもう完全に怪獣映画のノリ! って言うか、立派な怪獣映画!
単純!痛快!スカッと!
怪獣映画好きとしてはただただワクワク楽しませて貰った。

巨大化していくのは、ゴリラ、オオカミ、ワニ。
彼らがね、既存の怪獣に見えて仕方ないのよ。
ゴリラは言うまでもなく、キングコング。
オオカミはムササビみたいに翼を拡げた姿が、バラン。
ワニは背中のトゲトゲがまるでアンギラス。
キングコング対バラン対アンギラス!
昭和時代にも無かった夢の初共演&初対決!
すでに常連レビュアーさんも書かれてるけど、予告編の時からそうにしか見えないッ!
(あくまで偏った独断的視点です)

…お~っと! もう一体、怪獣が乱入!
あれは何と言う怪獣でしょう? 初めて見る怪獣です。
只今、名前が判明しました。筋肉怪獣、ドウェイン!
飛行機墜落でも死なない、撃たれても死なない、他の3体より強いんじゃねぇ?ってくらいのドウェイン無双!
名台詞も生まれたね。「この太い腕に抵抗するな」(笑)
さすが今年、劇場/レンタル含め5作品で活躍するパワフルさ!
どう見ても動物学者には見えないけど…。

その主人公は元軍人。最初はヤな奴と思ったら、意外とイイ奴。無能な軍。人命無視、利己主義の悪い大企業、悪い人間。…お決まりの人物描写。
ご都合主義。欠伸が出るくらい退屈なストーリー。
典型的なスケールはA級、中身は空っぽのB級。
でも、それがこの手のジャンルってもんよ。
その分、迫力や見せ場はしっかりと!
やがて巨獣たちは街中へ。
大蹂躙!大暴れ!大決闘! 都市破壊の醍醐味も!
巨獣たちの造形、登場のさせ方、見せ方も心得てらっしゃる。
特に、アンギ…じゃなくて、ワニ巨獣が自分にとってはドンピシャだったね。
ブラッド・ペイトンには是非とも今度、正統派の怪獣映画を撮って貰いたいくらい。

ドラマや人物描写は確かに薄っぺらいが、それなりには抑えている。
何と言っても、ゴリラのジョージにどっぷり感情移入。
手話が出来るほど知能も高く、相手の意表を付くジョークも通じてユーモラス。
次第に我を失って狂暴化していく様は悲哀たっぷり。
同じゴリラ同士…あ、いえ、人間とゴリラの垣根を超えたドウェイン演じる主人公との絆。
そして最後は勿論、カッコイイ~!
完全にジョージが主役!

ツッコミ所はキリ無いが、それでも上々の面白さ!
モンパニ/怪獣モノは…という人でも全然大丈夫。
王道超ド級のVFXハリウッド・エンターテイメント!
でもやはり、怪獣映画ファンは怪獣映画として楽しんで♪

怪獣映画ファンの次なる楽しみ…。
来年の待望の“四大怪獣地球最大の決戦”もこれくらい…いや、これ以上だったら言う事ナシ!

近大
しゅうへいさんのコメント
2020年3月1日

 確かに背中トゲトゲでしたねぇ…まさにアンギラス(笑) ビオランテだなと思った理由は、歯並びが植獣形態のそれと同じく口の中全体に生えているように見えたからです(笑) アンギラス+ビオランテとしておきます。もうひとつ加えるならば、エリマキが付いてたので、ジーダスもですかね?(笑)

しゅうへい
浮遊きびなごさんのコメント
2018年5月21日

近大さん、浮遊きびなごです。
コメントありがとうございました!
監督が知ってか知らずか、
完全にバランとアンギラスでしたね(笑)。
ロック様も怪獣ばりの不死身さでしたが、
あの太腕で“動物学者”っていやいやいや無い無い無い。
けど楽しかったから無問題(笑)。

浮遊きびなご