「"Lessons in Chemistry"(2022)」天才作家の妻 40年目の真実 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)
"Lessons in Chemistry"(2022)
(2022.7.5.)
Bonnie Garmusによる上記の小説を2022年の春に読んだ。舞台は1961年のアメリカ合衆国。1968年以前、結婚し主婦、妻、母として生きるのが普通の時代に、女性が化学者として自立し認められる道はあまりにも狭かった。が、希有な才能を持った主人公Elisabeth Zottは、常に前を向き、セクハラ、嫌がらせ、自分の論文内容を盗用されるなどに遭遇しながらもまっすぐ、正直に客観的に生きる。将来のノーベル賞受賞者(!)と目され引っ張りだこで気難しい若き天才化学者Calvin Evansに出会い恋に落ちるも彼女は結婚しない。彼の名に依存せず自分の名で化学者でありたいから。未婚で同棲も当時は有り得ない。が、彼は理解し行動する。彼と彼女はソウルメイト。二人とも幼い頃から家庭に恵まれず悲惨な子ども時代を送り友人も居なかった・・・。
この小説の話を知り合いにしたら、この映画を思い出した、とその知り合いが言った。私も見たなあと思ったら見てた。でもレビュー書いてなかった。よほど胸くそ悪かったんだろう。
時代は変わるが世界の中でも信じられないほど旧態依然の日本。でも絶望しないで生きていきたい。若い人達、自分の子ども達の世代を応援し支援する。
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