人魚の眠る家のレビュー・感想・評価
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う〜ん
ただただ号泣
同じ立場だったら…
一見、荒唐無稽に見えつつも、よく出来たドラマだと思った。医療技術の進歩は凄まじいので、リアルに起きる話だと思うと、複雑な感情が湧いてくる。
確かに命は重いが、だからといって何でもかんでも延命すれば良いというものではない。無理矢理生かされている体は誰のもので、本人の意思はどう活かされるのだろうか。
でも、子供を持つ親として、もし同じ立場に立たされ、活かす手段があったら、飛びついてしまうだろう。脳死だから生きていません、というのは簡単に割り切れる話ではない。
重いテーマではあるが、映画としては比較的見やすい形に仕上がっているので、それほど後味は悪くない。篠原涼子、西島秀俊も良い。展開としてもありきたりではあるけど、お爺さん役の田中泯の「人間超えてはいけない線を超えてるよ」という言葉が重厚で良かった。
もし自分ならと思うと・・・
初日に50割発動〜鑑賞者の平均年齢高っ^^;
先日のSUNNYは、イマイチ彼女らさがないかな!?って思ったけど・・・
今回は、予告見る限りハマってると思った通りの雪平オーラ全開でしたw
子を持つ親なら子供が、何処かに出かける度に心配は尽きない。
付き添いをした時に、預かった子供がもし・・・・><;
どの配役に自分を置き換えても切なく辛く虚しい。。。。
出てる俳優さん全ての演技スキルの安定感は、見応えあり!
最後は、久々の絢香が沁みる〜☆4
泣けますか?気持ち悪いだけですよ。
先に言いますが、感性は人それぞれですので、これを見て泣いたという感想を貶めるつもりはありません。僕がよかったと思った映画を駄作という人もいるし、それはそれで構いません。
この映画は、僕にはとても薄気味悪い映画でした。
狂っても守りたいものがある、とは言うけれど、狂っている奴の言葉を素直に受け止めてくれるほど、世間は甘くはないですよ。
はじめ、テクノロジーの素晴らしさに驚嘆し歓喜した旦那が、徐々におかしさに気付き始めたでしょう?
科学者の恋人は、まるで啓蒙セミナーにのめり込む人間と同じような科学者の変化に、初めから気付いていたでしょう?
弟の同級生は、皆気持ち悪いって言ってたでしょう?
公園で行きかう人々は好奇と嫌悪の眼で遠巻きにしてたでしょう?
そういう感覚の方が普通なんじゃないのかな?
科学者の恋人の言葉や態度こそ、僕の感覚そのものでしたよ。
随分以前に、どうしても子供が欲しいと欲した芸能人夫婦がアメリカに渡って願いを叶えたことがあった。彼らはとてもすがすがしい笑顔で記者会見をしていたけど、見ているこっちはどうしてそこまで?という違和感がぬぐえなかった。生命に対する冒涜じゃないかと。この映画も同じ。財力がありたまたまその研究が身近にあった夫婦が、自分たちのエゴを叶えようと突き進む、そんな話。
あのあと誰も止めてあげなかったとしたら、おそらく母親は『青頭巾』に出てくる、鬼になった坊主のように変わり果てていったんじゃないかと思う。例えば、心臓が止まっても認められず、その肉を食らうような。
おまけに、夫婦役ふたりの棒演技に興ざめさせられる。ああ、そうだ、監督はあの人だったっけ、とさらに冷める。
鑑賞後の気分は、不愉快しかなかった。
奥深い
何度も身震いしました。
久々に、こんなに胸に突き刺さる作品を観た気がします。
平坦に進むかと思われた物語の急激な加速、圧巻の演技力、そして何より、現代ならではの最先端技術。
人は技術を進化させ、技術は人を狂わせる、そんなことを思いながら観ていました。
一歩誤ると暗く狂気に満ちたものになりかねないこの題材。キャストの本気の演技と決して飾らない脚本、印象を与えつつも大袈裟にはなりすぎない演出。
これらの要素により、観ている側が引き込まれる素晴らしい作品になったのだと思います。
にしても、子供の涙は反則です、、途中涙が止まりませんでした。
「脳死は人の死」というフレーズをどこかで聞いたことがありますが、この作品によりその考えも覆された気がします。
父親は生きているとは思えず、
母親は生きていると思いこみ、
研究者は自分の研究に利用し、
周りの人たちは希望を持たせるために生きていると信じるふりをする。
どれが正しいのかはわからないし、誰かが決められることではない、とわたしは思いました。
脳死の娘を「人魚」としたのは、
水の事故に遭って、もうここにはいないけど、あの時の水の中で今も生きている、という意味が込められているのでしょうか…?
娘を持つ母親として泣けてたまらない
子役がすごい!
生きていることと死んでいること
客席中が泣いていた
ボールを拾いに播磨家に入った少年に対し、そこは「人〇の〇〇家」だと諭していたオープニングタイトル。
たまにいい作品を作るから侮れない堤幸彦監督。『明日の記憶』に次ぐくらいの重いテーマで心揺さぶられた。とは言っても、時折冷ややかな視線を投げかけるように見てしまう場面もあったのです。田中泯演ずる爺ちゃんが一代で築いた会社は今や医療機器の先端を突き進むほどの組織となり、息子の播磨和昌(西島秀俊)が社長をやってる。いわば金持ちといえる家庭での事故。しかも役員会で反対されるほどその特権を生かし、先端技術を脳死の娘に与えているのです。これが普通の家庭だと・・・などと考えてしまいました。
そんな状況であっても、田中哲司演ずる医師のぶしつけな臓器提供の依頼などが組み込まれ、母親薫子(篠原涼子)への感情移入がしやすいようになっていました。かつての臓器提供は15歳以下の子供はドナーになりえなかったのが、2010年の法改正によって日本でも行えるようになった。この2010年を境に、子を持つ家族が意思表示しなければならないパターンが多くなったのでしょうね。
最近の医療現場では延命措置や胃ろうなど必ず同意書にハンコが必要ですし、生かすか自然死かは家族が決める問題となっています。植物人間になることが100パーセントわかっていれば、個人的には延命措置は要らないと思うのですが、人それぞれです。この作品では子供ですから、親としては奇跡を信じたい気持ちが十分理解できるし、ちょっと疲れ果てた西島秀俊や、学校で死人だと言われ、距離をおいてしまう弟生人の気持ちもよくわかる。本当に難しい問題でした。
ゾンビのように思われたこと。ニヤッと笑う装置まで作ったこと。わが子を守るために狂言殺人まで犯そうとする薫子の狂気。どうしても一歩間違えばホラー映画になりそうな展開を、踏ん張ってシリアスドラマとして持ちこたえた。堤監督はこんな荒業まで使いこなせるようになったんだと感心しました。また狂気を表現するために警察まで呼んで押し問答してみせる場面は見ごたえがありました。とにかく俳優たちの演技が上手い。このシーンだけで1点加点です。
人間は2回も死なない。じゃ、007は?ゾンビは?イエス・キリストは?と、どこかで突っ込みたくなる自分が恥ずかしいです・・・また、ラストシーンの空地で思い出しましたが、オープニングのタイトルが一文字一文字現れてきたので、ボールを探しに来た少年にそこは「人の家」と言ってるような気がしたのも事実です。
妻と観ました。
考えさせられる
親心
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