人魚の眠る家のレビュー・感想・評価
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日本に何故、実印が存在するか
とても考えさせられました。
今回のテーマは、
とても考えさせられました、、
友人の小児ICUに勤めている看護師に
脳死について聞いたことがあったので、
何が正しいのか、
観ながら考えていました。
映画としては、
何回も泣けましたが、
子役と松坂慶子にやられました、
主演もっと頑張れ!と内心、、
監督が堤幸彦だとエンドロールで知り、
堤幸彦だったんだと、
良い映画だったので意外でした。
臓器提供もそうですが、
小児脳死の医療費の問題など、
日本はいろいろと向き合う課題が
多そうです、、
最後に薫子が
国に決めてもらうというシーンは、
ハッとさせられました。
どういう判決が下ったのでしょう?
東野圭吾あんまりわからないのですが、
とても良かったです!
重たくて、重たくて、号泣。
「人魚の眠る家」鑑賞。
*概要*
人気作家・東野圭吾のヒューマンミステリー。
*主演*
篠原涼子
*感想*
東野圭吾のファンですが、原作は未読。
テーマは「脳死」ということですが、なかなか考えさせられる映画と同時にめっちゃ泣かされました。
内容がかなり重いです。篠原涼子の迫真の演技と子役の演技が素晴らしく、緊張感が漂うシーンでは、カメラがぐらつき、逆にそれがリアルだった。
医学的なことはよく解らなかったけど、篠原涼子が勧められた科学技術に対して徐々に取り憑かれる様が非常に怖く、西島秀俊、周囲の坂口健太郎や川栄李奈たちにも影響が出る。
心臓は動いてるのに脳死状態にある我が娘を科学技術で神経に電流を流して動かすというのは、ちょっと複雑な気持ちになりますね。
篠原涼子の気持ちは分かるけど、取り憑かれてるようで怖いです…(^^;
川栄李奈の気持ちは、彼氏を奪われたような感じが見受けられる。あの目を見れば一発で怒りを表してる。彼女の複雑な演技も素晴らしかったと思います。
夫役の西島秀俊も徐々に科学技術に対して見方が変わり、複雑な心情が描かれてて、非常に難しい問題だなって心底思いました。
前半は重たくて、中盤はホラー、後半は泣けました。
ストーリーにも泣けましたが、子役が魅せる泣きの演技に思わず号泣。。
天才かよ!w
もしわたしがこの子供なら。
脳死、臓器提供、延命治療。価値観はそれぞれなのでこの映画の捉え方や感じ方も本当に多種多様と思いますし、正解も不正解もないと思います。
篠原涼子さんの迫真の演技。とても良かったです。何度も涙しました。わたしは子供はいませんが、この話がもし自分だったらと自己投影してしまうほど、引き込まれました。もし自分なら、わたしもきっとこのお母さんのように必死にわずかな希望にすがる思いで介護をしたと思います。
でも映画を見ながら、これは本当に子供のためなのか…ということもずっと考えていました。
もし自分がこの子供だったら。だいすきな母親と突然死別してしまったことに何より動揺し、寂しく思うでしょう。そんな時に母親が必死に自分はまだ生きていると言ってくれて、あんなにも懸命に介護し寄り添って、たくさんの時間を過ごさせてくれたことを、わたしがこの子供ならきっと嬉しく思うかもしれないと思いました。
他人が何と言おうと、天国に行く前に、ああして愛情を感じれた時間はお母さんにとっても子供にとっても、大切な必要な時間だったのではないかと最後は思いました。
( ただ、このお母さんにとっての子供はひとりではなく、もうひとり弟がいることも忘れてはいけないですが。)
命にまつわるあらゆる選択肢が正解か不正解かは、他者が決めることではないと思いました。やっぱり本人や家族にしかわからない思いがある。いちばん近くで生きてきた人にしかわからないことがあるから。
命とは、生きるとは。本当にたくさんのことを考えさせてくださる素晴らしい作品でした。
あいことば
問題提起を含んだエンタテインメント作品
ふたりの子を持つ播磨薫子(篠原涼子)。
夫の和昌(西島秀俊)は、ロボット技術を推進している会社の社長であるが、現在は別居中。
下の娘を小学校お受験を間近にしたある日、その娘・瑞穂(稲垣来泉)がプールで溺れる事故に遭ってしまう。
瑞穂は一命は取り留めたものの、ほとんど脳死状態。
医師の最終判断・宣告を待つばかりの状態。
しかし、薫子は「臓器提供を前提とした」脳死判定の行為そのものを受け入れることができない・・・
といったところからはじまる物語で、ひとの死とは何か、ましてやこれまでの人生途の少ない子どものそれをどう受け容れるべきか、という重い主題が横たわった映画。
なのだが、率直なところ、主題に真摯に向き合うよりも、観客の心情を動かし、感動させればよし、的な感じで作られているように感じて、冒頭から引き気味でした。
タイトル前の短いエピソード。
ノッケから仰々しい音楽で、ちょっと・・・。
幼い娘の瀕死の状態を受け容れるかどうか、ここいらあたりの中盤はかなり興味深く、映画的にも、社会派と(こういうと顰蹙かもしれないが)フランケンシュタインのモンスター映画的な側面があり、かなり興味深い。
そもそも、子どもの脳死というものがどういうものかわからない、というところから始まっているので、通常ならば自発呼吸もなく、延命措置をせねば心臓死に至るということがあらかじめ説明され、それでも一縷の望みをもって親はその子をの延命を願うのもわかる。
さらに(自発的でないにしろ)人工呼吸機が外れ、肉体的に成長することが可能ならば、それを「長期脳死」という言葉で受け容れ難いこともわかる。
なので、この中盤がすこぶる興味深い。
なのだけれど、終盤、過剰なほどのエンタテインメント(といっては語弊があるのかもしれないが)的な感動強要演出の修羅場・愁嘆場が登場し、ガッカリしました。
演出が過剰な上、そこで娘の事故の顛末が明かされる・・・って、事故の顛末、不要。
ただの事故でいいじゃない。やりすぎ・過剰すぎるよ。
この終盤の過剰演出が過剰すぎて、後半は、まるどエピローグの羅列にみえてしまうのは、映画としての主題を見失っている感もありました。
以下、個人的な蛇足感想。
娘を殺す、殺さない=娘が生きている、生きていないという、オン・オフ的発想には共感できない。
娘を傷つけ→傷害罪に問われる、問われないという方が、現実解的。切羽詰まっても、それまで大切に思ってきた娘を殺す(という意思)というのは、あまりにも身勝手過ぎて共感できなかったです。
とはいえ、少なからず(かなり大きい)問題提起を含んだエンタテインメント作品なので、まずますの評価はしたいです。
踏み入れてはいけない領域
子役の凄さにビックリ!
自分だったら
迷うなあ
自分はこの映画を観てどう思うのか。
見終わった今、うまく言えない。
我が子の脳死を受け入れるかどうか。
経験したことがないものを、よいとか悪いとか判定できない。
ただ、脳死を受け入れられず、子供を長期脳死状態におく親がいることやその気持ちはわかった。
そういう経験をさせてもらったことはこの映画を観た価値だった。
目を覚ましてくれと思う気持ちはよくわかった一方で、生きているとアピールすることは、側から見るとかなり気持ち悪いことも感じた。
そこまで感じさせる篠原さんの演技は秀逸だったのだと思う。
西島さんは相変わらず何をやっても西島さんだが(彼の強味でもあり弱味でもあり。木村くんと一緒)、坂口くんと川栄さんの位置もぴったりで、いい配役と思う。特に川栄さんはやっぱり主役なんかやらずに、名脇役を目指してほしい。
悪くないが勧める気にもならない、大切な重たさという感じの映画。東野圭吾も、困った話を書いたものだ。
抜け出せませんーー
ラストの問いかけ
子供の涙はいつ観ても切ない…
子供を突然に亡くす親は、一緒に心が死んでしまうと思う
脳死…辛く切ない判定です…
例え機械で動く肉体でも生きていると思いたい
ラストの移植された少年のシーン
臓器は記憶を持ってるという事だろうか。
もし、人魚の眠る家が、そのままの状態であの家族と対面したら…
あの子は入れ物が変わっただけで生きているのか…
この作品は、脳死してもAIのチカラで動くことができる
そして、移植された心臓は記憶を持ってるという二つの問題提起をしてるように思います。
心は何処にあるのだろう…
泣けるというよりは…
時間ができたので何か映画を見ようと半ば消去法的に選んで見た作品。一言で言えば考えさせられる作品だった。
テーマは「人の死とは?生きるとは?」といったところだろうか。これ自体は昨今よく見かける脳死を題材としたものである。ただ他の作品と一線を画すのは登場人物の多様性だ。
娘へ盲目的な愛を捧げる母、親としての立場と世間体に揺れる父、次第に手段と目的が逆転していく研究者、第三者の立場であり彼らに翻弄されるその研究者の彼女など、脳死した一人の少女を中心とした、様々な人物の多様な向き合い方が描かれている。どの観客にも登場人物の中に一人は、脳死について現在の自分と同じ考えをもつ者がいることと思う。
デリケートな題材で明確な解を用意することが難しいだけにどのような結末を辿るのかハラハラしながら観ていたが、最後にキッチリと伏線を回収して綺麗に終わらせるあたり、さすが東野圭吾作品といったところである。すっきりと感動して泣ける作品ではないが、人の死生観について鑑賞前にはなかった視点を得られる、深く考えさせられる作品である。間違いなく一見の価値はある。
良かったです
不気味の谷
事が起こってからが物語の本題が始まるのは十分に承知していたつもりだけど、いざとなると普通の日常に突然投げ込まれる悲劇にはだいぶショックを受ける。
号泣しながらごめんなさいと謝り続けていた祖母の千鶴子の姿はなかなか強烈。
ほぼ脳死状態の瑞穂に対し、生を信じて執着してしまうか死と受け入れるのか。
そもそも脳の機能が停止したから死なのか、心臓や身体の機能が止まったら死なのか。
医学的にどこかで線引きをつけなければならないとはいえ、境界が曖昧なうえにその判断を愛する家族がつけなければならない現実が辛い。
それがまだ幼い子供だから特に。
最初は良かれと思って始まった「禁断の延命措置」。
意識の無い人間に電気信号を流して身体を動かす技術が普通に凄くて目を見張った。
しかし不気味に見えることも事実。
精巧なアンドロイドに抱く不気味の谷現象のような。
順調に見えても形は歪で、眠ったままの瑞穂にどんどんのめり込んでいく母の姿に危うさも感じる。
しかし誰の行動にも愛が見えるので非常にもどかしい思いになって苦しかった。
生人の誕生日会に起きる大事件にはかなりハラハラさせられた。
それまで少しずつずれ始めてきた家族たちの距離に一気に爆発して非常にスリリング。
結果子供たちの本音や溺水の真実が浮き彫りになりハッと目覚められたから良かったものの、あの薫子のキレっぷりはものすごい迫力だった。
しかしあのまま瑞穂を刺していたらどう判決されたのだろうか。
脳死判定はしてないから殺人罪になったんだろうか。
「喜んで刑を受けます。瑞穂が生きていたことを国に認められたんだから。」
という薫子の台詞に胸がぎゅっと締め付けられた。
最後は綺麗にまとめられてひとまず安心。
少し綺麗ごとすぎるような、どうせなら最期まであの技術を試して歩かせてみたりどんどん範疇を超えるところも見てみたいかも、と若干黒い考えもよぎってしまったのも事実だけど。
要は人体実験でもあるわけで、エスカレートさせた結果に実は臓器提供もできないほど身体機能に無理をさせていたりとか…
そんなのクレームが来てしまうか。
話自体は興味深く感情が入って涙がこぼれることもあったけど、やりすぎなくらい美しく光の印象の強い映像やしつこいモノローグにあざとさを感じて辟易としてしまった。
でも変にリアルに寄せすぎてもしんどさ倍増だしもはやホラーになりそうなのでこのくらいポップに描くのがちょうどいいのかも。
子役の子たちの演技が想像以上に良かった。
播磨家は父親が企業の社長ということもありだいぶ裕福なため満足すぎるほどの延命策が打てることも大きいなと思った。
和昌の体型にぴったり合ったジョルジオ・アルマーニのスーツと、心臓移植の募金を募っていた父親のよれたスーツのコントラストが印象的。
あとずっと引っかかるのが、夫婦の離婚危機のきっかけが和昌の浮気であるということ。
あんな良い人な雰囲気でいたけど、でもあんた浮気したんじゃん?と色眼鏡が最後まで離れなかった。
どんな子とどんな浮気をしてどうバレたのか詳しく教えてほしい。地味にスキャンダルですよ社長。
もし自分の家族がこんな状況になったらどうするか?もし自分が脳死状態になってしまったらどうしてほしいか?
置き換えて考えてみてもなかなか答えは出ない。
ドナーカード持っておこうかなと思うこともあるけど、眠ってる自分の身体が知らぬ間に抜き取られる恐怖も正直あるじゃない。
常々「死」がすぐ隣にあることをまた一つ実感した映画だった。
原作はもっと面白いんだろーなー
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