劇場公開日 2018年11月16日

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「重過ぎるテーマを扱いきれなかった印象」人魚の眠る家 サカモトさんの映画レビュー(感想・評価)

1.5重過ぎるテーマを扱いきれなかった印象

2021年2月18日
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脳死とは人の死なのか。そして、脳死状態の人の現状を維持し続けることは正しいのか。と、いった、重くそして難しいテーマの本作。それは一概に答えの出ない問題ですが、この作品の場合に限るならば、正しくなかったと断言できます。

脳死状態の我が子を、狂気的とも言える措置で守ろうとする母親。それは分かるのですが、その狂気に巻き込まれる周囲、特に子どもたちが不憫で見ていられません。

問題提起をするのであれば、もっと賛否が分かれるような状態を見せて欲しかったです。これではただただ、脳死状態は関係なく、母親が子の死を受け入れられずにおかしくなっている、と受け取ってしまう人もいると思います。

重いテーマに作品がついてこられなかった印象を受けました。

笹本