「むずかしい作品」人魚の眠る家 Normanさんの映画レビュー(感想・評価)
むずかしい作品
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溺れて脳死となってしまった傷ひとつない状態の娘を技術を使って、電気の力で体を動かすことができるようになったけど、結局脳死していて、自発的には呼吸ができておらず、脳死から回復することは無いと言われてることが多いらしいです。
それでもお母さんは目を覚ますと信じて、ずっと眠り続けている娘を家で面倒見て、車椅子で散歩させたり。
けど母親からしたらそれが普通のことで。
けど周りからしたら亡くなっている子をずっと連れて歩いているみたく観られてしまう。
機械を開発した人も、身体は元気になっていく姿を見て自分の開発は成功していると、頑張ってお母さんの手助けをしています。
そこにも父親は、徐々にどんどん違和感をいだいています。
そして自分の娘をドナーに出そうと考えます。
どれが幸せなのか、どれが正解で
どれがダメで、どれが不正解で。
息子ちゃんの気持ちもわかるし、もし自分が同じ立場になった時、どの角度から人を見ることになるんでしょうかね。
自分がどこに当てはまるかもわからないです。
化学的に死んでいると言われている娘に
刃物を突きつけて、死んでいる子に包丁で刺したら
罪に問われますか?と。
これはサイコパス映画ではなく
人間の映画でした。
これを親子愛と呼べるのか
執着と呼ぶのか。
けど最後は、旦那様も奥様を受け入れて
2人で娘さんを連れて散歩へ。
娘からお礼を言われている幻覚をみて
臓器移植をすることにして、命が一つ助けられました。
考える作品です。
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