「人の命とは?「生きた死体」を巡る家族たちの複雑に絡み合う物語」人魚の眠る家 映画野郎さんの映画レビュー(感想・評価)
人の命とは?「生きた死体」を巡る家族たちの複雑に絡み合う物語
前半は東野圭吾らしからぬ普通の家族ドラマかと思ったら、徐々におかしくなっていく母親の言動からそれぞれの想いが複雑に絡み合う心情サスペンスへと怒涛の展開があった。
様々な人間関係のサスペンスドラマを描いてきた東野圭吾の真骨頂ではないだろうか。
テクノロジーの進化により人間の生命までをも操れるようになった現代、そのモラルを問われ、そして「人の命とは」を改めて考えさせられる重厚な作品。
命と犯罪を天秤にかけるシーンでは観ているこちら側も言葉を失い、裁かれているようだった。
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