ビューティフル・デイのレビュー・感想・評価
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生へのカウントダウン
ジョーの過去やトラウマ、少女とその周りに何が起こったのか、全てを語りきらず断片的に切り貼りする構成。
大きな身体に髭の生えたイカついおじさんが、頻繁に幼い頃の虐待と軍人時代の惨い体験がチラついて苦しむ様子が痛々しかった。
「何してるんだ」と自問を繰り返して、事あるごとに死への一歩を踏み出すもすぐ引き返す姿が印象的。
細かいストーリーを汲み取り掴んでいく面白みはあるけど感情移入はしにくい映画だった。
最後の台詞はホッとするものの、イマイチ唐突にも思える。
とはいえ家族も仲間もなくし、生きる意味を失った彼らがあて先もなく「行こうか」と言い合えることにグッときた。
ふと目を逸らせば死んでしまいそうな二人だけど、それでも生きることを選んだ事実に安心できる。
被写体に近めのカメラワークで映像が綺麗。音楽も意外とノリのいいハウス系で好きだった。
ドロついた血液などたまに挟まれる生々しい描写にドキッとできる。
なかなかストーリーにのめり込み楽しめる感じではなかったし、わりと単純な本筋に拍子抜けしてしまったのが残念。
ビジュアル含め好みな映像と演出の面白さで乗り切れたかな。
色々と理解しきれない、形容できないこの映画
面白くないわけではない、ただ理解しきれない部分が多すぎて分からない
物語としては幼い頃のトラウマを抱えた殺しを問わない人捜しの依頼を請け負う男の断片的な生活とトラウマの内容が描かれ、そこに舞い込む議員からの依頼
淡々も依頼をこなし、娘を発見したが…
そこからの展開は死体の山、山
依頼を持ってくるヤツらも母親も殺され彼の元には何も残らない
母親と共に死のうとしたが、攫われた議員の娘を助けるのかなんなのか、全ての元凶たる政治家の元へ向かう
この辺の心理的描写などはもう察するしかないし、もう分からない展開にどうにかすがりつくしかなかった
ジョーを演じるホアキンフェニックスの熱演は凄かったのだが(虚ろな目やトラウマで少し可笑しい様など)どうにも展開がよく言えば丁寧、悪く言えばスローなのでこの辺で評価分かれる?
独特とも言える低音が響くような不穏な音楽は観る者の不安感や良い意味での気持ち悪さを煽ってくるようだ
監視カメラに映るジョーの姿はまるで殺人鬼のようにも映るという描写もあり、映像感覚的にも面白さはあるかもしれない
最後に拳銃で自殺したような描写(妄想)は過去との決別とかなのだろうか?
もう他の人のレビュー観て考えます…
色々と見てから追記
とにかく説明はないので補完力というのか色々と察して見るしかない映画
確かに湖のシーンは美しかったかも
面白かった
前知識無しで観に行ったら、タイトルに反して暗い音楽、主人公の自傷行為に耐えられなくて、途中退出する所でした。
ところが中盤から急に面白くなり、観た後は自分も主人公達と一緒に、現実は辛いけど、一歩踏み出そうという気持ちになりました。
演出や音楽は特殊で、脳内に残る作品というのもわかる気がします。
今のタクシードライバーか!
ホアンキンフェニックス演じるジョーは、失踪した少女を取り戻す稼業だ。年老いた母と2人暮し。
ある時議員の家出した娘を取り戻して欲しい依頼を受ける。けっこう、バイオレンスシーンと、臨場感あるサウンドが、嬉しい!14歳の少女のエカテリーナが大器の予感!
好きな人もいるのか。。?
演出、演技力ともにかっこよく、音楽の使い方が上手いと思った。真剣な暗殺シーンで可愛らしい音楽を使えるのは映画の強み。
しかし、クライマックスを見る前に終わった感が強かった。もう少しメッセージ性、人物の感情を明確に伝えてもらう方が心地よい。
自殺願望があるという前情報があるから理解したが、何か刺激のような、自傷行為に快感を覚えるタイプのようにも見える演出だった。
知事が死んでいるのを見て何故「俺は弱い」だったのか。父が猫背は女々しい、真っ直ぐ立て、と伝えたこととどう繋がっているのか?
ニーナの存在は何なのか。なぜ序盤からジョーに心を開いているのか?二人の関係性は全く伝わって来なかった。
つまらなかったワケではなく、あまりに途中で終わった感が強く、これから伏線や登場人物の心の動きを見せてくれるのか、というタイミングで終わった感じ。残念な気持ちになった。この作品の何が「ビューティフルデイ」なのか分からなかった。
色々他にも何か読みとろうと思ったが自分には無理だった。
映像から理解するしかない
台詞が少ない映画なので、映像から理解しないとならないです。英題と邦題が違いすぎるので、やはりこれも英題のまま邦題にして欲しい内容でした。存在してるような、してないような二人。彼女のお父さんは本当に自殺なのか、殺されたのか?
全編、だいたい夜と雨、死にたい主人公が何とか生きてきたけど、やっと、最後に晴れて、新しい一歩を踏み出せるんだろうなと、予想できる(人によって捉え方が変わるかもしれませんが)ラストでした。
観るのは一度でいいかなと。
エンドロールで、主人公のジョーが、ダブルだったので、どのアクションシーン(って程のアクションあったか?)で代役居たのかわからなかった。
音楽は良い
どうしてもタクシードライバーを連想して比べてしまう。だからかホアキン・フェニックスのキャラクターに強烈さを感じない。ホアキンが名優なのはわかりきっているが、他の映画に比べて面白さを感じない。暗く苦悩するだけのキャラ(救い出す少女もそうだが)の雰囲気だけで押している内容にしか思えない。人物のバックボーンも描くなら描く、描かないなら描かないと割り切るべきだと思う。音楽は個性的でよかったが雰囲気映画は乗るかそるかだと思う。理由なくハマる映画もあるが、個人的には乗り切れない映画だった。
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