劇場公開日 2018年6月1日

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「終盤の急展開にびっくり」ビューティフル・デイ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0終盤の急展開にびっくり

2023年11月29日
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鑑賞方法:DVD/BD

「タクシードライバー」が引き合いに出されてしまうのはどうしても避けられないよね。現代版リメイクやリブートなどと言われても仕方ないほどに内容は酷似している。終盤の急展開にびっくりしたけれど、それも含めて似たような内容だった。
それでも、パクリだのなんだのと言われて酷評されていないところが本作のスゴいところだろう。
それだけ「ビューティフルデイ」が持つ力強さが突出していたといえる。

主人公ジョーは心に傷をおい精神が崩壊しつつある元兵士。狂気、優しさ、哀しみなど複雑で多面的な難しい役をホアキン・フェニックスが熱演した。セリフが少なかったのも印象的だ。
これは監督で脚本のリン・ラムジーの特徴かなとも思う。「少年は残酷な弓を射る」もセリフの少ない作品だった。
結果として濃密さや重厚さが増して、力強い作品になる。

ジョーの心的外傷の原因が明白で分かりやすいのも良かったと思う。幼少期の父親からの暴力と戦場での経験の二つだが、これがストーリーが進むにつれて形を変えて修復されていっているような気がするのがいいよね。
そして、血の雨の中から再生し生まれ変わる。「今日は良い天気よ」

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つとみ