「トラウマ塗れ」ビューティフル・デイ 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
トラウマ塗れ
壮絶な過去を引き摺りながら死んでいるように生きる悲壮感が漂う男。
断片的な映像での描写に男の過去をはっきりと理解することは出来ない。
それを語ることもしない。
ただ哀しい男であるのは解る。
母親との何気ない場面にすら暗いモノを感じる。
ベタな曲を口ずさみながら死ぬ男と死ねない男の狂気じみた奇妙なシーン。
心が死んでいるような無感情で表情も変わらない少女が一度だけ感情を剥き出しに「ジョー!」と叫ぶ。
湖の底で少女の幻影を見て死を諦める男が救われたい気持ちを浮遊しながら向かい合う。
"まったくもって存在していなかった"男と少女のこれからは・・・・!?
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