15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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良い映画でした!
イーストウッド流"再現ビデオ"
文字通りです。
主題としては運命に導かれた若者達がテロリストと戦うというもので、それは偶然ではなく神の導き?必然だったと言う…
出演している3人が実際の事件に遭遇したご本人達
(それにしても芸達者だ‼︎)
であるという一風変わったドキュメンタリー的なところが、子供時代などどこまで事実なのかは置いとくとしても、イーストウッドの作家性云々論じられるところなんでしょうが、個人的には、同じ実話ならハドソン川の奇跡の方が面白かったです。
何故プロの役者ではなく、素人で撮影したのかその辺の経緯はわかりませんが、あえて批判も承知で撮影したところは実験的な作品であることは確かだと思います。
また、周りのそんなに映画見ない人達がこの作品に興味を抱いていたので、そのあたり今回あらためて予告編の出来って大切だなぁと思い知らされたのでした。
最後まで見届ける覚悟
ラスト30分の緊迫感。運命に導かれた青年達の勇姿。
【賛否両論チェック】
賛:3人の若者達が、導かれるように事件へと至っていく過程に驚かされると同時に、いつ起きるか分からない非常事態に対し、自分ならどう行動するべきなのか、改めて考えさせられる。
否:テロ事件そのものの描写はラスト30分くらいなので、期待しすぎて観ると拍子抜け&退屈してしまいそう。
まず何よりも特筆すべきは、犯人を取り押さえた青年達本人が、自身を演じているという点です。そのため、エピソード1つ1つにも、自然とリアリティが感じられるようです。一方、肝心のテロ事件そのものを描いたシーンはラストの30分くらいで、映画のメインはあくまでも3人の若者達が育ってきた姿なので、事件そのものの過程を期待しすぎて観ると、思わず拍子抜けして退屈してしまいそうです。
それでもよくよく観ていると、スペンサー達3人の決断や行動の1つ1つが、運命づけられているように事件へと繋がっていることに気づかされます。
「もし彼らが酔っ払いに勧められずに、アムステルダムに行かなかったら・・・?」
「もし彼らがパリに行くのをやめて、列車に乗らなかったら・・・?」
「もし彼らが、列車の座席を移動していなかったら・・・?」
考えれば考えるほど、事件を最小限で食い止めた3人の存在の大きさに驚かされます。
そしてフランス大統領が語っていたように、
「危機に瀕した時、誰もが行動することが大切。」
という言葉にも、改めて考えさせられます。いつ何時、誰の身にも起こりうる非常事態に、自分がどう行動出来るのか。そんなことを問いかけてくる作品です。是非ご覧下さい。
母親が子を信じる事の意味
役者さんが実は当事者だったと知った時の驚き、もうそれだけで観たくなった。
そして初めての演技とは思えない程の上手さ、これはクリントイーストウッド監督の懐深い見守りの中でこそ。
導かれる事に身を委ねれて発揮されたんじゃないかと思う。
そして母親が息子を心の底から信じて個を尊重する関係性が、大人に成長した後の自分への信頼感に繋がったのか。
何気に描かれていたそこに一番心が揺れた。
主人公達の人間性をとても近距離で感じられるような映像が長い時間あった。対してテロ犯のほぼ何者か分からないような謎に包まれたままの存在との対比が、人間性の善と悪との違いを体感で感じさせられる。
心が震えて久々にパンフレットを買いました。
まさかの本人出演
私は青春ロードムービー系は好んで観るタイプなので、前半の感じも嫌い...
実話に基づくテロ事件。
ピークはCMのそれ
正直に言います。CMのシーンが正直ピークです。クリントイーストウッド作品ということで過剰に期待していました。
実話に基づいたこともありリアルな緊張感(よく言うと)それがリアル過ぎて(本人の方々には申し訳ないが)作品としてはあっさりした事件だったんだなと思ってしまいます。(実話なので大事に至らずに良かったことなのではありますが映画としては…)
パトリオットデイのように犯人側にも視点を向け、テロが起きてしまうその瞬間までをスリリングに描くのかと想像していたが、前半いやほぼ全編3人の旅行記を見させられていた。
作品としての奥深さはなかったかな
3人がナイトクラブで羽目を外してたシーンがむしろむなしく感じるほど災難に見舞われたなぁと…
大変変わった作品である
大スクリーンで観るようなものでなく、どちらかとアート系の映画館で見たほうが楽しさ倍増できるイーストウッドのシネマスクエアとうきゅう路線。それをサスペンスものみたいにして当てようという配給会社の感覚は未来の映画の観客のことを何も考えていない。
作品は既に、というか何作も前から達している極みの上から人間社会をゴーストのように眺めている感覚のまま、淡々と進んで、淡々と終わる。その一瞬、その偶然へのメカニズムというか、運命の歯車を高みからみせる。それを事件の当事者(素人)で。そんなリチャードリンクレイターがやりそうな実験的映画で、もちろん予告のようなエモーショナルさはないが、なぜかそこに大いなるものを感じて人生、というか、この世界、を感じる。
イーストウッド作品は色々観ましたが…
あるアメリカ青年の青春映画と思った方が良い
本作品、テロに命をかけて立ち向かった勇敢なアメリカの青年のお話と言う事になっていますが、ある意味、それを期待すると裏切られてしまう映画かな・・・・
本作品を言い表すと「あるアメリカ青年の青春映画」と宣伝した方がいいのかな・・・
肝心なテロのシーンや、ある意味ハラハラドキドキするするシーンも殆どなく、あるアメリカの青年にスポット当てた違う意味の「スタンドバイミー」かな・・・・
また、違う角度から見れば、アメリカのプロパガンダにも見える。
本作品、大好きなクリントイーストウッドが監督したと考えるのなら、彼なりに素晴らしい所は、本作品、主人公達を俳優さんを使わず、本人達を出演させているところ、また多分本作品でも、リハーサルは全くやらず、出演者そのものの演技を大切に撮り上げて作ったんだろう。
それはそれで、良く出来ていると思う。
ま、内容の方は、曲げる事が出来ない事実を撮っているので、脚色しようがないんだけど、しかし、商業映画として考えるのなら、脚色しても良かったかなと思うね。
今回の作品は、見る人見る人で見方や感想が大変に違う映画だと思います。
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