15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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ブレない信念が人を救うという美談
ブレない信念が人を救うという美談、が、英雄三部作(と、勝手にまとめた、アメリカンスナイパーとハドソン川)の共通項なのかな、と解釈しています。
壮絶な事件の救出劇描写があっさりしすぎ、との評価もよく見かけますが、映画化しなければ見ることのできなかった三人の少年時代の葛藤や価値観に焦点をあてているところにメッセージがあるのだと思います。
当事者起用の斬新さもさることながら、本人たちの子ども時代をリアリスティックに再現できるちょい似の子役を発掘しているのも、地味に素晴らしいと思ってしまいました。
子ども時代のスペンサーの部屋に「硫黄島からの手紙」のポスターが貼ってあるという小ネタ、見逃さなかったですよ。
実話以上?
実話の映画化は数々あるけど…。
あまり基礎知識を持たずに観賞。
良い話でしたという感想を抱きながら、エンドクレジットを何気なく眺めていると…。
色々と驚きと納得と…。
さすが、クリント・イーストウッド!って感じでした。
同日観賞した某アカデミー受賞作より、よほどアカデミーだった。
凄いけど…
軍隊所属といえど一般人があのような行動が出来るのは素晴らしいと思う。
が、しかし電車内で起こった事が思いの外あっさりで緊張感…?があまりなかったように思いました。
ドキュメントとしては素晴らしいかも知れませんが、娯楽としては微妙かもですね。
遅ればせながら
前評判が良く、その後落ちたみたいでどうしょうか迷い、覚悟してみました。
実話はドラマチックじゃなく、淡々としてみえるので。
でも、大丈夫だった、成る程そう言う幼少期を過ぎ、こうなったのね、さぞかし母は誇らしいことでしょ、問題児扱いされて、でも息子を信じた母は偉い。あの校長をはじめ教師の皮肉とも感じる怠慢な態度、監督は強調したかったのか、、酷いね。あれじゃまともな大人に育たない、すぐ薬ずけ。
今のアメリカの現状を揶揄してるように感じた。こどもの頃からリアルな銃でザバゲイ。ちょっと怖い。
ふたりが兵士で訓練受けてるから動けたんだ、素人には無理。でも演技は素人とは思えない。非とを助ける仕事に就きたいとその志を貫いた素晴らしい意思だ。
本人起用で伝わるもの
正直今期の映画で1番期待薄だった今作
予告だけを観て、実話とのことだったのでエピソードもレビューも敢えて深く調べなくて正解だった
構成はリアルタイム、幼少期、列車に乗り込むまでの時間軸を丁寧に(ほんと無駄ではないかと思われるぐらい)描き、ラストに至るというスタイル
スペンサーとアンソニー、後から合流するアレクのあまりにも日常的なヨーロッパ観光の模様が永遠と繰り広げられる様で、意見が分かれる要因はこれかと悟った
音響関係に詳しくないので割愛するが、幼少期と現在と映し方に差があって、佐藤政道さんのNAが入ればさながら奇跡体験であるというほどにこれが映画であることを忘れていた
自分的にはナシではなかったようで、3人の観光は普通に楽しそうだったし海外未経験身からしたらあちらの日常的なホテルや景観は目新しく退屈せず観られた
ラストの展開もこれまた映画であることを忘れたというか、ザ映画的な展開はというと恐らく予告の緊張感がピークだろう
実話を基にした作品で、まさかの3人ともども本人役で出演という前代未聞の実験的な試みには感服した
その割には経験者でないかというくらい自然だったが…
幼少期、現在軸のゆるい観光模様はなくてはならない、これまでの絆と想いあってこそのラストの収束劇たと思うと感慨深い
映画を超えたドキュメンタリー体験だった
本国ではどちらかというと批判的な意見が多いようだけど、国民性というかなんというか比較的日本では受け入られている模様
公開からしばらく経っているせいなのか、上映シアターが4dxだったのは未だに謎
気付かぬ間に実は機能が仕事していた…?
演出の実験としては面白いですが...
偶然乗り合わせたアメリカ人青年たちが、列車テロを防いだ話。主人公たちの勇敢な行為は称えられて然るべきですが、山場の筈のテロリストとの闘いも実にあっさりしたものでちょっと拍子抜け。でもこれが事実なのですから致し方ありませんが... 実際に事件に遭遇した青年たちを映画の役者に抜擢したのは実験としてはなかなか面白かったのですが、軍隊募集のプロパガンダのような感じもあったりして(少し穿ち過ぎかな?)。
神に導かれた運命
アムステルダムからパリへ行く列車の中で実際に起きたテロ事件
それを防いだのは、3人のアメリカ人旅行者
彼ら3人を本人が演じて、そのテロ事件をよりリアルに再現した作品
彼らは幼い頃に出会い「サバゲー好き」で意気投合
大人になって離れて暮らすことになっても、交流を続ける親友になった
正直な話、その事件に至るまでの彼らの人となりを描写するプライベートシーンが長くて
途中で
「このくだりは必要か?」と思ったりしてた
けれど、いざその事件が起きてみると
そこに彼らが居合わせたのは「ただの偶然」ではなく「神の導きによる運命」なのだという、この映画の主張を観客に信じさせるために、彼らのそこに至るまでのストーリーが必要だったのだ
なぜ、それが運命なのか
幼い頃から「人を助けたい」と神に祈り続けたスペンサーが
彼の願う部隊に入れず、仕方なく人命救助の部隊に入り
そこで学んだ知識が、テロリストの制圧に役に立ったように
神は彼の願いを叶え、彼にテロを防がせるのにふさわしい人になるために
彼に試練を与えたのだと、彼の人生が証明している
だからこそ、彼ら自身を演じるのは、彼ら以外は考えられないのだ
もし、他の人が演じたら、神の意志を否定することになってしまうから
そうして、クリント・イーストウッドはそのアメリカ的な強さが世界各地で命を救っていることを示している
確かに、それも事実だと思うし、彼らの勇気も素晴らしいと思う
けれど、幼い頃から本物そっくりの銃でサバゲーして楽しむような世界観は、ちょっと受け入れられないなと思う部分もあった
事件を"リプレイ"する意味
原作未読。イーストウッド監督作品はいくつか観賞済。
ジャージーボーイズ以降のイーストウッド監督の実在の人物を扱った近年の作品に毎回感銘を受けていたので、この作品も劇場で観なければ!と思い観賞。
結果、今回もイーストウッド監督の「こう撮るか!」と言うアイデアと、それのみの映画にならない見せ方の巧さに感銘を受けると共に、三人の歩んだ道が結果的にあの事件へ導かれていた様に見えるのが、”1つのミスも許さない今の社会”へのメッセージになっているような気がした。
事件発生直前から始まり、少年時代、青年時代、旅行先での事と事件が交錯しながらストーリーが展開していくんだけど、観終わった後に思い返してみると事件解決の要因になった必要最低限のシーンしかないものの”必要最低限を切り貼りしただけ”とは全く思わず、三人の人生(主軸はストーンだけど)を観てきた充足感があった。
イーストウッド監督は最初役者で演じることを想定していながら、結果的に三人の自然な関係性を見て本人達でやる事に決めたらしいけど、自分は予めその情報を知っていて観たので本人達なんだって解った位、”演じる”ではなく彼らの事件へ至るまでの”リプレイ”を観ている様に感じる程、違和感の無い演技だった。
その"リプレイ"感を増しているのは、事件のシーンは主役の三人のみならず実際の列車に乗っていた乗客や、助けに駆けつけた警察官、レスキュー隊員まで本人役として出演させ、実際に事件が起きた車両と同型の車両(しかも貸し切りじゃなく運行中に二両使って!!)で撮影することで本人達が体験したあの状況が自ずとレンズに映ったっていうのもあると思う。
事前にこの作品の評で『事件を追体験する事で、本人達の事件に対するトラウマなどを克服するセラピー的な効果もあるんじゃないか』ってものも見たけれど、映画.comのインタビューを見る限り本人達も出演まで克服出来てはいなかったんだろうな…。
劇中で”自分の人生は運命に導かれている様な気がする”ってセリフがあったけれど、個人的にはそれが事件だけじゃなくその事件を執筆し、イーストウッド監督がその本に目を止め、本人達が本人役で演じること、そして(今後役者になるかわからないけれど)その先の未来へも運命に導かれている様に見えたし、自分も理想的な人生を歩んでいるとは思ってなかったけれど、この作品を観て”いつかはこういう風に人生を振り返られる様になりたい”と思ったなあ…。
もしかしたらイーストウッド監督がこの作品に惹かれたのも、自分もストーンと同じ様な事を思ってきたってのもあるのかな…?
と思ったらこのインタビュー(https://natalie.mu/eiga/pp/1517toparis)で近しい事を言っていて納得。
映画の多くは冒頭の五分間を見ればその作品のテーマ性が描かれているって聞くけど、この作品の場合は冒頭で「あなた方のお子さんは注意欠陥性障害(ADHD)かも知れません。薬品を処方された方がいいのではないですか?」と言われるけど、もし教師に言われるがまま薬品を処方してあの学校に居続けさせてたら三人が出会うことは無かったし、あのテロ事件でもっと多くの犠牲者が出ていたかも知れなかったのを考えると統計学とか一般論で縛り付ける、後からあの時ああすれば良かったんじゃないですか?みたいな、二元論でしか語れない人々はナンセンスだって言う様にも感じられた。
個人的には、もう1つ事前に見たこの作品の評で『旅行先のナイトクラブのシーンをイーストウッド監督はどう思って撮っていたんだろうか』みたいなものがあって、実際のそのシーンを観てみたら確かに(勿論それを知らない人は普通に観るだろうけど)イーストウッド監督がどういう感情で撮っていたのかとても気になるほどはっちゃけてるシーンで、イーストウッド監督の苦々しい顔が浮かんで思わず噴き出しそうになったw
本人が本人役で出演していると知らなければ、普通に観ていた。そのよう...
本人が本人役で出演していると知らなければ、普通に観ていた。そのような仕上がりの映画。なにか不思議な感じがした。
☆☆☆★★ 本当にズブの素人が演じているのか?…と思う位に、主演の...
☆☆☆★★
本当にズブの素人が演じているのか?…と思う位に、主演の3人の演技が自然なのが驚きで。子供時代からの仲良し3人組が、何故!この瞬間に至ったのか?が分かる。
アメリカは世界の警察! を自負し。その思いを背負いながらも、【真実の戦場】を目の当たりにし、やがて心境に変化を来たした『アメリカン・スナイパー』の英雄狙撃手。
目の前に刻一刻と危機が迫って来た瞬間。己のスキルを最大限に発揮し、危機を回避した『ハドソン川の奇跡』のベテランパイロット。
そしてこの作品では、「いつかは戦争で困っている人を助けたい!」…との強い意志を持っていた男の子。この彼が事実上は主役と言えるのだが。如何にして(その場で適切な対応が出来る)スキルが上がって行ったのか?が詳細に描かれる。
それだけに、『アメリカン・スナイパー』『ハドソン川の奇跡』に続く。イーストウッドの【実録・民間人ヒーロー映画3部作】とも言えようか。
とは言え!良作で有るのは間違いないのですが。これまでのイーストウッド作品と比べてしまうと…と思ってしまう。
昨今、イーストウッド作品は。何を撮っても絶賛の嵐で。なかなか貶すのは勇気が要るのかも知れないのだが、何でもかんでも絶賛ばかり…ってもどうかと思うよ(^_^;)
2018年3月1日 TOHOシネマズ西新井/スクリーン9
気恥ずかしくないのかな
大手柄の顛末を自ら演じて映画になるなんて、気をつけないと有頂天になりそう。フランス最高位の勲章ももらっているわけでそれをまた再現したりと。なぜ本人が演じる必要があるのかが今一つ分からない。映画は映画、事実は事実。境界を曖昧にするのは変な感じ。何が変なのか考えてみると、主人公だけが本人であとのキャストは俳優というのがどうも中途半端でしっくりこない。それに、この映画に全く脚色がないなら実際の当事者が演じても一向に構わないが、そんなことはまずないだろうから、当事者はいくらか事実と異なる演技を強いられたはず。果たしてそんな状況を当事者たちが納得できるのだろうか。映画という脚色OKの世界に実体験した本人が真っ正直な気持ちで取り組めるものか?そこがどうやら変な感じの正体らしい。
それから、子供の頃に問題があっても英雄になれる可能性があるような展開で描かれていたが、だからといって、子供の問題行動を放っておいて良いわけではない。このケースは"たまたま"そうだったというだけで、解釈を間違ってはいけない。…うーん、たまたまこの列車に居合わせた3人がたまたまテロを阻止した以上に意味を見出だしてはいけないような…特に子供の頃のこととつなげちゃいけないような気がしてきた。
映画としては、全く退屈することもなく、事件がよく分かって勉強にもなったし、さすがイーストウッド監督と思う。ただ、そう感心すればするほど、主人公の3人にホントにこれでいいの?と聞きたくなるという……。
実話としては素晴らしい
アンソニー・サドラー
アレク・スカラトス
スペンサー・ストーン
この3人が素晴らしい。軍人としての行動かもしれないが、そう簡単にとれる行動ではないと思う。特にアンソニー。彼は民間人なのに賞賛できる、とても素晴らしい行動なのかと思った。しかも素人なのに演技がかなり上手いと思った。
フランス大統領の言葉は感動する。素晴らしい賞賛の言葉だ。心からの言葉なのだと感じた。
3/20(火) TOHOシネマズ日本橋にて
リアルを超えたリアルさ。
クリントイーストウッド監督の作品はアメリカスナイパー、ハドソン川の奇跡と最近のものも観ましたが、リアリティがハンパないです。
テロリストと戦ったご本人達を主演に起用するなど発想がスゴいですね。
しかし、それをドキュメンタリー映画ではなく、エンターテイメントにしたててるのは流石でした。
次回はどんなテーマで映画を見せてくれるか楽しみです。
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