15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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イーストウッド監督作品にしてはストレート
楽しめましたが、クリント・イーストウッド監督独特の変化球を感じなかった。実話だから、出来ないだろうが。
ですが、俳優(事故遭遇本人)達のヨーロッパ旅行が、本当に楽しそうに演出されてたのが印象的。凄いです。自身のヨーロッパ旅行を思い出して本当に楽しかった。
監督作品のファンです。ずいぶん高齢になってますが、次回作品もまだまだ期待して待ってます。
やっぱり好きだわ
これこそドキュメンタリー。
3人の若者が恐怖に怯えずに勇敢に行動した
日常に突如舞い込む恐怖
『ハドソン川の奇跡』のイーストウッド監督(87歳ですって!)の実話を元にした作品。驚くべきはやはり、犯人を取り押さえた本人たちが「再現」していることである。もはやドキュメンタリーとも言えるような斬新でリアリティに溢れた稀有な映画体験であった。
事件については、長々とは語らず、その瞬間に起こった事が淡々と映像に乗せて流れる。車内の緊張感は凄まじいものだったのにも関わらず(私はスクリーンの前で思わず体に力が入ってしまったが)彼らは至って冷静だった。
彼らは、ごく普通の若者で、ごく普通にヨーロッパ旅行を楽しんでいたのである。ローマ、ヴェネツィア、アムステルダムと...セルフィーにビールにワインにクラブ、そして2日酔い。とてもありがちではないか。そんな日常に、黒雲は突如として舞い込んでくるものなのだ。それは我々とて、全く他人事ではないのではなかろうか。我々が呑気に暮らすこの日常に、突然、ソレはやってくるのだ。
実話(もはやこれは再現だが)で我々は、自らに問いかける。自分ならどう行動するだろうかと。少なくとも私は、彼らのような勇気ある行動はできないだろう、勇気の影に隠れてべそをかいているかも知れない。彼らの勇気と冷静さは、どこから生まれるのだろう...
これが「実際に起きた」という事実を知るだけで、大なり小なり我々に影響を与える、素晴らしい作品だ。
何故その行動を取ったのか、が分かりやすい
思ってたのと違ったけど、最後なぜか涙が止まらなかった。何で泣いてる...
普通の若者たちの話
ヨーロッパに行くなら
実験的
賛否両論あるのも納得。
イーストウッドがテロを撮る、ですからね。宣伝文句。
ある意味ミスリードに見える宣伝に惑わされて拍子抜けするのも分かりますよ。
でもね、やっぱり巨匠の演出力は神ですよ。素人3人にあれだけの演技させるんですから。当事者をキャスティングするなんて普通では考えつかないない事をサラッとこなして、さらにあの語り口のキレ味。90分台ですよ。編集まで神。
しかも作品テーマにはしっかりとテロリズムも内包しているので、決して宣伝詐欺ではない。
他者の為の自己犠牲や正しい行動こそ最も崇高なのだ、というキリスト教的思想を孕んだ作品が近頃やけに散見されるが、今作は実話でありキャストも当事者なのでメッセージの重さが違う。
これは傑作ですよ。
高いリアリティラインこだわったせいで、劇映画的快楽に欠けるのは否めないのでその分減点だが、巨匠の飽くなきチャレンジングスピリットには脱帽。
まだまだ観たい、イーストウッド監督作。
Cイーストウッドだものね
本人が本人役
観終わってわかった
前置きが長い
本人って!
『15時17分、パリ行き』を観た! こんな映画観たことない…。実話の映画化なら掃いて捨てるほどあるけれど、これはその上を行く。イーストウッド監督、ヤバすぎです。
〝ヨーロッパ旅行中のアメリカ人青年(仲良し幼なじみw)3人組が勇敢にも列車テロを防いでみせた〟という事件を『本人たち』に演じさせてみたら…最高だった! 本人って。
テレビやネットでは、やれフェイク・ニュースだ炎上だと、「事実」や「伝えたいこと」が置き去りになりがちなこの頃。この事件も、やがては記憶の彼方、情報の海の底に消えてしまったとしても仕方なかったのかも。でも、そこで「んなわけ、ねーだろ」と、ひとつの〝物語〟として完成させる、その発想とエネルギーがスゴい。それを語る(演じる)のは、本人たち以外にいないでしょって! 確かに(ブサイクだけどw)いい顔してるし。
ドキュメンタリーでもノンフィクションでもない実話という物語には、とんでもない可能性が秘められているのです。めちゃくちゃ感動した!
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