「宗教や信仰との健全な距離感」15時17分、パリ行き 琥珀さんの映画レビュー(感想・評価)
宗教や信仰との健全な距離感
宗教や信仰というものは、あくまでも個人的なものであってこそ健全なものだということがよく分かりました。
それぞれの信ずる神の声をどう自分の中で咀嚼し、生きていく支えとするか、或いは自分の良心のあり方の規範とするのか?
道端のお地蔵さんが見ているような気がして、ゴミのポイ捨てを思い留まる。これだってひとつの立派な信仰の形だと思います。
その形がどんなに人と違っても、個人の自由ですが、それを他人や社会(集団)にまで求めるととても厄介なことになる。
自分の信ずる神でなければ邪教であり、改宗できないのなら殺すことさえ許されると考えるテロリスト。アメリカの大使館移転話のように政治的利用さえまかり通る。
個人にとどまらず、集団化した、或いは同調圧力のかかった信仰というのは、不健全な気がしてなりません。
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