劇場公開日 2019年5月31日

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「大風呂敷を広げて破壊された世界」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0大風呂敷を広げて破壊された世界

2024年2月28日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

興奮

総合:60点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:75点|ビジュアル:85点|音楽:65点 )

 怪獣大集合ということだったが、実質的にはゴジラ・キングキドラ・モスラ・ラドンの4体のみで、他は世界中で暴れたというだけのその他大勢扱い。そしてそのせいで世界は壊滅的な打撃を受けてしまい、いったい何億人の人が死んで文明が致命的な損害を受けたことだろうか。アメリカは近代は戦場になることもなかったが、作品中では放射能汚染を含む壊滅的な損害を受けてしまい、作品を鑑賞したアメリカ人はそれをどう受け止めただろうか。
 ここまで大きな話にしないと成立しないものでもないだろうに、実際に破壊された世界の映像などほぼ無かったのに、どうしてこんな大風呂敷を広げてしまったのだろうか。キングギドラは世界の怪獣を目覚めさせて地球を破壊しようとするのに、目覚めさせたラドンと意味もなく同士討ちで戦い始めるし、サンフランシスコを破壊した人類の敵のゴジラは人類の味方になるし、軍事兵器の使用法は非現実的だし、色々と変な設定と話だった。怪獣たちの戦いに絡む科学者の家族の話は面倒だった。そしてここでも中国がやたらと登場して、中国におもねるのも目につく。

 見どころとしてはやはりハリウッドの素晴らしい映像技術で暴れまわる日本製の怪獣たちで、ここはやはり日本の技術では敵わない。ゴジラの主題曲がアメリカで編曲されて流れたのも良かった。

(テレビ録画/ノーカット版)

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Cape God