「観たいものが観れたので大満足」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ やまだ氏さんの映画レビュー(感想・評価)
観たいものが観れたので大満足
ゴジラファンではなく、子供の頃観たことある位の人間です。
ちゃんとしたゴジラ映画を見たのは、20年程前が最後で、その後、2014年のギャレゴジ、シン・ゴジラを視聴。
ついでにどちらかと言うとゴジラよりモスラが好きでした。
それでも新作が出なくなると寂しく、ハリウッドでゴジラ映画作ってくれないかなあ・・とは思っていました。2014年ゴジラも、ゴジラの神秘性や美しさは観れたものの、もの足りず。(98年のトカゲはポスター見た時点でなかったことにしました)
今回は、どこかで見た事あるシチュエーションのオンパレード、いちいちかっこよく美しい怪獣達、、こんなにやってくれちゃうの?!という放出大サービスっぷりに、やっぱり怪獣映画最高やと、子供の頃の思いが蘇りました。ストーリーはまあ破綻してましたが、気になりませんでした。
おそらくは、ゴジラ=大自然=地球の味方というテーマをひたすら貫いている様に見えました。キングギドラは地球を破壊するのでやっつける。人間は、だいぶ人口減ったと思いますが、それで許して貰えたみたいですね?アマゾンの原生林が復活したり、えらい明るいポジティブな展開だなあと笑ってしまいました。
核の扱いが軽いところは気にはなるものの、アメリカの方は日本人のような教育を受けているわけではないですから、仕方ないとは思います。核爆発が大量起こったらそれこそ地球終了だと思うんですけどね・・
一箇所気になったのが、芹沢博士がゴジラに核弾頭を与えて死んだ後の流れです。ゴジラはマーク達を明らかに意識して見つめ、直後に、オルカの正体がゴジラの声と人間の声を合成したものだと視聴者に知らされます。またその時リン博士も古代人は巨大生物と共生していたように言っていたと思います。そして例のテーマに和太鼓奏者の方々(だそうです)のかけ声が合わさったOSTが流れる。まるで芹沢とゴジラが一体化したような、ゴジラ=大自然とそれを崇拝する人間の関係性も大事みたいな事を感じました。アミニズム的な、神がかり的な、一種の儀式のような事なのかなあと。ドハティ監督は、自然のためなら人間は滅びていいと思う、とインタビューで仰ってましたが、一方で人間が自然を崇拝する事が大事である、という意識もあるような気がしました。
まあ怪獣プロレスが観られればそれでいいんですけど。