「一番良かったのはエンドロールという厳しい結果でした」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
一番良かったのはエンドロールという厳しい結果でした
怪獣映画ファンです
ゴジラは子供の頃から大好きです
ですから厳しいレビューを書くのは気が引けますし、辛いです
結論から言えば一番良かったのは、なんとエンドロールという結果でした
モスラの歌、ゴジラのテーマをかなり忠実にアレンジした伊福部サウンドが洋画のエンドロールの中でバタ臭い演奏で鳴り響きます
和達日本人、いや世界中のゴジラファンはこのオリジナルを活かしながらハリウッド流の世界を舞台にアップグレードされたゴジラ映画を観たかったはずです
しかしそれが実現できていたのは、この英語のエンドロールに流れる伊福部サウンドだけだけであったというのが実情です
テーマも良いし、お話の基本もまあ良い
特撮もお金が掛かっており、素晴らしいシーンもたくさんあります
ゴジラだけでなく、キングギドラ初めその他の怪獣デザインも良い
何より怪獣映画に対する愛、リスペクトは十分に感じる事ができます
しかしそれが熱過ぎるのかも知れません
エピソードを盛り込み過ぎです
三分の一に減らす位で丁度良いぐらいです
ほとんど切れも目もなく派手なシーンが続いたら胸焼けがします
とても美味しい担々麺が出されても、それを延々と何杯も同じ味で食べ続けるのを強制されているかのようです
遂には眠気に襲われてしまいました
まるで同人雑誌の下手な小説のようで飽きてしまったのです
脚本もこなれず誰一人感情移入すらできません
もっとエピソードを減らして、その分より印象の残るシーンが欲しいと思いました
特撮は派手で美しいのですが、どれも印象には残らないものばかり
これならアニメと変わらないと言うような映像が多く感じました
監督はゴジラ愛を証明したと思います
責任は沢山の名前を連ねるプロデューサー達でしょう
何を撮りたいのか、ゴジラの本質とは何か
製作する根幹の部分の詰めがプロデューサー達の間であやふやなまま製作されたのではないでしようか
日本人のプロデューサーの名前も多く見えるのに本当に残念に思います
ゴジラ愛に免じて星は1個分オマケです