「ゴジラオタクがやりたい放題に映画を作った結果!」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ Ko Fuさんの映画レビュー(感想・評価)
ゴジラオタクがやりたい放題に映画を作った結果!
兎に角、端から端までゴジラネタ尽くし。あなたはどこまで分かりますか?と言わんばかりのオタク映画。しかしちゃんとアクション映画としても機能しているのは流石のハリウッド映画と言ったところだろうか。たまたま65周年であっただけで、別に65周年映画として作られたわけではないにも関わらず、ここまで詰め込めているのはちょっとした狂気である(誉め言葉です)。
最初から最後まで怪獣を映しつつ人間が細々とシナリオを進めていくスタイルは古典的な怪獣映画の構成だが、怪獣パートと人間ドラマパートを交互に見せながら飽きさせないように進めていくのは何を隠そうかの円谷が産み出したやりかたである。そして、この映画はそのルールにちゃんと則って作られており、ドハティ監督のオタクぶりがうかがい知れる。
シンゴジラが原点回帰を行いつつ時代を反映した新機軸を打ち立てた作品なら、ハリウッド版はクラシックな路線をなぞりつつも海外ならではの表現や見せ方でゴジラの新領域を開拓した作品と言えるかもしれない。
日本でのゴジラ新作が待たれるが、日本は日本のやり方で作ればいいように思う。
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