億男のレビュー・感想・評価
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あきらの謎
原作を見ないまま鑑賞しましたが、物語に食い込んできそうでこないあきらは一体何だったんだろう?という疑念がぬぐえません。
友達や恋人と見るのにはまったく気まずくならないちょうどいい映画だと思います。
しかし海外旅行の追想がやや冗長にも感じられました。
とにかく藤原竜也が太ってたことが衝撃でした。
九十九を信じきった一男が凄い。私だったらきっと憎む。…それほど信用...
九十九を信じきった一男が凄い。私だったらきっと憎む。…それほど信用できる友達がいないってことだけど。。。
お金どーこーより、とりあえず友情が壊れたのではなくて良かった。そこに尽きる。
価値
興味深い話であった。
ともすれば哲学的とも思え、予告なんかから受ける印象とは異なる。
作品中に出てくる「お金の本質」なんてものが軸になりはするのだが、まあ、それすらも個人の主観であるのは間違いない。
沢尻氏のキャラは女性目線からすると、嫌な存在に見えるのだろうか?男性からすると他の2人との違和感を覚える。
なんつうか、金持ち=無礼って構図に白々しさを覚え、そこは既存のイメージを推すのだなあと、妙な陳腐さを感じてしまってた。
テーマの結末は、恐ろしく凡庸だった。
猫の話の時にも思ったのだが、帰結する答の割には語り口調が大袈裟な印象。
重箱の隅をつつくようでアレなんだが…別居した後でもバレエ教室や発表会に出させられるんだったら同居しながら共働きをなぜ選択しなかったのかが、非常に疑問。
今回の高橋氏の声のトーンは、凄く好き。
深く染み込んでいくとでも言うのだろうか…説教くさい台詞も上から目線には感じなかった。
沢尻氏の過去と現在で、スイッチを入れ替えたよう芝居も好きだった。
ただのエンターテイメント映画
ただのエンターテイメント映画でした。お金のことを深く追求しているかと思い鑑賞しましたが、序盤はお金持ちがお金で人を騙し、儲け、そんなシーンに終始イライラしていました。今思えば、最初の飲みのシーンからでした。
モロッコの旅と落語のシーン、一男と九十九のやりとりは好きですが、他はこれといって印象に残りませんでしたし、一男は3億を失ったが、とくに地獄みたいなことが起きていたとは思えません。
九十九がお金を使い込むとも思えなかったですし、最終的には戻ってくると想像出来たのも残念です。
もっと落とし込むシーンがあった方が驚きがあったかもしれません。
豪華な俳優さんが揃っていてかなり期待していましたが、少し残念でした。
ところどころの挿入歌がとても良い雰囲気づくりをしていました。
エンドロールのBUMP OF CHICKEN「話がしたいよ」で感動しました。
結構、真面目な寓話
宝くじで3億当てて、友人に持逃げされたドタバタコメディーかと思ってみましたが、意外にも結構真面目な映画でした。バブル期を思い起こさせるようなIT長者達の金の亡者ぶりや強欲さの果てに堕落して行く姿をシニカルに藤原竜也さん、北村一輝さん、沢尻エリカさんが好演しています。
落語の「芝浜」をうまく狂言回しに使って、結局人生で大事なものはお金ではなく、夢を追って本当に好きな事を地道に、額に汗してコツコツ続ける事で、愛する人のために努力する事なのだという事ですね。最後のオチも芝浜のように爽やかにハッピーな友情で終わるのも良かったですね。
ストーリーが期待はずれ
キャスティングが良かったのと、宝くじに関わる仕事をしているので鑑賞しましたが、ストーリーに無理がありました。そんな簡単に10年振りに会う友人に3億円の札束を委ねるなんてあり得ないし、ましてや初対面の人に自宅に隠している10億円を、あっさり見せることも有り得ません。
話を聞いた妻が冷静過ぎて、説得力無い作り話の展開に冷めてしまう。
北村一輝と藤原竜也のキャラ作りは流石です。この二人のシーンは面白かったです。
ラストも消えた高橋一生が突然現れたのも不自然で、結局大金を最後はどうしたの~って感じです。
ただ、お金への価値観は人それぞれだし、使い方、考え方を改めて感じました。
テーマは良かった。
モチーフはメルカリかなと思いつつ、お金をテーマにとても面白い視点で描いた作品かと。唯、流れそのものは、結構雑だった。
お金をどう使うかで悩み始めるけど、そんなことより早く見つけろって話だし、そもそも使わないという選択肢がなかったのは不自然。
最後も芝浜の下げと合わせて別れるけど、九十九が立ち去る意味もよく分からん。
そして、最後の最後の自転車も。
それって自己満じゃない?奥さんの笑みも謎。
終わりに向けて、色々強引だった。
原作者の川村元気さん『世界から猫が消えたなら』
当時観てファンになりました
今作もとても良かったです
原作買おうと思います
お金は考えようだなと
同じように見えて持つ者によって価値が変わる
九十九と一男のような関係の友達って自分にはいないなと羨ましいとも思った
『世界から猫が消えたなら』の時も思ったけれど
音楽の使い方や映し方 とても私好みです
お金の価値観
藤原竜也
「貴方の夢は絶対叶いまぁ〜す」
ワロタ
北村一輝の満腹スタイルにもワロタ
そういえば
宝くじって買ったことないなぁ
お金は
あればあるほど
無くなってしまう不安感と「もっと」と言う欲にかられる
無ければ心まで貧しくなる...
黒木華が子供の前では
ちゃんと笑って...って
佐藤健は借金返済の事しか
頭に無い状態...(踏み倒さないで返済してるだけでも立派だけど)
完済まで30年の借金を
どんなモチベーションに変えていたのなら
離婚もせず
家族で暮らせていたのでしょうか?
ラスト
バレエ発表会での2人の涙
それぞれの想い...
ウルッときました。
俳優陣は頑張ってるだけに…
全編を通してお金の価値観に焦点を当ててるのはよくわかる。ただ悪く言えばひとつひとつのアプローチが散乱しているだけで収集出来ていない。
九十九を探して出会った三人三様の生き様がどう一男に影響したのか?
モロッコでのハプニング、道案内の無心を頑なに断る、店の賠償には簡単に応じる。この2つが何を象徴してるのか?
そこら辺を曖昧にしたまま九十九と再会してまた別れ。
一男は何かを見つけたのか?成長したのか?結局 自転車買っただけじゃんって。
高橋が落語が上手いのと、沢尻が老けた事だけが印象に残った。
妻との出会い
映画は原作に忠実な感じでよかった。バンプの主題歌も合ってる。時間の関係だろうけど、主人公と妻が図書館で出会って、好きな本を一冊ずつ紹介していくエピソードがかなり簡略されていた。原作読んでない人は分かんないだろう。原作のよかった部分なのでそこは残念たったかな。
ようこそ、MONEY迷宮へ
通常スクリーンで鑑賞(レイトショー)。
会社の同僚と観ました。
原作は未読。
一男(佐藤健)が失踪した九十九(高橋一生)の行方の手掛かりを得るために、フリマアプリの会社を共同経営していた人たちを訪ねますが、それぞれのキャラがめちゃくちゃ濃い。
特に北村一輝と藤原竜也の強烈キャラのインパクトがすご過ぎでした。それだけで観る価値があるなぁ、と…。これが序盤で一挙に詰め込まれているのでお腹いっぱいになりました。
沢尻エリカの考え方には納得させられましたし、身に摘まされるものが。後々の展開には登場しないので、なんとももったいない使い方だと思いました。豪華な面子ですし。
先々で見せつけられる、様々なお金の姿。それに一喜一憂する人々。一男はお金の持つ多様な側面に翻弄されました。
まさに迷宮です。とても身近なものなのに、深く考えていなかった部分がクローズアップされ、とても面白かったです。
お金の持つ魔力と魅力は底知れない。無いと困るし、あったらあったで享楽的になり、いろいろ歪みそう。
知らず知らずの内にがんじがらめにされているのかも。人類はとんでもないものを生み出したもんです。
ものの価値は人それぞれ。そんなものに大金注ぎ込むなよ、と思われても当人に取ってみれば無駄ではなく、有意義で意味のあるお金の使い方。お金は人間の想いが具現化したものなのかもしれません。マネー迷宮の果てしなさはえげつない。
とにかくお金を失うことよりも、目の前にあるものを失うことの方が辛いかもしれないと思いました。
離しちゃならない。夢になるといけねぇし。
[余談1]
中盤から後半、延々と一男と九十九のモロッコ旅行のシーンが続く。エンドロールまでモロッコ。砂漠の壮大な景色を堪能出来たので、観光映画の側面もあると云うことでしょうが、尺を取り過ぎている感が正直否めませんでした。
ロケ代の元を取りたかったのはなんとなく分かりますが…
お金の正体が知りたいと云う九十九の想いの原点であり、一男にとっても大切な友達との想い出の場所。重要なシーンであることは理解出来ますが長過ぎる。一気にダレました。でも、深い友情で結ばれたふたりの関係性にはウルッと来ました。
[余談2]
古典落語の「芝浜」、初めて知りました。奥が深い。フルで聴きたい。高橋一生の落語、上手過ぎる。砂漠で打つ「芝浜」の一席が、何故かとてもしっくり来るのがユニークでした。
[以降の鑑賞記録]
2019/10/25:金曜ロードSHOW!(地上波初放送)
※修正(2024/04/24)
大金を持ってても、お金を持ってるだけでは理想は叶いません。
一男(佐藤健)の家族は、お金によって離れ離れになり、一男はお金を使って関係を取り戻そうとした。僕たちの幸せに必要なのはお金だと。だが違った。
本当に必要なのは、お金によって失ってしまった愛する者との時間。娘や妻との何気ない会話や普通の生活。そして、それを叶えるためのほんの少しのお金なんだなって思いました。
主題歌であるバンプの「話がしたいよ」の歌詞も一男の気持ちを代弁しているようで、藤原さんの表現力のすごさが改めてわかる曲でした。
高橋一生ファンなら観るべき。原作ファンは不完全燃焼かも。
「億男」観てきました。
小説も読破済み
まぁ、一言で言えば小説の方が面白いです。
逆に考え深いテーマと話の素晴らしい原作を
薄っぺらく作っちゃってる感は否めません。
途中で飽きましたが、私は一生さんのファンなので
最後まで美しく拝見しました。
一生さんの演じる九十九は九十九そのものだった。私の見方は九十九にとって一男は自分の理解者だからだからこそ一男にお金でもって一男自身が崩壊してしまわないようにしたのかなと、もうかなり最初の方で推測してたしいちいち一男に抱きつき一男がなによりも大好きな九十九は腐女子視点からは最高に眼福。
ハイヒールに注がれたシャンパンを飲み干す一生さんの動作が最高に色っぽくて、一生さん好きすぎ問題。
考えさせられる
全キャストはまっていてよかった。
印象にのこったシーン。
九十九が自分がやりたいことを話しているときに活舌がよくなり「お前ちゃんと話せんじゃん」と一男がいうシーン。
心から本音を語っているときや、体現しているときは難しい状況は越えられると思った。
藤原竜也のお金に惑わされるなと叫ぶシーン。
→お金のことを考えてはいけないと思う。そうではなくて目標ありきで気づいたらお金がついてきたというのが理想。
お金があれば何でも手にはいるというのは危険な思想。
ゆえに沢尻エリカが選んだ男も最低限の生活を送っている一般的にさえない男。それが幸せの形なのか。
とにかく自分がやりたいことをやる状態が幸せなのではないか。
お金の幸せな使い方講座
佐藤健が大好きなので観ました
相変らず健は凄い!!今回は借金まみれのだめだめ男を
演じてました
そのダメ男くんが3億円を手にしてしまったからさあ大変!!
しかしその3億円を友人高橋一生に持ち逃げされて
そこから彼の お金の旅が始まります
肥った北村一輝や(一瞬誰だかわからなかった インパクトが
あって演技は最高!!)
お金の怪しいセミナーで金を儲ける藤原達也
(これ まじ怪しい!!なのにみな彼の虜になってお金を
巻き上げられてるのに気が付かない)
家に大量の札束を隠し持つ沢尻エリカが
さまざまな お金論を展開していく場面が面白い
健と一生がモロッコに旅行に行くシーンがあるのですが
砂漠のシーンはため息が出るほど美しかった
驚いたのは2人の落語が聞けました!!
大学時代に彼らは落研に入っていると言う設定で
落語を披露するシーンは
とても感動しました
お金は何のために使うのか?
その答えを 色んな場面で教えてくれる映画です
あと1つのピースはどこにあるのか?
九十九が最後まで「一男くん」って呼び方が変わらなかったことや、「お金の価値は使う人次第」という台詞。結局は人であり自分であると思わされつつ、モロッコの砂漠の美しさと落語の削ぎ落とされた刹那の美しさに目を見張る。九十九as高橋一生が噺し出した瞬間の驚きと言ったら凄かった…!とんでもない沼に入ってしまった…と後悔してます。
芝浜の引用も良かったけど、九十九と一男って名前だけで優勝!って感じ。成功しているように見えて、もがきながらお金や物事の本質を求め続けた九十九。彼が辿り着けなかったあと1つのピースを、自力で見つけ出すのは一男であるということ。互いが互いを通して補うような関係性だよね…尊いわ…
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