億男のレビュー・感想・評価
全249件中、161~180件目を表示
大金を持ってても、お金を持ってるだけでは理想は叶いません。
一男(佐藤健)の家族は、お金によって離れ離れになり、一男はお金を使って関係を取り戻そうとした。僕たちの幸せに必要なのはお金だと。だが違った。
本当に必要なのは、お金によって失ってしまった愛する者との時間。娘や妻との何気ない会話や普通の生活。そして、それを叶えるためのほんの少しのお金なんだなって思いました。
主題歌であるバンプの「話がしたいよ」の歌詞も一男の気持ちを代弁しているようで、藤原さんの表現力のすごさが改めてわかる曲でした。
高橋一生ファンなら観るべき。原作ファンは不完全燃焼かも。
「億男」観てきました。
小説も読破済み
まぁ、一言で言えば小説の方が面白いです。
逆に考え深いテーマと話の素晴らしい原作を
薄っぺらく作っちゃってる感は否めません。
途中で飽きましたが、私は一生さんのファンなので
最後まで美しく拝見しました。
一生さんの演じる九十九は九十九そのものだった。私の見方は九十九にとって一男は自分の理解者だからだからこそ一男にお金でもって一男自身が崩壊してしまわないようにしたのかなと、もうかなり最初の方で推測してたしいちいち一男に抱きつき一男がなによりも大好きな九十九は腐女子視点からは最高に眼福。
ハイヒールに注がれたシャンパンを飲み干す一生さんの動作が最高に色っぽくて、一生さん好きすぎ問題。
考えさせられる
全キャストはまっていてよかった。
印象にのこったシーン。
九十九が自分がやりたいことを話しているときに活舌がよくなり「お前ちゃんと話せんじゃん」と一男がいうシーン。
心から本音を語っているときや、体現しているときは難しい状況は越えられると思った。
藤原竜也のお金に惑わされるなと叫ぶシーン。
→お金のことを考えてはいけないと思う。そうではなくて目標ありきで気づいたらお金がついてきたというのが理想。
お金があれば何でも手にはいるというのは危険な思想。
ゆえに沢尻エリカが選んだ男も最低限の生活を送っている一般的にさえない男。それが幸せの形なのか。
とにかく自分がやりたいことをやる状態が幸せなのではないか。
お金の幸せな使い方講座
佐藤健が大好きなので観ました
相変らず健は凄い!!今回は借金まみれのだめだめ男を
演じてました
そのダメ男くんが3億円を手にしてしまったからさあ大変!!
しかしその3億円を友人高橋一生に持ち逃げされて
そこから彼の お金の旅が始まります
肥った北村一輝や(一瞬誰だかわからなかった インパクトが
あって演技は最高!!)
お金の怪しいセミナーで金を儲ける藤原達也
(これ まじ怪しい!!なのにみな彼の虜になってお金を
巻き上げられてるのに気が付かない)
家に大量の札束を隠し持つ沢尻エリカが
さまざまな お金論を展開していく場面が面白い
健と一生がモロッコに旅行に行くシーンがあるのですが
砂漠のシーンはため息が出るほど美しかった
驚いたのは2人の落語が聞けました!!
大学時代に彼らは落研に入っていると言う設定で
落語を披露するシーンは
とても感動しました
お金は何のために使うのか?
その答えを 色んな場面で教えてくれる映画です
考えさせられる映画
高橋一生に尽きる
他の俳優も素晴らしかったが高橋一生の演技はずば抜けていた。弱々しい感じも出しつつ目とセリフは力強くて圧倒された。僕個人としてはふつうに素晴らしい映画で単調だとは思いませんでした!原作読んだ作品は見ない方がいいかもしれませんね、、お金だけじゃ根本にある大切なものまで手に入れられるもんじゃないよと。お金は手に入れられても必ずしも人の心まで買うことはできない。お金が全てなんだけど全てじゃないんだよとすごく深かったです。色んな人の価値観・考え方があるからこそこの映画を観る方も演じる方も面白いのではないかと感じております。100点の人がいれば0点の人がいるそれが人間。あまり良くなかったという人とは性格が合わないというだけですね。
今一歩てかんじ。
貧乏生活から宝くじで3億当たるも、親友に持ち逃げされ、関係のあった会社経営のかつての仲間を順番に尋ねていき、行方を聞くとともに、お金にまつわるそれぞれの捉え方を聞いて、お金に対する見方を変えていくという話。
親友とはいえ、盗んだら警察に届けないの?とか、
教祖がウソくさいとか、
離婚はお金が原因と思い込むとか、
ツッコミどころはあるものの、大金をただ圧倒されて戸惑うだけではない、実感としてのお金、ものの価値に対して払うお金、ただ紙切れという仮想通貨のようなお金、それをどう思うかはそれぞれだが、そのきっかけを与えてくれる作品になっている。
ただ、めっちゃそこまで引き込まれるほどではなかっただけに冷静に見ている自分がいたのが結局のところ。
登場人物の名前に数字「一 十 百 千 万 九十九」がついていたのはかなり意図的。
量が質に転化する
予告編は、3億円当たって友達に持ち逃げされて、家族には逃げられ、借金取りには追い詰められて散々な目に遭う悲惨な物語という感じで、あまり観たい気はしなかった。下世話なドタバタ喜劇という印象だったのだ。
しかし予告編の最後の方に出てくる「お金って一体なんだろう」という言葉が妙に引っ掛かり、観てみることにした。黒木華も出ることだし。
先ず予告編の印象との落差に驚いた。宝くじを当てた男のドタバタ喜劇ではなく、人間同士の信頼関係、それに貨幣を通じて経済活動の本質にも迫るスケールの大きな作品である。
学生のときに挑んだマルクスの「資本論」は途中で投げ出してしまったが、最初の方に商品と貨幣についての記述があった。量的な変化は質的な変化に転化するという一節があって、現金も一定以上の多額になると、商品との交換というよりも、現金そのものが資本としての価値を持つ、みたいなことが書かれていた気がする。
財布の中に千円札があれば、ランチを食べられるし、ランチの代わりにパンと牛乳も買える。十万円あれば、大抵のアクシデントには対応できそうだ。百万円持っていると、これはもう何でもどんとこいだ。場合によっては賃貸の契約もその場でできる。しかし一千万円持っていたらどうだろうか。会社の経理担当者や銀行員が扱う分にはどうということもないだろうが、個人で現金で一千万円持っていると、目的がはっきりしない限り、少し不安になるかもしれない。では3億円の現金はどうだろうか。
実はこの映画を観るまで、3億円が30kgだとは知らなかった。ときどきドラマで見かける手錠付のジュラルミンのケースが1億円入りだから、3億円は3ケース分だというイメージはあったが、1億円で10kgの重さがあるとは思っていなかった。ジュラルミンのケース自体が1個2kg位ありそうだから、3億円は36kgにもなる。重さもそうだが、その価値となると、日常的な個人消費の感覚では把握できない。
数年前にフランク・ミュラーが3億円の腕時計を発売したのを見たことがある。3億円の腕時計はもはや日常的な個人消費のレベルではない。たとえ宝くじで3億円当たっても、3億円の腕時計を買うことはない。それはもう数千億の資産の持ち主や、百億円の年収の人しか買わないだろう。3億円しか持っていない人は3億円の腕時計は買えないのだ。それがどうしてなのかを、この作品が教えてくれる。
佐藤健は「るろうに剣心」でアクションを頑張っているだけの俳優かと思いきや、「8年越しの花嫁」「世界から猫が消えたなら」などの文学的な作品でも存在感を示すようになった。本作品でも迂闊で浅薄な男がいつの間にか考え深い人間になる過程を自然に演じている。
友人役の高橋一生も妻役の黒木華も好演。高橋一生はその独特な喋り方で、何となく賢そうに見える。黒木華はこのところ、主役からアニメまで、いろいろな映画で見かける。派手なOLから凛とした武家の娘まで、とにかく演技の幅が広い。間もなく邦画に欠かせない女優と呼ばれるようになりそうである。
お金の日常的な側面から、投資や事業という側面、そしてお金では信頼は取り戻せないというおなじみのテーマまで、お金に関して多様で多角的で印象的なシーンが沢山あり、非常に立体的な作品になった。貨幣経済の社会では、ドラマにお金が絡まないことはない。逆にお金をテーマにするとドラマがありすぎて取捨選択に困るだろう。この映画はたくさん考えられたであろうドラマを上手に断捨離し、落語の芝浜と掛け合わせてなぞかけみたいに仕立て上げた。上手に出来たスーツのように、心地のいい映画である。
お金が支配する
お金とは
予告でどの様な作品かは予測出来たが?
お金で、もっと普通な物と思いました…
お金とは、そして人間とは。身につまされる異色のヒューマンドラマ。
【賛否両論チェック】
賛:消えた大金と親友を探し奔走する主人公の姿を通して、「お金」というものの本質を問うていく内容が深い。人間関係をも変えてしまうお金の怖さや、それ故の本当の意味での友情等、味わい深い人間ドラマが観られるのも魅力。
否:ストーリーそのものはかなり現実離れしているので、リアリティはない。クセのある登場人物達も、好き嫌いが分かれるところか。
親友と大金が一夜にして消え、必死でその行方を探す主人公・一男。その過程で彼が出逢う、ひと癖もふた癖もある登場人物達との関わりを通して、一男のお金に対する考え方が変わっていく姿に、観ている側もお金について、改めて考えさせられてしまいます。個人的には、藤原竜也さん演じるマネーセミナーの教祖・千住の
「人類はお金を崇める宗教を信じさせられている。」
という言葉や、沢尻エリカさん演じる大金を隠す主婦・十和子の
「人に値段ってあるんだな。」
というセリフが印象的でした。
そしてそんな一男自身ですら、手にした大金で家族を呼び戻そうとしていたり、一男と九十九が大学時代に訪れたモロッコでの一件等、大切な人々との関係性の中でも、お金が切っても切れないものであることを痛感させられるようです。
親しかった人々との関係や、己の人生をも激変させてしまう。そんな「お金」というものの存在意義について、否が応でも考えさせられるような、そんな作品に仕上がっています。
奥深い映画でした
「億男」
タイトルからどんな映画なのかイメージが掴めなかったのですが一言で言うと、億のお金を手にした男の話しでした。
多額のお金を手に入れた瞬間から、見える世界がガラッと変わるのを疑似体験できました。
ドキドキハラハラ。
気がついたら映画に引き込まれていき、見終わってからも色々な事を考えさせられる奥深い映画でした。
お金を稼ぐのがどんどん厳しくなってきている反面、お金持ちは多額のお金を得てあらゆるものを手に入れられる格差社会です。
皆がお金を崇めてしまっている時代に、改めてお金とはどんなものか考えさせられるよいきっかけになりました。
主題歌のBUMP OF CHICKEN「話がしたいよ」が映画のラストに合っていてよかったです。
余韻の残る映画でした。
あと1つのピースはどこにあるのか?
九十九が最後まで「一男くん」って呼び方が変わらなかったことや、「お金の価値は使う人次第」という台詞。結局は人であり自分であると思わされつつ、モロッコの砂漠の美しさと落語の削ぎ落とされた刹那の美しさに目を見張る。九十九as高橋一生が噺し出した瞬間の驚きと言ったら凄かった…!とんでもない沼に入ってしまった…と後悔してます。
芝浜の引用も良かったけど、九十九と一男って名前だけで優勝!って感じ。成功しているように見えて、もがきながらお金や物事の本質を求め続けた九十九。彼が辿り着けなかったあと1つのピースを、自力で見つけ出すのは一男であるということ。互いが互いを通して補うような関係性だよね…尊いわ…
見終わってトイレの中でも泣いた映画、、
誰もが気になるお金のことを真面目に掘り下げた作品、観ればきっと何か発見があると思う
正直なところ、殆ど宣伝も見掛けないし、大して期待もせずに(すみません! <(_ _)>)鑑賞したのですが、私のツボに無茶苦茶嵌りました!少し誇張した演出もありますが、筋立てそのものは凄く真っ当で面白かった。そして観終わった後、色々と考えさせられる作品でした。殆どその日暮らしのような生活をしていた主人公・一男(佐藤健)が宝くじで大金を当ててしまう。使い道に悩んだ彼は、大学の落研で一緒だった親友・九十九(高橋一生)に相談するのだが、その九十九がお金もろとも行方を晦ましてしまい、一男はその行方を追う行脚を始める羽目になってしまう物語。九十九の知人を訪ねる中で、一男は、お金に振り回される人間たちの醜さと惨めさを目の当たりにし、そしてやがてお金の本当の価値に気付いてくる。「お金がどんなにあっても欲しい物が手に入るとは限らない」とは全くもって至言。朴訥でうだつの上がらない図書館司書役を佐藤健が好演。そして、吃りながらも訥々と自分の信念を語りかける実業家役の髙橋一生は格別。彼が作品の中で演ずる落語「芝浜」がこの物語のモチーフと重なることを知ったのは鑑賞後でしたが、なんとも粋なお話です。この二人がモロッコを旅する場面があるのですが、観光紹介の映像として観ているだけでも楽しいのですが、実は作品の重要なプロットになっていることは観た人なら分かる筈。それから、神保町の酔の助の場面は個人的にちょっと盛り上がりました。東京出張の際にはちょくちょく訪れるお気に入りの居酒屋さんでありましたので。
全249件中、161~180件目を表示